場所:千葉県流山市野々下1丁目 流山総合運動公園
保存車両:D51-14、流山鉄道キハ31
(2017年7月3日訪問)
つくばエクスプレスの流山セントラルパーク駅から1km弱離れた場所にある保存車です。
国鉄D51-14です、ナメクジと呼ばれる初期型です。屋根がありますが、若干塗装が痛んでいます。
1936(昭和11)年の新製直後は大阪に配置されましたが、間もなく北海道へ渡り、岩見沢、旭川、名寄に配置されました。名寄での在籍期間が最も長く、1973(昭和48)年に名寄で廃車されています。
どんな経緯でここへ流れてきたのでしょうか。
現在保存されているD51でこの機関車と最も番号が近いのが、北海道札幌市に保存されている11号機です。
この14号機も、前照灯横のシールドビーム副灯や密閉キャブなど北海道型の特徴を残しています。11号機とは岩見沢で同時に在籍していた時期があるようです。
こちらは流山鉄道(現在の流鉄)キハ31です。
1933(昭和8)年に汽車会社で製造された二軸ガソリンカーで、戦時中には天然ガスや薪の代燃装置を付けていた時期もあるようです。
1949(昭和24)年に電化されて以降は電車にけん引されるようになり、エンジンと運転台が撤去されサハ31となりました。1963(昭和38)年に廃車されましたが、現地の説明板によると1953(昭和28)年頃から使われていなかったようです。
貴重な戦前製ガソリンカーの保存車です。床下機器はサハ化の際に撤去されたままで、復元はされていません。
ここの保存車は、周囲に柵があり車両を間近で見学することは出来ません(柵の無い画像は隙間からデジカメを突っ込んで撮影しています)。またD51の画像に写っていますが、中央にホームがあるため撮影アングルも限定されてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a8/eceae77d2d5f4d0bccc87dff248d2d8d.jpg)
場所:千葉県市川市大和田1丁目15 大和田公園
保存車両:都電7011
(2015年3月20日訪問)
JR総武線・都営地下鉄新宿線の本八幡駅から徒歩10分程の場所に保存されている車両です。
周囲に金網が設置されており、2007(平成19)年に再塗装されたようで良い状態で保存されています。
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東京都電が現行の荒川線のみになった後も活躍していましたが、1991(平成3)年に廃車されました。冷房改造やパンタグラフへの交換は行われなかったため、屋根上にはビューゲルが残ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/88/951081f1f8617f17d3f58c3600575f80.jpg)
訪問時は昼間のため確認出来ませんでしたが、この車両は夜間に室内灯が点灯されるようです。前照灯や方向幕を点灯出来る静態保存車はまれにありますが、室内灯を点灯させる例は他には無いと思われます。
車両の破壊や盗難などへの防犯対策にとても有効だと思います。
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場所:千葉県習志野市津田沼1丁目4 津田沼1丁目公園
保存車両:鉄道連隊K2形134号
(2013年11月24日訪問)
新京成電鉄新津田沼駅前の公園に保存されている機関車です。
現在は新京成線になっている陸軍鉄道連隊演習線で使用されていた機関車です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/d0/32230123442d88e913084529c3aa796a.jpg)
5軸の動輪が特徴的です。演習線廃止後は西武鉄道へ渡りましたが、現在はゆかりある津田沼で保存されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e0/1fe5066f54cd6e146d51f54a28ed391b.jpg)
屋根と周囲の柵がある事により保存状態は良好です。
この場所は新津田沼駅の駅前ですが、JR総武本線津田沼駅からも徒歩3分で到達出来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/20/0e5ef47efc16a7fa93d43b65c8394d35.jpg)
場所:千葉県千葉市美浜区稲毛海岸4丁目 稲岸公園
保存車両:川崎製鉄NUS7
(2013年11月24日訪問)
千葉市内の公園に保存されている機関車です。
川崎製鉄(現JFEスチール)の専用線で使用するために1953(昭和28)年に製造されました。蒸気機関車としては最末期の車両ですが、引退は早く1968(昭和43)年頃に廃車されました。
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同型の機関車が、千葉市内の千葉公園と蘇我駅付近の2カ所にも保存されています。
Cタイプのタンク機関車ですが、大きさの割にはどっしりとした力強い印象です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/0b/1059cdf7b95f347a007bff7e8673097d.jpg)
連結器が2種類備わります。国鉄規格の自動連結器と、工場内で使っていたと思われるピン式の連結器です。
この場所はJR京葉線稲毛海岸駅と京成電鉄京成稲毛駅のほぼ中間にあり、どちらからも約1km程離れています。付近にはたくさんの団地があり、地域の人の憩いの場や子供の遊び場になっているようです。
場所:千葉県香取市佐原ロ1893-1 佐原釣り堀センター
保存車両:鹿島臨海鉄道キハ1001、ワム80000(車号不明)、ワフ(車号不明)
(2013年11月24日訪問)
佐原市郊外に保存されている車両です。JR成田線の車窓からも遠くに確認出来ます。
これは鹿島臨海鉄道のキハ1001です。国鉄キハ10-11(←キハ48011)を1978(昭和53)年に譲り受けたものです。旅客輸送は5年程で廃止され、1984(昭和59)年に廃車されました。
キハ1001の塗装は鹿島臨海鉄道時代のものとほぼ同じですが、ここへ来てから何度か塗り直されています。
手前には青く塗装されたワムハチがあります。
キハ1001の後ろに繋がる形でワフ(形式・車号不明)が置かれています。これらの車両は休憩所や宴会場として使われているそうです。
これらの車両はJR佐原駅から2km程離れており、利根川の近くにあります。鉄道利用の場合は佐原駅前の「水郷佐原観光協会」のレンタサイクルを使うと便利かと思います。
なお「水の郷さわら」の保存車両とは3km程離れています。