保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【青森】弘前市 城北公園のD51

2014-09-23 11:39:00 | 青森・秋田・岩手

場所:青森県弘前市大字田町3丁目4 城北公園交通広場
保存車両:D51-892
(2014年9月11日訪問)

弘前市内の公園に保存されている機関車です。


このD51-892は、現役時代は弘前・東能代・秋田と渡り歩き、奥羽本線で長く活躍した機関車です。
おおむね良い保存状態ですが動輪や台車が赤く塗装されており、まるでサハリンへ渡ったD51の様な姿です。


形態はごく一般的なD51といった感じです。

【岩手】花巻市の花巻電鉄デハ3

2014-09-22 23:00:00 | 青森・秋田・岩手


場所:岩手県花巻市材木町3 材木町公園
保存車両:花巻電鉄デハ3
(2014年9月11日訪問)

JR花巻駅から徒歩5分程の場所に保存されている車両です。
花巻電鉄は国鉄花巻駅から花巻温泉と西鉛温泉を結んでいた軌間762㎜の軽便鉄道ですが、1972(昭和47)年に廃止されています。このデハ3は軌道線で活躍しました。


非常に細長い車体が特徴で「馬面電車」と呼ばれていました。車体の最大幅は1550㎜しかありません。
これは道路上を走る軌道のため、道路幅によって鉄道が占有できる幅(車体幅)が決まっていたことによります。しかし戦後に沿線民家の屋根を削ったことにより、鉄道線用の大型車も入線可能になり馬面電車でなければ運行出来ない制約が無くなりました。


1931(昭和6)年に雨宮製作所で製造された車両です。屋根上のポールから集電していました。
再塗装されたばかりのようで、非常にきれいな状態で保存されています。柵に囲まれて撮影しづらいのが残念ですが大切にされています。


前面のアップです。風が吹くと倒れてしまうのではないかと思うほど細長い電車です。レール幅と比較すると、前面の一番細い部分の車体幅は1m程しかないと思われます。


カプラーは朝顔型です。前照灯は代用品が取り付けられており、何かの電灯のカバーかと思われます。


【青森】弘前市 新里駅の8620

2014-09-15 23:03:00 | 青森・秋田・岩手

場所:青森県弘前市新里東里見14-2 弘南鉄道新里駅
保存車両:48640
(2014年9月11日訪問)

弘南鉄道弘南線の新里駅に保存されている機関車です。駅舎の隣に置かれています。
この48640は東北各地で活躍しましたが、末期は弘前機関区に長く在籍し主に五能線で使用されました。蒸気廃止の1973(昭和48)年まで活躍しました。


この機関車は廃車後、青森県鰺ヶ沢市役所で保存されていました。保存状態が悪く解体も検討されたそうですが、2011年11月にここ新里駅へ移転されました。現在はきれいに整備されています。
※鰺ヶ沢市にあった頃の様子(当方のHPではありません)→ http://c5557.kiteki.jp/html/48640.htm


キャブ屋根が延長されていますが、これは現役当時からこの状態だったようです。五能線ではこの48640以外にもキャブ屋根が延長された機関車がいました。
現在は腐食防止のためか屋根にトタンのようなものが貼られています。


現役の弘南鉄道の電車がすぐそばを走ります。

1枚目の画像でも分かるのですが、デフレクター(除煙板)が異常に低く独特の形態です。これも現役時代も同じ装備だったようですが、鰺ヶ沢市に保存されていた時はデフレクターが撤去されていました。
ここへ移転してから、現役時代の写真などを参考に復元されたものと思われます。

2016年9月26日 現存を確認

【岩手】北上市 展勝地の保存車たち

2014-09-14 14:38:00 | 青森・秋田・岩手

場所:岩手県北上市立花13地割 展勝地
保存車両:C58-342、キ228、ワフ29826
(2014年9月11日訪問)

北上市の展勝地、公園南側のサトウハチロー記念館の近くに保存されている車両です。
大きな屋根が設置され良好な状態で保存されています。


車両の周りには柵があり、通常は中へ入れません。桜が咲く4月中旬~5月上旬には開放されるそうです。
このC58-342は1943(昭和18)年に製造され、宮古、仙台、八戸など一貫して東北地区で使用されました。


前照灯と副灯がどちらもシールドビームである点がSL末期の東北ならではの装備です。
ここでは3両の車両が縦列で置かれていますが、C58の前だけはスペースが取られており撮影しやすくなっています。


ワフも非常に良い状態で保存されています。

この場所は、JR北上駅から道路経由で約2kmです。駅から路線バスが走っていますが本数が少ないのが難点です(2014年9月時点で平日1日4往復)。

【秋田】北秋田市 阿仁鉱山の車両たち

2014-09-12 16:52:00 | 青森・秋田・岩手

場所:秋田県北秋田市阿仁銀山下新町41-22 阿仁伝承館
保存車両:阿仁鉱山バテロコ、ローダー、鉱車
(2014年9月11日訪問)

秋田内陸縦貫鉄道阿仁合駅から5分程歩いた場所に保存されている車両です。阿仁鉱山で1959(昭和34)年~1970(昭和45)年まで使用されたそうです。
黄色い車両はバッテリーロコで、バッテリーケースの蓋が開いた状態で置かれています。


バケットローダーは手前のものの他に、奥にもう1つ保存されています。
ローダーはブルドーザーの様に線路上の鉱石を取り除くために使ったのか、他の使い方があったのかは分かりません。


これらの車両はおそらく軌間508㎜かと思われます。