保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【台湾】嘉義縣 蒜頭糖廠の車両たち(その2)

2015-06-05 14:18:00 | 台湾

場所:台湾 嘉義縣六脚郷工廠村一号 蒜頭糖廠
保存車両:多数
(2015年4月20日訪問)

(その1)記事に引き続き、蒜頭糖廠の車両をご紹介します。
糖蜜を運んだと思われるタンク車です。2軸の平車にタンクを仮設したような外観です。


動態保存列車が走る線路脇にも貨車が保存されています。
四方を高い金網で囲まれた貨車で、収穫したサトウキビを運んだと思われます。比重が軽い積荷のため、山積みで積めるようになっています。


本格的なタンク車もあります。ボギー式のタンク車で、日本のタキ3000あたりをナローサイズに縮めたような外観です。
糖蜜輸送用か、工場で使用する燃料輸送用でしょうか。


こちらもタンク車です。右側の貨車は側面のアオリ戸が無く長物車のようになっていますが、これもサトウキビ輸送用の貨車だと思われます。


今は使われていない機関庫の脇にも多数の車両が置かれています。後ろ側の機関車はきれいな状態ですが、レストア待ちなのか予備車なのでしょうか。
手前の黄色い車両は自走式の人車で、巡回や工員の輸送に使われたと思われます。


木々に埋もれるように置かれている車両たち。
黄色い車両は人車(ブレーキ車かもしれません)、2両目はホッパ車のような外観の貨車、3両目はボギー台車の大きな有蓋車です。


手前の車両は謎のタンクを積載しています。ホースが伸びていますが、コンプレッサーを積んでいたのでしょうか。

【台湾】嘉義縣 蒜頭糖廠の車両たち(その1)

2015-06-05 14:17:00 | 台湾

場所:台湾 嘉義縣六脚郷工廠村一号 蒜頭糖廠
保存車両:多数
(2015年4月20日訪問)

台湾中部の蒜頭糖廠で保存されている車両たちです。蒜頭糖廠はサトウキビを加工する製糖工場でしたが現在は操業を停止し、工場見学や工場内のナローゲージ(762mm)を見学出来る観光施設になっています。


368蒸気機関車です。1948(昭和23)年にベルギーで製造され、製品輸送や工場内の入換で使用されました。自重16tのC型タンク式機関車で、1977(昭和52)年まで使用されたそうです。


910ディーゼル機関車です。1957(昭和32)年にアメリカで製造され、1990(平成2)年まで使用されました。3軸ロッド無しの下回りで、自重16tです。


蒜頭糖廠ではナローゲージ(五分車)の動態保存も行われており、画像中央と左側の列車は動態保存(遊覧列車)編成です。
なお「五分車」とは台湾語で762mm軌間を意味し、国際標準軌間の1435mmの約半分であることからこのように呼ばれています。


人車と思われる青い客車です。かつては動態保存に使用されていたのかもしれませんが、今は使用されている様子は無く荒れています。


遊覧列車乗車中に撮影した画像は、手すりが映り込んでいるものがあります。
2軸の有蓋車が多数留置されています。製品輸送に使われたのでしょうか。

(その2)へ続く

鶴居村 鶴居村営軌道の車両たち

2015-06-05 10:06:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:鶴居村鶴居東5丁目3 ふるさと情報館みなくる
保存車両:鶴居村営軌道自走客車(無番号)、同機関車(無番号)
(2015年6月3日訪問)

かつて存在した鶴居村村営軌道で使用されていた車両です。
国鉄新富士駅付近から中雪裡(現在の鶴居村中心部)や新幌呂を結んでいましたが、1968(昭和43)年に全線廃止されました。762mmのナローゲージです。


長らく鶴居小学校横の郷土資料館にて保存されていましたが、2014年7月に500m程離れたふるさと交流館へ移設されました。車体は再塗装され、屋根が設けられるなど以前より保存状態が良くなっています。


模型資料向けに真横から撮影。塗装は郷土資料館に置かれていた頃よりも濃い色になっていますが、こちらの方が現役当時に近いようです。


泰和車輌製のディーゼル機関車。泰和車輌製のナロー用機関車で現存するものはこの車両だけですが、同じような形態の機関車が浜中町や枝幸町歌登で保存されています。


かつて郷土資料館に置かれていた時の姿です。薄い青色だったことと、自走客車の屋根周りの塗り分けも違う事が分かります。


かつて車両が置かれていた郷土資料館(鶴居村鶴居西5丁目4)です。電柱の後ろ側に車両がありました。
2015年に訪問すると郷土資料館も閉鎖されているような感じで、郷土資料館もふるさと交流館に統合されたものと思います。

(参考)
この場所より200m程離れた鶴居中学校に、鶴居村営軌道の有蓋車が保存されています。