保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

苫小牧市 王子軽便鉄道のSLと客車

2011-09-18 14:30:00 | 胆振・日高(北海道)

場所:苫小牧市王子町3丁目1 王子あかしや公園
保存車両:王子軽便鉄道4、貴賓車
(2011年9月17日訪問)

苫小牧駅から200mほど離れた街中に保存されている車両です。
王子軽便鉄道は、苫小牧から内陸部の支笏湖付近を結んでいた鉄道です。発電所建設の資材輸送や産出する木材の輸送に活躍しましたが、昭和26年に全線廃止されています。


客車は貴賓車(無番号と思われます)です。大正11年に皇太子であった昭和天皇が御乗車される際に製作された車両です。内部の見学は出来ませんが、重厚なカーテンが見えます。

2014年4月3日 現存を確認


苫小牧市 科学センターのC11

2011-09-18 14:15:00 | 胆振・日高(北海道)

場所:苫小牧市旭町3丁目1-12 苫小牧市科学センター
保存車両:C11-133
(2011年9月17日訪問)

苫小牧市中心部に保存されている機関車です。
133号機は長く標津線で活躍した機関車で苫小牧には縁もゆかりもないはずですが、日高本線でもC11が活躍したことからここに置かれたのでしょうか。


現在保存されているJR北海道C11の予備部品とするため、この機関車の部品の一部が外され、代わりにレプリカ品が付いているそうです。
炭庫後部の形状が独特です。


銀色で塗りつぶされているのが少し残念ですが、キャブ内も見学できます。

2019年1月8日 現存を確認

由仁町 川端駅裏のスハフ44たち

2011-09-17 00:43:00 | 空知(北海道)

場所:由仁町川端1110-8 JR川端駅裏(ユニトピア川端パークゴルフ場跡)
保存車両:スハフ44-11、スハフ44-27
(2011年9月16日訪問)

JR石勝線川端駅の裏に整備されたパークゴルフ場で保存されている客車です。
JR化後に復活した「C62ニセコ号」に使用された客車です。C62-3引退後にこの場所へ置かれました。


レストハウスや受付棟として使用されていました。
室内には立ち入れなかったため、どっちが何号車かは分かりません。車掌室窓がユニットサッシになっているのが分かるでしょうか?少なくともC62ニセコ号時代には改造されていました。


こんな位置関係。左の線路は現役の石勝線です。客車はこの地に来て2回塗装されています。

2枚目、3枚目画像からも分かると思いますが、ゴルフコースには草が生い茂りとてもパークゴルフが出来る状況ではありません。2010年頃に廃業したようです。


1枚目画像の客車の窓に貼られているこれ。何と丸ごと売りに出されています(業者への連絡先は画像を加工し伏せています)。
施設の売れ行きに関わらず、この客車たちの存続が危うくなってきました。引き続きの保存されることを願いますが、予断を許さない状態かと思います。


(この画像のみ2013年8月7日撮影)
パークゴルフ場は2011年以降全く活用されていないようで、ウッドデッキは腐って穴が開いています。2011年当時の画像と比べると、木製の柵の荒廃も分かるかと思います。
未だに買い手が付かず建物もモルタルが剥がれるなど老朽化していますので、客車の保存や再活用もかなり難しいと思われます。


(この画像のみ2015年6月25日撮影)
客車手前のウッドデッキは、人為的なものなのか老朽化からなのか粉砕していました。売却中を示す張り紙は剥がれたのかありませんでした。売るのを諦めたのかもしれません。

2019年6月26日 現存を確認

日高町 日高山岳ビラパークの9600

2011-09-16 11:50:00 | 胆振・日高(北海道)


場所:日高町富岡444-1 日高山岳ビラパーク
保存車両:79616
(2011年9月15日訪問)

日高町のスキー場付近(ひだか高原荘)に保存されている機関車です。


このSLは国鉄線上で最後まで走った9600で、最期は追分機関区に所属していました。
北海道型切り詰めデフ、ゴテゴテの配管やタンク類など製造時からはかけ離れた姿ですが、60年近く現役だった証です。


あまり補修されていないらしく、塗装が剥がれカサカサな感じです。テンダー後面のナンバープレートはかなり前から無くなっているようです。

2024年5月7日 現存を確認


平取町 振内駅跡のD51と客車

2011-09-16 11:18:00 | 胆振・日高(北海道)


場所:平取町振内町 振内鉄道記念館
保存車両:D51-23、スハ45-37、スハフ42-519、ワム80000(番号不明)
(2011年9月15日訪問)

国鉄富内線の振内駅だった場所です。かつての駅構内が一部残され車両が保存されると共に、鉄道資料館が併設されています。


このD51は、国鉄の「D51 23」とは別の車両です。戦後サハリン(樺太)へ輸出されたもので、現地で引退後に数両が日本へ里帰りしました。
里帰りしたD51は北海道内を中心に各地で保存されていましたが、解体が進み現在国内に残るのは、ここの23号機と別海町の27号機のみとなっています。


客車2両は、ライダーハウスとして活用されています。車内は横になれるようカーペット敷きになり、シャワー室もあります。トイレも車内のものを使用出来るようです。
塗装はオリジナルの水色になっており、2008年以降に塗り替えられたものです。


先の画像とは反対側。塗り替え前の塗装(オリジナルですが)が残っており、かつては車体全体がこの色でした。
この面は特に補修されておらず痛みがあります。


D51達とは離れた公園の隅に地味~に存在するワムハチ。物置に使用されているようですが、足回りが完全に残っています。これもかつては薄緑色でしたが、客車と同じ水色に塗られています。
ワムハチの手前には、イベント等で使用するステージが設置されています。バックヤードにでも使用されていたのでしょうか。

鉄道資料館は普段施錠されており、近くの役場支所に頼めば公開してもらえるそうです(今回は未訪問)。ライダーハウスの使用申し込みも役場支所となっています。

(2019年9月25日追記)

2019年に再訪したところ、客車が塗り替えられていました。塗り替え時期は2016年8月~2019年9月の間かと思われます。
少し離れたところにあるワムハチも同じ青一色になっていました。

 

※2022年6月25日追記

2022年6月24日に確認したところ、D51の運転席側デフレクターに個人からの寄贈を示すプレートが取り付けられていました。

個人名部分は当方で隠しております。どのような経緯でサハリンから帰って個人へ渡り、ここへ置かれるようになったのでしょうか。

 

2024年5月6日 現存を確認