場所:池田町字昭栄49-6
保存車両:22-56(新幹線0系)
(2011年7月26日訪問)
何が見えますか?
麦畑の中にポツンと置かれる新幹線、なかなか妙な光景です。
この0系は「グリンピア '82十勝博」で展示されるために北海道へ渡り、博覧会終了後は帯広市の緑ヶ丘公園や廃線になった広尾線大正駅で保存されていました。その後大正駅での保存が出来なくなったため、カットモデル状態になりこの地へやってきました。
こちら側は青塗装が残っています。
この車両が置かれている場所は、道道73号帯広浦幌線沿いにあります。JR池田駅から約3.5km浦幌寄りにあります。
※2015年9月24日追記
2015年6月2日に、この車両が公道からは見えなくなっていることを確認しました。当初は解体されたものだと思っていましたが、頂いた情報によると画像にある赤屋根の小屋の中に仕舞われたようです。
現地で確認出来ていないため断定は出来ませんが、車両は現存するものと思われます。しかし新しい小屋は車両ギリギリの大きさしか無いように見えるため、車両全体を撮影する事は不可能かと思います。現在は非公開のようですので無断で侵入することの無いようお願いいたします。
場所:北海道余市郡余市町栄町 ラーメン列車ソーラン駅
保存されていた車両:スハ45-40、ワフ29693
(2011年10月13日訪問)
国道5号線沿いでラーメン屋として活用されていた車両です。
時間の都合で賞味できませんでしたが、なかなか個性的なメニューがあるようです。
スハ45-40です。客席になっているようです。
2両とも屋根が付けられ、塗装がブルートレイン風になっています。車体は所々窓や換気扇が追加された程度で割と原形を保っています。
(2014年8月28日追記)
この車両たちが撤去されていることを2014年8月27日に確認しました。私が最後に現存を確認したのは2012年9月27日です。
インターネット上の情報や他所様のサイトによるとラーメン屋は2013年に閉店し、2014年7月中旬にはスハ45-40が撤去されワフだけが残されていたようです。
私が確認した日には車両だけではなくレールや枕木も撤去済みでした。かろうじてコンクリートの土台部分のみ残り、ここに車両があったことを示していました(真夜中に確認したため、車のヘッドライトを当てて無理矢理撮影しています)。
場所:スウェーデン王国 ストックホルム県ストックホルム市Tegelviksgatan22 市営交通博物館
保存車両:多数
(2014年7月21日訪問)
(その1)記事に続き、ストックホルム市営交通博物館の車両をご紹介します。(その1)記事と同様、鉄道車両の保存車のみご紹介します。詳しいことは勉強不足により分からないため画像を紹介する程度に留めます。
42号電車です。外見はアメリカのPCCカーに似ていますが、実際は関係がある車両だったのでしょうか。
559号附随車です。こちら側には連結装置がありませんが、通常はループ線で方向転換するため使用することが無く、収納されているか取り外されていたと思います。
410号附随車。異様なまでに細い妻面と4枚折戸をいくつも組み合わせた出入り口が特徴です。
ドア横に張り出している曲線を描く鉄骨は、乗客が連結面に巻き込まれないようにするガードだと思います。
573号電車と386号附随車。どれほど古い車両かは分かりませんが、かなりクラシカルです。
14号電車。前面上部に「Slussen-Hornstull」という看板がありますが、この経路は現在地下鉄が走っています。ストックホルムでも路面電車が地下鉄に置き換えられた歴史が分かります。
3020号電車のカットモデルです。地下鉄用の電車かと思われます。
前面の「SL」は、「ストックホルム ローカルトラフィック社」の略です。現在もSL社がストックホルム周辺の地下鉄・路面電車・郊外電車を運営しています。
2417号電車です。地下鉄用の車両です。
2417号の台車には第三軌条から電気を取り入れる集電シュー(集電靴)が付いています。
場所:スウェーデン王国 ストックホルム県ストックホルム市Tegelviksgatan22 市営交通博物館
保存車両:多数
(2014年7月21日訪問)
スウェーデンのストックホルム市内にある博物館です。ストックホルムにはかつてたくさんの路面電車が走っており、そこで活躍した電車や地下鉄車両、バスが保存されています。
このブログでは、鉄道車両の保存車のみご紹介します。詳しいことは勉強不足により分からないため画像を紹介する程度に留めます。
最初の画像は、1893年製の路面電車(またはインターバン電車)かと思います。
2軸単車の路面電車と、後ろに連結されているのは展望車のようなオープンタイプの附随車。
92号電車。これも2軸車。
92号電車に連結された1891号附随車。路面電車は終点ではループ線を使って方向転換していたようです。
1949年製の郊外電車です。世界的には珍しい軌間891㎜ですがスウェーデン国内で多用され、数は少なくなりましたが今でも現役で走る路線があります。
52号電車。
52号電車と連結された489号附随車。
ここは屋内にギッシリと車両や資料が保存されており、間近で観察出来ますが撮影にはあまり向きません。
画像が多いので2回に分けてご紹介します。
場所:ノルウェー王国 ソグン・フィヨーラネ県アウルランド フロム フロム鉄道博物館
保存車両:フロム鉄道EL-9、機関車(番号不明)
(2014年7月17日訪問)
フロム鉄道の終点・フロム駅の横にある博物館です。小さいながらフロム鉄道の資料や模型が展示されており、車両も保存されています。
フロム鉄道はミューダル~フロム間を結ぶ20km程の路線ですが、起点と終点で高低差が860mあるため路線の8割が55‰の勾配であるなど過酷な路線です。フィヨルド観光のルートであることから日本のメディアでもよく紹介されます。
1947(昭和22)年に製造されたフロム鉄道では初めての電気機関車で、1982(昭和57)年に廃車されるまで35年間働き続けました。
ちなみに現在のように世界中からフィヨルド観光の客が押し寄せるようになったのは1980年代以降ですので、フロム鉄道の旅客数が爆発的に増えたのはこの機関車が引退した後でした。
銘板の製造年は1944年となっています。
EL-9の隣には、小さな機関車も保存されています。あいにく周囲にあった説明板を撮影し忘れたためこの機関車の詳細は分かりません。
フロム鉄道の歴史を辿ると、当初は蒸気機関車での運転でしたがかなり早期に電気運転へ切り替えられているため、これも電気機関車だと思われます。屋根が狭いのでメ[ル集電だったのか、それともバッテリー駆動だったのか、想像することしか出来ません。
保線用の軌道自転車も保存されています。窓の外に見えるのは現役のフロム駅です。