保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

旭川市 ヨ8000とヨ3500(と思われる)×2

2022-11-17 22:16:00 | 上川(北海道)

場所:旭川市東鷹栖5線10号

保存車両:ヨ8000(番号不明)、ヨ3500と思われる貨車×2両

(2022年11月14日訪問)

 

道路からはかなり高い場所にあること、ここへ至る道路が関係者以外通行止めのバリケードがされているため近づくことが出来ません。木々の葉が落ちた11月にやっと周辺道路から確認することが出来ました。

ヨ8000はほぼ無改造で置かれているようです。

 

おそらくヨ3500だと思われる貨車が2両あります。

屋根が葺き替えられていますが、航空写真で見るとどうもこの2両の屋根は繋がっているようです。

 

縦に3両が並べられています。

ここの保存車はかなり以前よりあったのでしょうか?どこかで撤去されたものがこちらに引っ越してきたのかもしれませんが、近くで確認出来ないため詳細は分かりません。


旭川市西神楽南 ヨとワム80000

2022-06-29 22:21:50 | 上川(北海道)

場所:旭川市西神楽南16号

保存車両:ヨ3500またはヨ5000(番号不明)、ワム80000(番号不明)

(2022年6月28日訪問)

 

かなり奥地に存在する車両です。住所は西神楽ですが、国道237号線やJR富良野線とは美瑛川をはさんで対岸側にあります。

 

いずれもショップや事務所に使用されていると思われます。ワム80000は側面にガラス戸を付けて居室に改造しているようで、大きな屋根の中に取り込まれています。

 

ワム80000の反対側。側面引戸を開放状態にして窓を付けているようです。妻面には住宅用と思われる換気口が取り付けられています。

妻面に雨樋縦管が無いこと、側面上部ドアレールが車端まで達していないことからワム80000形の中期型かと思われます。

 

ヨ3500またはヨ5000です。妻面に貨車改造駅舎のようなアクリル板の風防が取り付けられています。

地面より少し高くなっていますが、車輪が残っているのではなく軸箱守(と言うのでしょうか?)のフレームのみ残っているようです。廃貨車(ダルマ貨車)として販売された状態や貨車改造駅舎では見られない処理の仕方です。ここへ来る前はどこで活用されていたのでしょうか?

 

2024年2月29日 現存を確認


旭川市 元旭川競馬場の機関車

2022-06-16 22:24:30 | 上川(北海道)

場所:旭川市神居町台場278

保存車両:旭川競馬場4tディーゼル機関車、トロッコ、国鉄ワキ5000(番号不明)

(2022年6月15日訪問)

 

旭川市内の台場地区で保存されている車両です。台場小学校の近くです。

かつて存在した旭川競馬場の構内で働いていた機関車です。

 

なぜ競馬場に鉄道があったのかというと、ここでは馬がソリを牽いて速さを競う「ばんえい競馬」が行われており、そのソリの輸送のために必要であったからです。

ばんえい競馬で使用するソリは重りを載せており、レースにもよりますが1つあたり450Kg~1t近くあります。それらのソリをゴール地点からスタート地点まで輸送するために鉄道が使われました。多くのソリを短時間で効率よく運ぶには鉄道が適しており、旭川競馬場以外でもばんえい競馬を開催している(開催していた)競馬場には全て鉄道がありました。

 

機関車の後ろには当時使われていたトロッコが置かれているようです。上の箱状の荷台は当時からあったものなのかこの地に来てから載せられたものかは不明です。

 

機関車は日本車輌製の4tディーゼル機関車で、UDLという製品名の産業用機関車です。鉱山等での使用を考慮してキャブがとても低いことが特徴です。

ここではレールに載せられた状態で置かれており、レール幅は762mmです。

ばんえい競馬場の鉄道でこのようなまともな機関車を用意していたのは旭川だけだったそうで、他の競馬場では自動車部品や建設機械の部品を組み合わせて手作りした怪しげな機関車が活躍していました。

 

放置されているような状態ですが、よく現役時の姿を保持しています。

旭川競馬場は2008年のレースを最後に使用されなくなり、2009年に施設が解体されたそうです。ばんえい競馬自体は2006年が最後のレースだったようで、この機関車がここへ来たのもそれ以降かと思われます。どのような経緯でやって来たのでしょうか?

 

機関車側面の星マークは、旭川市の徽章(市章)です。

 

この場所では奥にワキ5000の廃車体が置かれており、倉庫に活用されているようです。

 

ワキ5000は番号不明ですが、角屋根の後期型です。

 

2024年2月29日 現存を確認


富良野市 市中心部のD51

2013-02-14 18:20:00 | 上川(北海道)


場所:富良野市弥生町1-2 文化会館横
保存車両:D51-954
(2010年8月1日訪問)

街の中にデンと居座るD51。文化会館の横にあり、市役所に程近い場所です。


屋根や高いフェンスが無いにも関わらず状態は良好です。


この機関車で特筆すべき点は、胆振縦貫鉄道が自社発注した車両ということです。
1943(昭和18)年に、後に国鉄胆振線となる胆振縦貫鉄道が用意した機関車です。当初はD5105という形式でした。1944(昭和19)年に胆振縦貫鉄道は国鉄に買収され、在籍していたD51は国鉄籍へ編入されました。
特異な生い立ちを持つ機関車ですが、形態的には同時期に製造された国鉄のD51と大差ありませんでした。

2024年2月15日 現存を確認


東川町 旭川電気軌道のモハ101

2011-08-19 11:46:00 | 上川(北海道)

場所:東川町東町1丁目16番2号 東川町郷土館
保存車両:旭川電気軌道モハ101
(2011年8月18日訪問)

東川町に保存されている電車です。
旭川電気軌道はかつて東川まで至る鉄道線を所有しており、この電車も使用されていました。東川町の発展に大きく貢献したことから郷土館に保存されています。


郷土館の屋内に保存されています。車両がぴったり収まるような建物で、一番引いて撮影しても全景は撮影できません。しかし保存車両としては理想的な保存状態です。


片側の壁は鏡になっており、鏡越しに前面を撮影することが出来ます。
下部に補助灯が付いていますが、これは現役時代からの装備です。路面走行区間が多かったため必要だったのでしょう。


車内も見学することが出来ます。古めかしいですが暖かい感じです。

この車両の細部を撮影したサイトがありますので紹介します(当方のサイトではありません)。特に模型ファンの方は参考になるかと思います。↓
http://blog.goo.ne.jp/komume1973/e/dd4509cd44639bc504d4e7f16c79f2b4