保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【ベトナム】ホーチミン市 サイゴン駅前のSL

2015-03-25 13:26:00 | 海外その他

場所:ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市 1NguyễnThông phường9 サイゴン駅前広場
保存車両:141-158
(2015年3月23日訪問)

ベトナム南部にあるベトナム最大の都市ホーチミン、その中心駅であるサイゴン駅前に保存されている車両です。
日本のD51と同じ軸配置2-8-2(1D1)を持つ機関車です。ベトナムの鉄道はほとんどが1000mm軌間ですので、機関車の大きさも日本のD51と同じぐらいかと思います。


1枚目画像でもそうですが、画像が傾いている訳ではありません。機関車自体が傾斜の付いた盛土の上に置かれています。日本ではあまり見られない展示方法です。
この機関車と同じ141型は、第2次世界大戦後にフランスから10両輸入され、後年フランスから独立後に中国から50両譲渡されたそうです。
画像の機関車がどちらのタイプかは分かりませんが、社会主義の星マークやデフレクターの形など中国型に似た印象を受けます。


テンダーには16-151という番号が付けられています。
ヘッドライトの上に四角いライトが取り付けられていますが、これはライトアップするため保存後に取り付けられたと思われます。

【フィリピン】トゥトゥバン駅の保存車両

2013-11-23 21:56:00 | 海外その他

場所:フィリピン共和国 カローカン市フィリピン国鉄トゥトゥバン駅
保存車両:SL2台(形式・車号不明)、フィリピン国鉄客車(元JR東日本オハ12・車号不明)
(2013年11月20日訪問)

フィリピン国鉄のトゥトゥバン駅に保存されている車両です。正面の大きな建物はトゥトゥバン駅舎兼フィリピン国鉄本社です。画像では見えにくいですが、駅舎の正門の左右に神社の狛犬のように2台のSLが置かれています。


駅舎の向かって右側には、CタイプのサドルタンクSLが置かれています。
「DAGUPAN」という銘板が付いていますが、これはルソン島北部の町タグパンの事かと思います。現在は廃止されましたがかつては鉄道が走っており、そこで活躍していたのでしょうか。


こちらは比較的ノーマルな形態のCタイプタンク機関車です。
これら2台のSLは塀に前面を向けて、つまり駅を正面から見た場合前から見えるように置かれています。そのため正面からすっきりと撮影する事は困難です。


これはJR東日本からフィリピン国鉄へ譲渡されたオハ12かと思われます。綺麗に改装されていますが何に使っているのでしょうか。訪問時は後付けの冷房機から水が滴り落ちていたので、現在も内部が活用されているようです。


ブレた画像しか無く申し訳ありませんが、駅舎内に保存されている車両です。レプリカかと思われますが2軸のレールカーで「22」のプレートが掲げられています。かつて旅客輸送を行ったのか、保線や巡回用だったのでしょうか。


駅舎内には昔のフィリピンの鉄道の写真が展示されており、その中にサドルタンクの現役当時の写真がありました。小さな客車や貨車を牽く姿は模型的です。

なおトゥトゥバン駅は駅舎入口で切符を販売しており、これを購入しなければ駅舎内には入れません(日本で言う入場券のようなものがあるのか不明)。また正門にはマシンガンを携帯したガードマンがいて、銃器や刃物を所持している場合は敷地自体に立ち入り出来ません。