保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【東京】国分寺市 ひかりプラザの新幹線

2018-08-27 19:46:00 | 東京

場所:東京都国分寺市光町1-46-8 ひかりプラザ
保存車両:951-1
(2018年7月16日訪問)

国分寺市の鉄道総研前の施設で、新幹線の試作車である951-1が保存されています。
建物のすぐ横に置かれており、脇のホーム状の所から車内へ入ることが出来ます。


反対側は道路で、側面を観察することが出来ます。0系新幹線よりノーズ部が2m延長されているため異様な雰囲気です。


連結面にはシャッターが取り付けられています。


運転台も見学出来ます。


車内には少ないながらも資料が展示されています。この座席は現役当時のものではないかと思われますが、車内の別の場所に3列転換クロスシートが残されています。
車内の公開は、第2第4月曜日を除く10~16時半に行われているようです(年末年始は不明)。


【東京】荒川区 都電おもいで広場の車両たち

2018-04-16 23:12:00 | 東京


場所:東京都荒川区西尾久8丁目33-7 都電おもいで広場
保存車両:都電5501、都電7504
(2018年3月17日訪問)

都電荒川車庫に併設された保存施設です。
都電で活躍した2両の電車が保存されています。訪問時は閉園している時間だったため、柵の外からの画像しかありません。


1954(昭和29)年に製造された車両です。アメリカのPCCカーの影響を受け、随所に新技術が取り入れられた車両です。
しかしPCCカーのライセンスを使用して製造されたのはこの5501号車のみであり、5502号車以降は当時の他の路面電車と大差のない機器が使用されていました。
5501号車の新機構は先進的ゆえに整備に手間が鰍ゥり、足踏みペダル式のマスコンが乗務員には不評だったことなどが理由だそうです。


5501号車の横には7504号車が保存されています。


1962(昭和37)年に製造された車両です。
当初は黄色に赤帯の塗装でしたが、ワンマン化の際に帯が青色に変更されています。保存車はワンマン化後の塗装になっています。
7500形は1984(昭和59)年から大多数の車両で車体更新が行われました。しかしこの7504号車を含む数両のみ車体更新が行われないまま活躍しました。
末期は朝ラッシュ時運用の「学園号」として活躍しましたが、2001(平成13)年に廃車されました。


土・日・祝には公開され、車内も見学出来るそうです。
この場所は現役の都電車庫に隣接しています。保存車両を見学する際は車庫に出入りする列車の往来に注意するとともに、立ち入り禁止箇所には決して入らないようにしましょう。


【東京】荒川区 あらかわ遊園の都電6152

2018-03-28 20:06:00 | 東京

場所:東京都荒川区西尾久6丁目35-11 あらかわ遊園
保存車両:都電6152
(2018年3月16日訪問)

あらかわ遊園の正門前に保存されている車両です。都電荒川線荒川遊園地前電停から約300m、JR尾久駅から1km弱の場所にあります。


東京都電6000形は、1947(昭和22)年から290両が製造された都電を代表する車両です。
現在の都電荒川線以外の路線が廃止された際に大量に廃車され、荒川線には13両が残るのみとなりました。その後、荒川線ワンマン化の際に6152号車以外は廃車されました。
6152号車は工事用や救援用のために残っていましたが、1988(昭和63)年に車内の整備が行われイベント等で営業運転を行うようになりました。


2001(平成13)年に廃車され保存先を公募した結果、2003(平成15)年にあらかわ遊園へやって来ました。
一時期は車体に錆が浮くなど痛みが見られましたが、現在は修繕されきれいな姿になっています。

車輌の周りには柵があります。時期や時間を決めて柵を開放しているのかは不明です。あらかわ遊園が開園していない時間でも、柵越しに車両を見学することは可能です。

【東京】北区 飛鳥山公園の車両たち

2018-03-17 01:26:00 | 東京

場所:東京都北区王子1丁目1 飛鳥山公園
保存車両:D51-853、都電6080
(2018年3月16日訪問)

王子の飛鳥山公園で保存されている車両です。
広い公園ですが紙の博物館の近くに置かれており、都電荒川線飛鳥山停留所より200m程、JR王子駅から徒歩5分程度の場所です。


1943(昭和18)年に国鉄鷹取工場で製造され、吹田に配置されました。戦後は姫路、長岡と渡り歩き、1972(昭和47)年に酒田で廃車されました。
東京とは縁もゆかりも無かったと思われますが、廃車後すぐに飛鳥山公園で保存されています。


このD51-853は番号上は「標準型」に区分されますが後に登場する「戦時型」への過渡期に製造された車両であり、標準型と戦時型の特徴を併せ持つカマです。
テンダーは標準型の台枠付きになっています。


ボイラー上の砂箱は、前後が切妻にされたカマボコ状のものが設置されています。通常の標準型はこの部分に丸みが付けられた流線形になっていますが、工数簡略化のために変更された部分です。
「準戦時型」とも呼べる形態を残す貴重な個体です。


2005年頃に上屋根が設置され、機関車が整備されると同時に案内板も新調されました。


すぐ近くに都電6080が保存されています。
こちらも2005年に上屋根が設置され整備されましたが、若干痛みが見られます。


客室側面の窓ガラスは全て撤去されています。前面とドア部分の窓ガラスはアクリル板に変更されているため、曇っています。
子供たちが遊ぶ公園のため安全上の配慮からかと思いますが、少し残念な姿です。


塗装は剥離が見られますが、原形を良く保った状態で保存されています。床下への侵入を防ぐ柵などはありません。


車内を開放しているようですが、訪問したのは早朝だったため実態は不明です。曜日等は書かれていませんが、年末年始などは開放されているのでしょうか。


(この画像のみ2001年3月28日撮影)
実は17年程前にこの保存車を撮影しておりまして、その時の画像もご紹介します。
D51-853は一見するときれいに見えますが雨水の垂れ跡が目立ち、キャブの窓ガラスはアクリルが曇ったのか板が打ち付けられたのか不透明になっています。
そばにある「きかんしゃのうえに のぼらないでください きけんです」と書いてあったかと思われる看板も朽ちています。


(この画像のみ2001年3月28日撮影)
都電6080はクリーム色の妙な塗装になっていました。
私は確認していませんが、他所様のサイトを見ると車内は荒らされたのか放火されたのか、落書きだらけだったり焦げたような跡があるなどメチャクチャだったそうです。
後ろにD51-853が見えますね。両車ともこの頃は上屋根はありませんでした。

【東京】台東区 池之端児童公園の都電7506

2018-03-16 18:44:00 | 東京

場所:東京都台東区池之端2丁目8-1 池之端児童公園
保存車両:東京都電7506
(2017年3月16日訪問)

東京メトロ千代田線根津駅より不忍通りを南へ200mほど進んだ場所に保存されている車両です。
かつて都電池之端七軒町停留所だった場所に整備された公園ですが、公園といっても歩道の一角のような狭い場所です。


保存されている7506号車は、2008年2月に廃車され2008年3月頃よりこの場所で保存されるようになりました。
屋根はありませんが周囲に柵があります。落書きやガラスが割られているところも無く、日常的に保守管理されていることが伺えます。


都電7500形は、1962(昭和37)年に20両が製造されました。その後、車体更新と冷房化が行われ、この7506号車は車体更新後の姿です。
7506号車は2008年に廃車されましたが、残る7500形も2011年までに全て廃車されています。


説明板と池之端七軒町停留所の現役時代の写真が展示されています。停留所部分は専用軌道だったそうです。


(この写真のみ2000~2002年頃、三ノ輪橋にて)
現役当時の7506号車を撮影していた写真があったためご紹介します。
ラッピングがされた広告電車になっています。


(この写真のみ2000~2002年頃、飛鳥山~滝野川一丁目間にて)
同じく現役の7506号車です。