保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【栃木】小山市 駅東公園のC50

2018-04-25 09:41:00 | 栃木

場所: 栃木県小山市駅東通り2丁目25-23 駅東公園
保存車両:C50-123
(2018年3月17日訪問)

JR小山駅から徒歩5分程の場所に保存されている車両です。
C50の保存車両は多くないので貴重な存在です。


1930(昭和5)年に製造され九州の早岐に配置されました。1954(昭和29)年に小山に転属し、廃車までここで活躍しました。
C50は末期はほとんどが入換用として使われていたそうですが、この123号機はどうだったのでしょうか。両毛線や水戸線で本線列車を牽引していたこともあったのかも知れません。


テンダーには8620ほどではありませんがリベットがあり古めかしい感じです。




実物は地味なC50形ですが、鉄道模型をする方の間では有名な機関車です。関水金属(現在のKATO)が初の日本型SLとして9mmゲージ(現在のNゲージ)で製品化したのがC50だったからです。
その発売は1965(昭和40)年、C50がまだ現役だったころなのですね。


立派な上屋の下で保存されています。
普段は柵が閉じられるため間近での見学は出来ませんが、火曜・水曜を除く9~16時には柵が開放されキャブも公開されています。


【東京】荒川区 都電おもいで広場の車両たち

2018-04-16 23:12:00 | 東京


場所:東京都荒川区西尾久8丁目33-7 都電おもいで広場
保存車両:都電5501、都電7504
(2018年3月17日訪問)

都電荒川車庫に併設された保存施設です。
都電で活躍した2両の電車が保存されています。訪問時は閉園している時間だったため、柵の外からの画像しかありません。


1954(昭和29)年に製造された車両です。アメリカのPCCカーの影響を受け、随所に新技術が取り入れられた車両です。
しかしPCCカーのライセンスを使用して製造されたのはこの5501号車のみであり、5502号車以降は当時の他の路面電車と大差のない機器が使用されていました。
5501号車の新機構は先進的ゆえに整備に手間が鰍ゥり、足踏みペダル式のマスコンが乗務員には不評だったことなどが理由だそうです。


5501号車の横には7504号車が保存されています。


1962(昭和37)年に製造された車両です。
当初は黄色に赤帯の塗装でしたが、ワンマン化の際に帯が青色に変更されています。保存車はワンマン化後の塗装になっています。
7500形は1984(昭和59)年から大多数の車両で車体更新が行われました。しかしこの7504号車を含む数両のみ車体更新が行われないまま活躍しました。
末期は朝ラッシュ時運用の「学園号」として活躍しましたが、2001(平成13)年に廃車されました。


土・日・祝には公開され、車内も見学出来るそうです。
この場所は現役の都電車庫に隣接しています。保存車両を見学する際は車庫に出入りする列車の往来に注意するとともに、立ち入り禁止箇所には決して入らないようにしましょう。