保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【岡山】津山市 小学校のC11

2016-03-16 13:15:00 | 岡山

場所:岡山県津山市昭和町2丁目73-1 南小学校
保存車両:C11-80
(2016年3月8日訪問)
※現在は移転したため、上記の場所にはありません。

JR津山駅から800m程離れた国道53号線沿いに保存されている車両です。
道路からもよく見えますが、車両は小学校の敷地内にあります。


戦後間もなく津山に配置され長く活躍しました。1963(昭和38)年にはお召列車の牽引、1971(昭和46)年には津山線のSLさよなら列車の牽引も行いました。
その後は会津若松へ転属して日中線で活躍しましたが、1974(昭和49)年に廃車されたため津山へ里帰りしました。

屋根付きで周囲の柵が低いにも関わらず状態が良く、大切に保存されていることが伺えます。

※この保存車は、2016年8月9日にJR津山駅前へ移転しました。

【岡山】岡山市 岡山臨港鉄道のDL

2016-03-10 15:49:00 | 岡山

場所:岡山県岡山市南区海岸通2丁目1
保存車両:岡山臨港鉄道102
(2016年3月7日訪問)

かつて宇野線大元駅と岡山港を結んでいた岡山臨港鉄道で活躍した機関車です。
保存されているこの地はかつての南岡山駅に近く、岡山臨港鉄道の後身である(株)岡山臨港本社前に置かれています。


1953(昭和28)年に汽車会社で製造された20tディーゼル機関車です。DMH17エンジンを1基搭載する出力150馬力と入換用機関車ほどの性能しかありませんが、1960年にDD13が入線するまでは本線牽引機として活躍しました。
1984(昭和59)年に鉄道が廃止されたため、廃車されました。


キャブ横には、臨港鉄道のロゴと製造銘板が残ります。


下回りは2軸のB型機関車で、右側には動力を伝えるジャンクロッドがあります。製造当時はエンジン出力を振り分ける減速機や推進軸の技術が未熟だったため、ロッド式のディーゼル機関車が多数誕生しました。

【岡山】岡山市東区 西大寺鉄道キハ7

2016-03-09 18:27:00 | 岡山

場所:岡山県岡山市東区西大寺上1丁目 両備西大寺バスターミナル
保存車両:西大寺鉄道キハ7
(2016年3月7日訪問)

かつて岡山市街と西大寺市街(現在は岡山市に合併)を結んでいた軽便鉄道、西大寺鉄道で活躍した気動車です。日本では珍しい軌間914mmのナローゲージです。
現在は西大寺鉄道の生き残りとも言える両備ホールディングスのバスターミナルの一角で保存されています。


1936(昭和11)に製造され、路線廃止の1962(昭和37)年まで活躍しました。当時流行した流線形スタイルで、京阪電鉄60形電車の影響を強く受けています。


室内へは立ち入り出来ませんが、窓越しに見学出来ます。
運転台は簡素なもので、ブレーキ弁と手ブレーキハンドル(手前の円形のもの)が備えられています。
左側のレバーはマスコン(スロットル)かと思われます。機械式気動車なのでシフトレバーがあるはずですが、取り外されているのか見当たりません。スロットル部分の内の1本がシフトレバーなのでしょうか。