場所:北海道小樽市手宮1丁目3番6号 小樽市総合博物館本館
保存車両:多数(画像と共に紹介)
(2012年6月15日訪問)
C12-6です。
小樽築港機関区に長く配置され手宮線で活躍しました。現在は取り外されていますが、現役当時は前面に昇降可能なスノープロウが取り付けられていました(苗穂工場入換機や夕張鉄道で同様の装備が見られました)。
運転台も見学出来ます。
DE10-503です。函館・釧路・鷲別など移動を繰り返しましたが、生涯北海道を離れることなく活躍した機関車です。
DE10の次位はワム82506です。
ワムハチの次にセキ7342とトラ57964が連なります。
さらにホキ2226とワフ29984が連結され、小貨物列車が再現されています。
DD51-615です。DD51-500番台の内「全重連型」と呼ばれたタイプです。
再塗装されていますが、ナンバーの切り抜き文字は腐食で脱落してしまったようです。
DD51編成は、脱線復旧列車が再現されています。
オエ61-309です。元はオロ35で、マニ36への改造を経てオエ61へ再改造されました。戦前型オハ35系の車体を持ちます。
スエ78-5です。戦災復旧客車と呼ばれる車両で複雑な経歴を持ち、元はマロネ37350形という一等寝台車でした。
3軸ボギー台車を持つ客車、戦災復旧客車の生き残りとして貴重な存在です。
チキ6141とソ34です。
ソ34は脱線した車両を復旧するための操重車です。かつては蒸気動力でしたが、後にディーゼルエンジンに変更されました。チキ6141は操重車のクレーンを収納するための控車で、通常のチキ6000形とは異なる外観です。
ヨ7904です。ヨ6000形ですが、極寒地対策が施された7900番台です。
おまけ
これは館内で動態保存されている車両「アイアンホース」です。
一見するとアトラクション用に製作されたおもちゃ機関車に見えますが、1909(明治42)年にメ[ター社で製造されアメリカで活躍していた機関車です。1993(平成5)年に日本へやって来ました。
軌間914mmの軽便規格です(日本では珍しい線路幅ですが九州に例がありました)。後ろの客車に乗車することが出来、終端部では転車台での転回や機回しを見学出来ます。
4回に渡りご紹介した小樽市総合博物館はこれで終了となります。車両たちはボランティアの方々の努力で少しずつ整備されています。
2022年8月24日 現存を確認
(※2022年時点では、管理方針の変更と新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、運転台や車両内への立ち入りは出来なくなっています)