場所:台湾 苗栗市北苗栗鉄路一村1号 苗栗鉄路車輌文物展示館
保存車両:多数(画像と共に紹介)
(2013年1月22日訪問)
(その1)の続きです。
阿里山森林鉄路SPC2です。1971(昭和47)年に日本車輌で製造されました。定員28名の高級客車で内装が豪華だと説明板にあります。前照灯がありますが簡易運転台が付いていたのか、スイッチバックなどの退行のためなのか分かりません。
阿里山森林鉄路のDL、11403-5です。1955(昭和30)年に製造されました。346馬力しかなくシェイ式SLより非力だったため、勾配の少ない平坦区間で使用されたそうです。
同じく11403-5です。ロッド式の台車や大きな砂箱が特徴的です。
阿里山森林鉄路11403-1です。先の11403-5とは同じ形式ですが外観は全く異なります。3軸ロッド式の足回りで190馬力です。
台糖鉄路331です。サトウキビや製糖製品輸送に活躍したナローゲージの機関車です。1935(昭和10)年に日本車輌で製造されました。
後方に見えるのは台鉄R6です。
台鉄R6ディーゼル機関車です。1959(昭和34)年、日立製作所製です。
このR6の同型機の1両が日本国鉄に「DF91」として一時期貸し出されており、常磐線で試験走行を行ったことがあります。試験終了後は、このR6なども含めまとめて台湾へ輸出されました。
R6を後方から見た様子。ボンネットの背が高く大陸的な印象です。
台湾では、今でもR20形やR50形などこのようなスタイルの機関車が活躍しています。
台鉄S405です。1969(昭和44)年にアメリカ・GM社で製造され、操車場での入換や支線での列車牽引に活躍しました。
北海道釧路市の太平洋石炭販売輸送DE601に似ています(DE601は日車製ですがアメリカ・GE社の技術提携で製作されました)。なおDE601よりもこのS405の方が大型です。
阿里山森林鉄路の貨車・15F6006です。1913(大正2)年に製造され木材輸送に使われました。