保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

(撤去済)中富良野町 ファーム富田付近のヨ8000

2021-05-09 21:45:00 | 今は亡き保存車

場所:中富良野町基線北 ファーム富田付近
保存されていた車両:ヨ8023、ヨ8027、ヨ8087
(2010年11月29日訪問)

ラベンダー畑で有名なファーム富田から200mほど離れた所に置かれている車両です。観光客向けのショップとして利用されているようです。


特筆すべきは設置方法です。
下回りは2台のヨ8000を連結したものですが、上回りは連結した2台の隙間にもう1つの車掌室ユニットを押し込んでいます。
そのままでは収まらなかったのか、向かって右側の車掌室ユニットが外側にオフセットされています。それでも隙間が発生しますので、ヨ8000の妻面扉や鉄道用品と思われる扉で塞がれています。
台枠以下の下回りは2両分ですが、どの車両のものなのかは不明です。


そして設置場所。何ゆえこんな崖っぷちに・・・?


(2021年5月9日追記)
これらの車両が撤去されていることを2021年5月8日に確認しました。当方が最後に現存を確認したのは2020年12月19日です。
入居していたショップは数年前に閉店または移転しており、空き家になっていました(新型コロナウイルス感染症蔓延よりも前です)。



車両が置かれていた基部のレールが一部残っています。
それにしても排水路の上になるこんな狭いスペースによく設置していたものです。土地の所有や使用はどうなっていたのでしょうか・・・?


(撤去済)和歌山県湯浅町 なぎ公園のD51

2021-05-03 22:33:00 | 今は亡き保存車


場所:和歌山県湯浅町湯浅 なぎ公園
保存されていた車両:D51-737
(2013年10月13日訪問)

JR湯浅駅から1km程離れた場所にあります。漁港の近くの公園に置かれています。


屋根は付いていますが恐ろしいほどボロボロです。海が近いため、潮風の影響も大きいと思います。ガラス類は全て無くなり、ナンバープレートは1枚を残し無くなっています。
デフレクターや手すりの形状から分かる通り、北海道型装備のD51です。晩年は岩見沢第一機関区に配置されていました。どのような経緯で遠く和歌山県まで渡って来たのでしょうか。


この面のみナンバープレートがあります(レプリカという説あり)。車体は塗装が剥がれたのか錆びたのか分からないほどカサカサになっています。


テンダーの様子。テンダー上にバック運転用ヘッドライトが無い事も北海道型の特徴です。
それにしてもひどい保存状態で、いずれ腐食で大きな部品の脱落や自然崩壊も考えられます。せっかく北海道から和歌山県に渡り、関西地区では貴重な北海道型蒸気ですので何とか美しい姿を取り戻せないものでしょうか。


※2021年5月3日追記
この車両は解体されたそうです。解体は2020年9月です。
現地で確認はしていませんが、インターネット上で複数の方が解体中の画像を紹介されているので間違いないものと思います。
最後まで再整備されることは無く、ボロボロのままで解体されたようです。