保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

標津町 根室標津駅跡のC11

2019-07-19 16:14:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:標津町南1条西2丁目3-6
保存車両:C11-224
(2019年7月17日訪問)

標津町の中心部に保存されているC11です。
JR標津線根室標津駅構内で機関庫があった場所で、かつて使われていた転車台と共に保存されています。


この車両は長らく、根室標津駅跡より200m程離れた図書館付近で保存されていました。
その後駅跡に放置されていた転車台と共に整備保存する計画が持ち上がり、2017年8月に現在の場所に移設されました。


整備された転車台と根室標津駅舎に使われていたであろう駅名標。

新たな保存場所では、ビニール製の屋根が設けられた場所に収納されると思われます。
現車で確認しそびれましたが、C11-224には自走出来るようモーターが取り付けられているそうです。
これを生かして転車台に載せたり、汽笛を鳴らしたり煙を出すなど各種イベントも行えるよう整備されているそうです。


C11の近くには、ワム60000(手前)とワラ1(奥)の廃車体が置かれています。
グーグルマップで確認したところ、C11移転前のストリートビュー(2017年以前)にはこの廃車体は存在しませんでした。転車台整備と同時にどこからか運び込まれたのでしょうか?
標記はすべて消えており車番は分かりません。


※以下の画像は2011年7月27日撮影

かつて図書館付近に保存されていた頃の画像です。
破損したり荒らされている訳ではありませんが、屋根が無いこともあり汚れが目立ちます。


後部より。北海道向け装備を持ちますが、それ以外はごく標準的なC11です。

2019年7月17日 現存を確認


鶴居村 鶴居村営軌道の車両たち

2015-06-05 10:06:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:鶴居村鶴居東5丁目3 ふるさと情報館みなくる
保存車両:鶴居村営軌道自走客車(無番号)、同機関車(無番号)
(2015年6月3日訪問)

かつて存在した鶴居村村営軌道で使用されていた車両です。
国鉄新富士駅付近から中雪裡(現在の鶴居村中心部)や新幌呂を結んでいましたが、1968(昭和43)年に全線廃止されました。762mmのナローゲージです。


長らく鶴居小学校横の郷土資料館にて保存されていましたが、2014年7月に500m程離れたふるさと交流館へ移設されました。車体は再塗装され、屋根が設けられるなど以前より保存状態が良くなっています。


模型資料向けに真横から撮影。塗装は郷土資料館に置かれていた頃よりも濃い色になっていますが、こちらの方が現役当時に近いようです。


泰和車輌製のディーゼル機関車。泰和車輌製のナロー用機関車で現存するものはこの車両だけですが、同じような形態の機関車が浜中町や枝幸町歌登で保存されています。


かつて郷土資料館に置かれていた時の姿です。薄い青色だったことと、自走客車の屋根周りの塗り分けも違う事が分かります。


かつて車両が置かれていた郷土資料館(鶴居村鶴居西5丁目4)です。電柱の後ろ側に車両がありました。
2015年に訪問すると郷土資料館も閉鎖されているような感じで、郷土資料館もふるさと交流館に統合されたものと思います。

(参考)
この場所より200m程離れた鶴居中学校に、鶴居村営軌道の有蓋車が保存されています。


池田町 畑の中の0系新幹線

2014-08-31 15:28:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:池田町字昭栄49-6
保存車両:22-56(新幹線0系)
(2011年7月26日訪問)

何が見えますか?
麦畑の中にポツンと置かれる新幹線、なかなか妙な光景です。
この0系は「グリンピア '82十勝博」で展示されるために北海道へ渡り、博覧会終了後は帯広市の緑ヶ丘公園や廃線になった広尾線大正駅で保存されていました。その後大正駅での保存が出来なくなったため、カットモデル状態になりこの地へやってきました。


こちら側は青塗装が残っています。
この車両が置かれている場所は、道道73号帯広浦幌線沿いにあります。JR池田駅から約3.5km浦幌寄りにあります。

※2015年9月24日追記

2015年6月2日に、この車両が公道からは見えなくなっていることを確認しました。当初は解体されたものだと思っていましたが、頂いた情報によると画像にある赤屋根の小屋の中に仕舞われたようです。
現地で確認出来ていないため断定は出来ませんが、車両は現存するものと思われます。しかし新しい小屋は車両ギリギリの大きさしか無いように見えるため、車両全体を撮影する事は不可能かと思います。現在は非公開のようですので無断で侵入することの無いようお願いいたします。


鶴居村 牧場のヨ3500

2012-09-01 00:43:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)

場所:鶴居村幌呂原野33
保存車両:ヨ3500(番号不明)
(2012年7月22日訪問)

鶴居村のとある牧場で保存されている車両です。牧場の作業小屋か休憩所に利用されているようです。


連結器はありませんが、下回りはほぼ残っています。屋根の葺き換えも行われていますが、おおむね原形を保ったまま保存されています。
画像では後ろ側になるデッキ部分は何か改造されているようです。


見づらいですが、車両に上がるためのスロープが設置されています。

この車両は、道道53号釧路鶴居弟子屈線沿いにあります。鶴居村の「鶴見台」から4.5kmほど釧路方にあります。阿寒バス南2号バス停から徒歩1分です。
この車両は私有地内にあります。無断で敷地に立ち入ったり動物に触れたりすることは動物検疫に影響を及ぼしますので絶対に行わないでください。

2015年6月4日 現存を確認

上士幌町糠平 糠平駅跡のヨ3500

2011-08-09 15:10:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:上士幌町糠平 上士幌町鉄道記念館
保存車両:ヨ4843
(2011年8月8日訪問)

国鉄士幌線糠平駅だった場所に保存されています。元の駅構内が更地状態で残り、付近には上士幌町鉄道記念館があります。


車両は茶色っぽくなっていますが、これは錆止め塗料の色かと思われます。
ヨ4843の後ろには、TR11と思われる台車が1つ置かれています。これは上士幌町交通公園(上士幌町上士幌東2線236、上士幌駅跡地)に保存されていたオハ62-94のものではないかと思われます。
オハ62-94が撤去されたのは2008~2011年頃だそうです。当方が確認している限り2006年以前にはこのような台車は置かれていませんでした。

この糠平駅跡を始め士幌線廃線跡や多数のコンクリートアーチ橋は、現在NPO東大雪アーチ橋友の会により保存や修復が行われています。

2024年4月23日 現存を確認