保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

北斗市茂辺地 北斗星客車たち

2017-10-31 16:03:00 | 渡島・檜山(北海道)


場所:北斗市茂辺地3丁目3
保存車両:オハネフ25-2、スハネ25-501
(2017年10月31日訪問)

道南いさりび鉄道茂辺地駅より徒歩5分程の場所に保存されている車両です。茂辺地中学校のグラウンドだった場所で保存されています。
2015年に廃止された寝台特急「北斗星」に使用されていた車両です。2016年からこの地で保存されています。


オハネフ25-2です。
改造や改番が多い24系客車の中では数少ない、新製時から改番されることなく活躍した車両です。北斗星での使用に際して、乗降ドアの引戸化やBコンパートへの改造が行われています。
2015年に廃車されました。


保存状態は、屋根が無いことと元々かなりの老朽車であることから汚れが目立ちます。
北斗星が現役の時もJR東日本所属車に比べてJR北海道所属車は、汚れが目立ったり塗装が剥がれてボロボロだった印象がありますが・・・。

北海道で使用される14系客車や24系客車は、元は折戸であったものを引戸へ変更することも含めた耐寒工事が行われていました。鉄道模型でも北海道仕様にするなら避けては通れない工作だったりします。しかしそんなことを伝える車両はこの車両しか残っていないのですね。


スハネ25-501です。
北斗星に使用するため、オハネ25-0番台から改造された車両です。
「ソロロビー」と呼ばれ、B個室のソロ、ミニロビー、共用シャワー室を備える車両です。
この車両も2015年に廃車されました。


特徴的な側面です。小窓が2段に並んでいる部分がソロです。

これらの車両は、主に週末と思われますが車内が公開されることがあります。また、同じ敷地内ではレストラン「北斗軒」も営業しています。
車両の外観のみはいつでも見学可能ですが、冬季はシートがかけられるものと思われます。
詳しい公開時期やレストランの営業日は、「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」または「北斗軒」のFacebookページをご覧ください。


ニセコ町 ニセコ駅横の9643

2017-10-31 11:24:00 | 石狩・後志(北海道)

場所:ニセコ町中央通 (JRニセコ駅横)
保存車両:日曹天塩炭鉱9643
(2017年10月31日訪問)

かつて北海道札幌市のサッャ鴻rール園で保存されていましたが、2017年6月にこの地へ移転しました。
JRニセコ駅からすぐ長万部方の敷地に置かれています。近くにある給水塔と転車台は、かつてC62-3が動態保存されていた際に使われていたものです。

9643は、1914(大正3)年に製造され関西地区で長く活躍したのちに旭川へ転属し、1948(昭和23)年に国鉄では廃車されました。
その後は北海道豊富町にあった日曹炭鉱天塩鉱業所へ譲渡され活躍しましたが、1972(昭和47)年の路線廃止により廃車されました。

1973(昭和48)年より札幌市のサッャ鴻rール園にて保存されました。そして2017年まで変わらず保存されていましたが、工場内での工事のため移動が必要になり、幸いにも引取先が見つかったためニセコ町に移転しました。
移転に関する話は、モデルスIMONの井門氏のブログで詳しく紹介されていますのでご参照ください(→http://train.ap.teacup.com/yoshihiro/1568.html)。

2017年10月に訪問した際は、機関車の再塗装はほぼ終わった状態ですがまだ一般公開はされていませんでした。
冬季はシートを被せられるでしょうから、一般公開は2018年4月以降と思われます。

(2018年10月17日追記)
2018年10月15日時点で、車両はブルーシートに覆われていて非公開となっています。
2018年10月15日 現存を確認

以下は移転前の様子です。2011年3月3日に撮影しています(撮影場所:札幌市東区北7条東9丁目2-10 サッャ鴻rール園)。







(撤去済)北海道清水町 製糖工場のスイッチャー

2017-10-24 19:38:00 | 今は亡き保存車

場所:北海道上川郡清水町清水第1線71 ホクレン農業協同組合連合会清水製糖工場
保存されていた車両:20tディーゼル機関車(番号不明)
(2011年7月30日訪問)

ホクレンの製糖工場に保存されていたスイッチャー(入換用機関車)です。かつて国鉄十勝清水駅からこの工場まで伸びていた専用線で活躍しました。
ロッド式の好ましい形態ですが、手入れされていないのが残念です。


ドアにはホクレンマークがあり、日本通運のプレートもあります。
この車両のそばには機関車の来歴を紹介する看板があります。敷地内にあるため敷地外より望遠レンズで撮影しました(荒い画像なので画像無し)のでその内容を一部ご紹介します。
「20t液体式ディーゼル機関車 DL20-HC-1067DMH17C型
日本輸送機で昭和38年に製造され昭和58年にこの工場にやって来ました。昭和62年の専用線廃止と共に役目を終えました。」

前述の型番から重量や搭載されたエンジンが分かりますね。清水に来る前はどこで働いていたのでしょうか?

(2017年10月24日追記)
この車両が撤去されていることを確認いたしました。当方が最後に現存を確認したのは2016年1月28日です。
情報を頂きまして、2017年9月11日時点では現存していたそうです。撤去されたのは2017年9月11日~10月23日の間と思われます。
下の画像の、土がむき出しになっている所に車両が置かれていました。
工場内の別の場所へ移されたのかもと確認しましたが、公道から見える場所にはありません。
車体に錆が目立ち状態は良くありませんでしたが、貴重なロッド式DLだったため残念です。


同じアングルで、2011年に撮影した写真がありました。