保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

鹿追町 北海道拓殖鉄道の8620

2011-08-05 10:54:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)

場所:鹿追町緑町3丁目 鹿青公園
保存車両:北海道拓殖鉄道8622、トム(番号不明)
(2011年8月4日訪問)

廃線になった北海道拓殖鉄道で活躍した8620です。鹿追駅があった場所に近い公園で保存されています。


昭和3年の開業時に自社発注された機関車で、昭和43年の廃線時まで在籍しました。8620の私鉄自社発注機はこれが唯一の例です。
国鉄とは異なる形のデフレクターやすごい鋭角のスノープロウなど拓鉄独自の装備もありますが、機関車全体の雰囲気は古典機らしいすっきりとした印象です。


8622の後ろには拓鉄で活躍した貨車が置かれています。
現車の標記や刻印が無いので車番は不明ですが、形態的にトム201~208のいずれかではないかと思います。


屋根付きで大切に保存されています。

この場所ですが「鹿青公園」という名称は地元での認知度が低く、道を尋ねる場合でも通じないかと思います。
付近には北海道拓殖バス鹿追営業所がありますので「拓バスの車庫」「拓鉄の駅だった所」と尋ねればスムーズに進むかと思います。なお地元の方は「拓鉄(たくてつ)」「拓バス(たくばす)」などと略して呼んでいます。

2019年8月29日 現存を確認

音更町 音更駅跡の8620とキ700など

2011-08-05 10:31:00 | 十勝・釧路・根室(北海道)


場所:音更町大通6丁目1 音更町交通公園
保存車両:48624、キ704、ヨ4730
(2011年8月4日訪問)

国鉄士幌線の音更駅だった場所に保存されています。今は音更町交通公園という広い公園になり、その一角に置かれています。


北海道では8620の保存車は少ないですが、ここのものはボイラーやテンダーなどが切開され内部を見学できるようになっています。面白い試みですがこの地では十分に生かされているのでしょうか・・・。
ほとんどの窓ガラスや前照灯レンズが無いなど若干荒れています。


反対側はごく普通の様子です。


48624の前にはキ704があります。ここは3台の車両が縦に並べられています。
キ704は窓ガラスが無い箇所が多く、ドアは蹴破られたように開いているなどこの3台の保存車では一番荒れています。


最後部のヨ4730。これだけは2011年頃に補修されましたが、2013年には色褪せて落書きもされています。

なお48624ですが、実は38667である可能性があります(他所様のサイトに紹介されていた情報ですが、当該サイトは閉鎖済)。
現役時代に車両ごと振り替えたのか、それとも保存する際に取り違えてここへ置かれたのか・・・。今となっては闇の中です。

2024年4月23日 現存を確認