保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

(撤去済)北海道札幌市 札幌貨物ターミナルのコキ5500

2011-12-16 13:00:00 | 今は亡き保存車

場所:北海道札幌市白石区平和通(北)16丁目北 札幌貨物ターミナル
保存されていた車両:コキ28345
(画像撮影日不明)

JR貨物札幌貨物ターミナルにコキ5500が保存されていました。
構内の外れのJR平和駅や函館本線から良く見える場所に置かれ、搭載したコンテナに広告が書かれて看板代わりになっていました。

この車両が撤去されたことを確認しました。
2011年12月16日15時30分頃に確認したところ、解体作業中だったようで、コンテナが降ろされてコキのデッキ手すりや手ブレーキ装置が切断されていました。同日20時頃に再度確認したところ、コキは運び出されたのか姿は無く、コンテナが2個置かれていただけでした。
コンテナは物置代用で売却されたのかもしれませんが、コキは解体されたと見て間違いないかと思います。

このコキと広告コンテナですが本線をこの姿で走った訳ではなく、余剰になったため広告看板代用として文字が入れられて置かれたのでしょう。
15年以上前から置かれていたと記憶しています。不確かな記憶ですが、ここに置かれてから一度コンテナの塗装が変更されたはずです。このコキ28345は2001(平成13)年8月2日付で廃車されていますが、廃車よりはるか前から本線を走る機会は無かったと思われます。


【青森】青森市 八甲田丸の保存車両たち(その1)

2011-12-08 15:09:00 | 青森・秋田・岩手


場所:青森県青森市柳川1丁目4-1 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
保存車両:DD16-31、キハ82-101、スユニ50-509、スユニ50-510、ヒ760、ヒ833、ヒ834、ヒ835、ヨ6798
(2011年12月2日訪問)

JR青森駅の北側に青函連絡船八甲田丸が丸ごと保存されています。船内は公開され連絡船の歴史や船内の設備を見学することが出来ます。
かつて車両航送に使用された車両甲板も公開されており、そこに車両たちが眠っています。

ヨ6798と後ろに続くヒ760、835、833です。ヨ6798のヘッドマークはメモリアルシップ八甲田丸のエンブレムです。ヒ600は航送車両の出し入れに使われたのでしょうが、ヨ6000も同じように使われたのでしょうか?


DD16-31と、キハ82-101の妻面です。
このDD16は長万部や五稜郭に在籍し瀬棚線の貨物列車を牽引しており、青森どころか青函連絡船とも無縁だったと思われます。しかし八甲田丸を保存する際に「丁度余っていた」から保存されることになったのかと思います。


スユニ50-509です。幾度となく海峡を渡って来た?車両です(スユニ50の航送運用があったのかは分かりません)。


スユニ50-510です。屋内で雨風が当たらない場所ですので保存状態は良好です。
スユニ50は特に北海道内各地で保存されていましたが解体が進み、きれいな状態で残るものは少なくなりました。


DD16と連結された状態のヒ834です。

画像が多くなりましたので、その2へ続きます。


【青森】青森市 八甲田丸の保存車両たち(その2)

2011-12-08 15:01:00 | 青森・秋田・岩手


場所:青森県青森市柳川1丁目4-1 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
(2011年12月2日訪問)

その1からの続きです。
ここの保存車の目玉とも言えるキハ82-101です。
キハ82-101は新製から廃車まで函館を離れることは無く、北海道内の特急列車に使用されてきました。
現役当時は函館で連絡船からの乗客を待ち構えていたのでしょう。連絡船とも深い関係があり、この場所に保存されるにふさわしい車両だと思います。

おまけ

航送する車両は、船内の連結器に連結されるだけではなくこのような金具で固定されていました。現在保存されている車両も転動しないよう固定されています。
「車両航送用フック」というものは、この金具を引っかけるための車両側のフックです。車両航送が無くなった現在ではもう死語なのかもしれませんね。


【青森】青森市 青森駅付近のヨ3500とヒ600

2011-12-08 14:13:00 | 青森・秋田・岩手


場所:青森県青森市柳川1丁目
保存車両:ヒ756、ヨ14493
(2011年12月2日訪問)

JR青森駅の北側(海側、かつての桟橋方向)に保存されている車両です。青森駅からは約500m離れています。付近にはキハ27が3両置かれていましたが、2012年に撤去されています。


車体にはヨ4493と書かれていますが、台枠には現役当時のものと思われる「ヨ1449×(×の文字は判読不能)」という標記が残っており、ヨ14493が正しい車号のようです。
いずれの車号であっても該当する現車はこの車両です。車体が取り違えられた訳ではないので大した問題ではありません。


ヒ600形ヒ756です。何度か塗装されているらしく標記は塗りつぶされています。
青函連絡船に車両を積み込む際に使用されていたものと思われます。しかし何の説明も無くただ置かれているだけなのが少し残念です。せっかく所縁の地で保存されているのですから・・・。


かつては車両の入換や航送で賑っていたであろう場所ですが現在も一部の線路が残され、入換を行う現役車両が入線します。
画像奥の701系電車は入換(転線)中のもの。保存車のすぐ近くまでやって来ます。


2015年11月10日 現存を確認


【青森】青森市 青森市森林博物館の車両たち

2011-12-06 16:44:00 | 青森・秋田・岩手

場所:青森県青森市柳川2丁目4番37号 青森市森林博物館
保存車両:大畑森林鉄道ディーゼル機関車(無番号)、津軽森林鉄道客車(あすなろ)、運材台車2台
(2011年12月2日訪問)(※許可を得て撮影)

青森駅西口から徒歩10分程の場所にある青森市森林博物館で保存されている車両です。
機関車は大畑森林鉄道で活躍していたもので、協三工業製5t機です。


機関車の運転台。鉄道車両と言うよりはブルドーザーや重機のような運転台です。


津軽森林鉄道の客車です。湘南電車のような塗装が斬新です。
視察車という車両で、一般旅客営業で使われた訳ではないようです。お偉いさんや他社からの視察者の乗車に使われたようです。
現役当時のものかは分かりませんが、ふかふかの転換クロスシートが装備されています。
※アスナロというのはヒバと同じ種類の木(ヒバの別名?)です。


運材台車です。搭載される木材は青森県で産出するヒバです。
津軽森林鉄道はヒバ材を積み出すために敷設され、津軽半島に本線だけで約70km、支線も含めると約120kmに及ぶ路線を有していました。
しかしトラック輸送に押される形で、昭和42年に全線廃止されました。


これら3両の車両は、博物館とは別の建屋内で保存されています。
シャッターの部分から外まで線路が伸びていますが、通常は外に出されることはありません。しかし塗装や修理の際には外に引き出されるのかもしれません。