保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

大樹町 柏林公園の9600

2011-08-03 14:12:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)

場所:大樹町東本通 柏林公園
保存車両:59611
(2011年8月2日訪問)


大樹町中心部の柏林公園に置かれている機関車です。機関車は大樹町役場のすぐ前にあります。


屋根付きで大切に保存されていますが、標記が全て倍以上の大きさで書かれています。保存後の補修の際にこうなったのでしょうか?
それ以外はごく一般的な公園保存SLといった雰囲気です。


現役末期は帯広に所属した機関車です。国鉄SL最末期まで活躍し、昭和50年に士幌線で「さよならロータリー号」も牽引しています。

2019年8月29日 現存を確認

帯広市幸福 幸福駅跡のキハ22

2011-08-03 13:59:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:帯広市幸福町東1線 幸福交通公園
保存車両:キハ22-221、キハ22-238、排雪モータカー
(2011年8月2日訪問)

廃線になった国鉄広尾線の幸福駅に保存されている車両です。車両の他に現役時代のホームや待合室も残っています。一番手前はキハ22-238です。
画像の左端でライトが点灯しているのが分かるでしょうか。実施時期や点灯時間は不明ですが、夜間は車両がライトアップされているようです。


ホームに据え付けるように置かれたキハ22-221。238号車もそうですが、車体は何度か塗装されていますが朱色5号とは違う色合いです。


車内を見学することが出来ます。221号車の車内はほぼ原形のまま残ります。
板張りの床やエンジン点検蓋など現代の気動車では見られない設備です。北海道では、昔は気動車を始めバスも床板が木製なのは当たり前でした。


2013年頃のリニューアルより、238号車の車内にも入れるようになりました。
しかしこちらはほとんどの座席が撤去され、車内には幸福駅で結婚式を挙げたカップルの写真などが展示されています。鉄道関係の展示物は無いようです。


排雪モータカー。場違い感は否めませんが、このタイプの現役車も数が少なくなってきました。あまり手入れされていないようですがいずれ貴重な存在になるでしょう。


模型ファン向けに真横から撮影。
車両やホームがある部分は線路が残されていますが、それ以外の部分は駐車場や花壇が整備され鉄道時代の面影は残っていません。
待合室は訪問者が名刺や名札を貼り付けることで有名ですが、今や室内では収まらず外壁まで名刺が貼られており、ゴミ屋敷のようになっています。ここまでくると名刺を貼り付ける行為や、他の観光地で見られる木板や南京錠をぶら下げる行為について考えさせられます。

2024年4月24日 現存を確認


中札内村 中札内駅跡のワム80000

2011-08-02 22:36:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:中札内村東2条南3丁目 鉄道記念公園
保存車両:ワム80000 2両(いずれも番号不明)
(2011年8月1日訪問)

国鉄広尾線の中札内駅だった場所が鉄道記念公園として整備されています。そこに1面のホームが残され、ワム80000形貨車が2両保存されています。

2022年に車両の再塗装を含め公園全体がリニューアルされました。

 

1両にはワム82022と書かれていますがワム82022は初期型に該当する車番で、現車は中期型なので辻褄が合いません。どうも公園が改修された2022年にちなんで付けた番号のようで、実際の番号は不明です。



ワム80000は一時期白系の塗装だった時期があるようですが、今は現役時代に近いとび色になっています。内1両は、車体を開口してトロッコ列車のようになっています。


トロッコ列車風の車両は車内に木で作られた椅子やテーブルがあるため、公園の東屋代わりになっているようです。なかなか面白い活用方法です。

室内の床は新たに貼り直されています。以前は現役当時の床がそのままだったため、荷物の積み下ろしの際に付いたと思われる傷や擦れがそのまま残されていました。

 

室内の柱には、荷崩れ防止用のパイプを刺すための窪みが残っています。

 

同じくパイプを刺す窪みです。

 


車輪を再利用した看板。改修に合わせて若干移動しています。

かつてこの場所にはワム80000が3台いたという記録を見たことがあります(ただし文章か書面で見たのみで写真を見たことはありません)。ひょっとすると2台は残り、解体された1台の車輪がこうして使われているのかもしれません。

2024年4月22日 現存を確認


斜里町 町民公園の9600

2011-08-02 20:33:00 | 網走〔オホーツク〕(北海道)

場所:斜里町本町49 町民公園
保存車両:59683
(2011年8月1日訪問)

斜里町の中心部近くに保存されている機関車です。このカマは滝川や帯広で現役時代を過ごしていたため、斜里を走ったことは無いかと思います。


テンダーのリベットが大正生まれであることを物語ります。テンダーの前照灯はあまり例の無い大型のものです。


この町民公園は、道路沿いに案内看板もあるため容易にたどり着くことが出来ます。町民公園といってもかなりの広さですが、「知床博物館」の玄関前にあります。

2019年7月18日 現存を確認

津別町相生 キハ22、スハフ42、貨車

2011-08-02 20:15:00 | 網走〔オホーツク〕(北海道)

場所:津別町相生83 相生鉄道公園
保存車両:キハ22-69、スハフ42-502、キ703、トラ74509、ワフ29574、ワム180455
(2011年8月1日訪問)

国鉄相生線の北見相生駅だった場所が、相生鉄道公園として整備されています。往時の駅舎や駅構内が残ると共に車両が保存されています。駅跡の裏手には、道の駅あいおいがあります。
キハ22は、保存車両が少ない2ケタ番号車です。


スハフ42は北海道仕様の500番台ですがプレーンな姿です。
この車両はライダーハウスとして使われるためクーラーを装備しています。車内はカーペット敷きで、ここの車両では唯一車内に立ち入ることが出来ます。


屋根は葺きかえられています。よく見ると妻面の雨樋縦管は上の方で切られており、ダミーになっていることが分かります。


他にも、多数の貨車が保存されています。
キ703です。ジョルダン車と呼ばれる雪カキ車で、左右の側翼を広げると通常車幅の3倍近い範囲を除雪できます。主に駅構内や操車場など平坦な場所で使われました。


トラ74509です。昭和42~43年に製造されたタイプと思われます。昭和59年の国鉄貨物大変革のあおりを受けて廃車されたでしょうから、実働20年弱です。
今となってはここに鎮座している期間の方が長くなってしまいました。


有蓋緩急車・ワフ29574です。
現役時代の相生線でも9600+ワフというおもちゃのような貨物列車が走っていました。


ワム180455です。これも前述のトラ70000と同様に廃車されたものと思われます。どこにでも転がっている印象のあるワムハチですが、きれいな状態の車両は多くはありません。

2019年12月15日 現存を確認