場所:遠別町丸松163 遠別町郷土資料館
保存車両:10t貨車移動機(無番号)
(2014年5月16日訪問)
遠別町郷土資料館に保存されている車両です。
あまり紹介例の無い車両で、私は今年になってからネット上で情報を見つけ訪問しました。あまり知られていない車両ですが1984(昭和59)年に郷土資料館が開館した当初より保存されているようです。
協三工業で1976(昭和51)年に製造された10t貨車移動機で、遠別駅構内で貨車の入換に使用されていました。しかし遠別駅の貨物取扱いは昭和59年に廃止されたため、8年程しか活躍出来なかったと思われます。さらに羽幌線が1987(昭和62)年に廃止されたため遠別駅も無くなってしまいました。
機械番号は「06-28-01-274」です。この車両は国鉄の機械扱いであるため形式や車号がありません。そのため備品として機械番号で個体の識別を行い、配置や検査が管理されていました。
車体に錆が見受けられますが保存状態は良いです。
この車両は除雪用のウイングが装着され、それを広げた状態で展示されているのが珍しいです。駅構内や引込線の除雪を行っていたのでしょうか。
ほぼ同型の貨車移動機が美深町仁宇布、湧別町、津別町にも保存されています。
この遠別町郷土資料館は閉校した丸松小学校の校舎を利用したもので、館内には昔の生活道具や資料が展示されています。しかし5~10月の間のみ開館かつ訪問3日前までに予約しないと見学出来ないため、見学の難易度は高めです。車両は屋外にあるため予約無しで見学可能です(冬期はシートで覆われます)。
公共交通機関利用の場合は、沿岸バス(国鉄羽幌線代替路線)丸松停留所から1km弱離れた場所に郷土資料館があります。
2024年7月11日 現存を確認
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/1f/ffd109728e2beb8c6b6950def1ded216.jpg)
場所:枝幸町歌登辺毛内3664 うたのぼり健康回復村
保存車両:歌登町営軌道 機関車(無番号)
(2011年7月3日訪問)
枝幸町歌登に保存されている機関車です。歌登町営軌道は軌間762mmの軽便鉄道です。
※歌登町は2006年に枝幸町と合併し、枝幸町の一地区となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/5e/351e46db81dd7909d3aed2e57d9d513e.jpg)
釧路製作所で製造された8tディーゼル機関車です。ほぼ同型の機関車が北海道浜中町で保存されています。
一部錆がありますが部品も揃い良い状態を保っています。
歌登町営軌道(開業時は歌登村営軌道)は1929年に開業し、一時期は国鉄小頓別駅~枝幸港や多数の枝線が開業するなど栄えましたが、国鉄美幸線に後を託すように1971年に全線廃止されました。
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少し開いているドアから車内を見てみました。最低限の機器しか付いていない簡素なものです。鉄道車両というより重機に近い運転台です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/91/acc1e0c68227b6b4a21aaf076c5fc95a.jpg)
乗り込むのも大変なほど小さな機関車です。この小さな車両が歌登を支えていた時代がありました。
冬期はシートを鰍ッて保護されるため見学出来ません。
軽便の廃止を見届け、待ち焦がれた美幸線が開業しなかった歌登の人々はどのように感じていたのでしょうか・・・。
2017年8月3日 現存を確認
場所:中頓別町寿64-1 寿公園
保存車両:49648
(2011年7月1日訪問)
中頓別町の国道沿いにある寿公園に保存されています。寿公園は、廃止された天北線寿駅とは違う場所にあります。
テンダーの側面に説明板が貼り付けられています。ホームがありますが、キャブへは立ち入り出来ません。
少し痛みが見られますが、冬期はシートを被せて保護されています。
2024年4月に豊富町のオエ61が解体されたことから、この車両が日本で最も北にある保存車になりました(廃貨車や廃コンテナ等は除く)。
おまけ SLの近くに保存されている航空自衛隊F104戦闘機
飛行機も保存されており、交通公園といった様相です。
2024年4月11日 現存を確認
場所:中頓別町中頓別951 宗谷バス中頓別バスターミナル
保存車両:キハ22-208
(2011年1月28日訪問)
中頓別バスターミナル横に保存されているキハ22です。この場所は、旧天北線中頓別駅だった場所です。
車体が塗り替えられていますが、まるでどこかの第三セクター鉄道のような塗装です。天北線が残っていればこんな塗装の車両が走ったかもしれませんね。
バスターミナルとの位置関係。
手前の広場はバスのUターンスペース、左の三角屋根の建物がバスターミナル兼待合所で天北線資料館も併設されています。(資料館の開館時間・見学申し込み方法は不明)
2024年4月11日 現存を確認
場所:留萌市見晴町2丁目16 見晴公園
保存車両:D61-3
(2010年10月15日訪問)
公園内の丘の上にD61が保存されています。
特徴的な二軸従台車。それ以外は北海道型D51と同じです。
屋根がありますが、冬期間はシートをかけて保護されるため見学出来ません。
2015年5月に再訪したところ、車両は保存されていましたが屋根が撤去されていました。以前は見づらかった助士側の側面が撮影しやすくなっています。
今後、屋根が再建されるのか屋根無しのままなのかは不明です。(画像は2015年9月撮影。2022年9月時点でも屋根なし)
2022年9月21日 現存を確認