保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【台湾】台南市 成功大学のSL

2015-04-24 14:50:00 | 台湾


場所:台湾 台南市東区大学路1號701 成功大学
保存車両:BK24
(2015年4月19日訪問)

台湾鉄路管理局台南駅の後站(駅裏側の出口)から徒歩5分程の場所に保存されている車両です。
大学のキャンパス内にありますが、昼間であれば自由に出入りする事が出来ます。


建物のような立派な屋根の下で保存されています。
この機関車は、1901~1905(明治34~38)年に(勉強不足で正確な年は不明)日本の汽車会社で製造され、台湾総督府鉄道へ納入されました。
BK24と改称されたのは第二次世界大戦後で、1954(昭和29)年まで淡水線で活躍しました。


機関車の周囲は柵で囲われているため、間近での見学は出来ません。片側のボイラーの一部は切り開かれており、内部の構造が分かるようになっています。


実物の部品を使用したと思われる、蒸気機関車の構造を説明する看板もあります。どうやら機関車は教材として置かれているようです。

なお日本の230形蒸気機関車と同型で、233が大阪の交通科学博物館に保存されていました。


【台湾】台南市 体育公園のSLたち

2015-04-21 23:24:00 | 台湾


場所:台湾 台南市體育路 體育公園(体育公園)
保存車両:CT251、DT652
(2015年4月19日訪問)

台南市にある体育公園に保存されている車両です。台湾鉄路管理局の台南駅からは3km程離れています。


1935(昭和10)年に三菱重工でC55 1として製造され(日本本土のC55 1とは別の車両)、当時日本の統治下にあった台湾へ渡りました。第二次世界大戦後にCT251へ改称され、1980年頃まで活躍しました。
なお、台湾高雄市のCT259と番号が取り違えられてしまい、この機関車は実際にはCT251です。そのためこのページではCT251として紹介しています。
なお、高雄市のCT259は現在は元の番号に復元されています。つまり、機関車のナンバープレートだけ見ればCT259が2両居ることになります。


美しいスポーク動輪が間近で見られます。機関車自体はあまり手入れされていない感じですが、余計な装飾や色入れが無いためこのような姿もいいのかもしれません。


日本のD51と同型のDT652です。1940(昭和15)年に汽車会社で製造され台湾へ渡りました。日本統治時代は「D51 2(本土のD51 2とは別物)」を名乗りましたが、戦後にDT652へ改称されています。


形態は日本本土の標準型とほぼ同じです。テンダーも台枠付きで台車は板台枠であるなど戦前一般型と同等です。
鉄道模型ならフロントのカウキャッチャーを取り付ければ簡単に異国の車両に仕立てられるので、お手軽な題材ではないでしょうか。


【台湾】新北市板橋区のDT670(DT675)

2015-04-21 22:46:00 | 台湾


場所:台湾 新北市板橋区莊敬路62号
保存車両:DT670
(2015年4月21日訪問)

台北市の隣の新北市に保存されている車両です。
台北捷運(MRT)板橋線新埔駅から徒歩6~7分程度の場所にあり、文化路2段182巷(道路)に面した場所に置かれています。
車両は立派な屋根の下に置かれており、周囲はガラス板でガードされています。間近で見学する事は出来ませんが、良好な保存状態です。


この機関車は日本のD51と同型で1942(昭和17)年に汽車会社で製造されました。形態は標準型で、「D51 20(日本本土のD51 20とは別物)」を名乗りました。本土での在籍歴は無く、当時日本の統治下にあった台湾へ直接輸送されています。
第二次世界大戦後にDT670に改称され、1980年代まで現役で使用されていたそうです。
なおナンバープレートはDT675になっていますが、実際はDT670だそうです。来歴もDT670のものを記載しています。


かなり詳しい説明板が設置されています(当然ながら台湾語で書かれています)。
このように大切に保存されていますが、機関車周囲に塀や高い木々があり全体を撮影しにくいのが難点でしょうか。


敷地の入り口には立派な門があります。なお台湾語で「汽車」と書くと自動車を意味するので、門にも汽車とは書かれていません。


【千葉】市川市 大和田公園の都電7011

2015-04-06 18:27:00 | 千葉

場所:千葉県市川市大和田1丁目15 大和田公園
保存車両:都電7011
(2015年3月20日訪問)

JR総武線・都営地下鉄新宿線の本八幡駅から徒歩10分程の場所に保存されている車両です。
周囲に金網が設置されており、2007(平成19)年に再塗装されたようで良い状態で保存されています。


東京都電が現行の荒川線のみになった後も活躍していましたが、1991(平成3)年に廃車されました。冷房改造やパンタグラフへの交換は行われなかったため、屋根上にはビューゲルが残ります。


訪問時は昼間のため確認出来ませんでしたが、この車両は夜間に室内灯が点灯されるようです。前照灯や方向幕を点灯出来る静態保存車はまれにありますが、室内灯を点灯させる例は他には無いと思われます。
車両の破壊や盗難などへの防犯対策にとても有効だと思います。