保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

士別市 つくも水郷公園のD51

2011-05-21 22:11:00 | 上川(北海道)


場所:北海道士別市東7条北9丁目 つくも水郷公園
保存車両:D51-397
(2011年5月21日訪問)

士別市のつくも水郷公園に保存されているD51です。密閉キャブや切り詰めデフレクターなど典型的な北海道仕様のD51です。


屋根が無く、周囲の柵が簡素であるにもかかわらず保存状態は良好です。周囲の状態も含め、ごくごく普通の公園保存SLといった感じです。
1940(昭和15)年に製造され、廃車までずっと北海道で過ごした機関車です。


つくも水郷公園は、キャンプ場、スメ[ツ施設などがある大きな公園で、士別市民の憩いの場となっています。
この車両は、冬はシートを鰍ッて保護されます。

2016年9月9日追記

2015~2016年の間に、機関車の再塗装が行われました。しかしキャブ側面の窓ガラスは失われたままになっています。


機関車の説明版は新しいものに交換されました。

2018年5月25日追記

2016~2018年の間に、キャブ側面に窓ガラスが復元されました。窓枠は無いままで、アクリル板が取り付けられたものと思われます。

2024年4月17日 現存を確認

※おまけ

かつては機関車の隣に観覧車かゴンドラの搬器と思われるものが保存されていました。転がっていかないようにブロックが置かれています。
2016年9月9日時点で存在していたことを確認していますが、その後の公園整備の際に撤去されてしまったようです。


沼田町のクラウス15号

2011-05-01 16:09:00 | 空知(北海道)


場所:沼田町字幌新377番地 ほろしん温泉
保存車両:明治鉱業昭和鉱業所 クラウス15
(2011年5月1日訪問)

沼田町のJR恵比島駅から山奥に入ったほろしん温泉に保存されています。非常にきれいな状態で大切に保存されていることが伺えます。


立派な車庫があり、天気の良い日は車庫から引き出され屋外で展示されます。
この15号機は、ドイツのクラウス社で1889(明治22)年に製造され九州鉄道へ導入されたことから始まり、国鉄を経て1931(昭和6)年に留萠鉄道へやって来ました。留萠鉄道の終端にあった昭和炭鉱で入換用として働き、廃線後に沼田町へ譲渡されています。

かつては沼田町市街地の農業資料館で保存されていましたが、2010年にほろしん温泉に移設されました。移設前の農業資料館でも、今と同じように車庫から出し入れして展示されていました。


車庫からどのように出し入れしているかというと、「アント」と呼ばれる小型機械で行っています。このアントも農業資料館から引っ越してきたもののようです。
平日や悪天候の日は外に出されていない場合があります。また冬期も外に出されません。

2024年5月7日 現存を確認


※この画像のみ沼田町南1条1-9-26 農業資料館で撮影(2011年5月1日撮影)
かつての保存場所であった農業資料館です。車庫に掲げられていた「クラウス15号」の看板は外され、車庫前にあった線路も剥がされているため、この場所に戻ってくることはもう無いかと思います。