保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

(撤去済)北海道七飯町 流山温泉の200系新幹線

2013-09-30 16:13:00 | 今は亡き保存車

場所:北海道亀田郡七飯町字東大沼294-1 流山温泉
保存されていた車両:215-15、221-15、222-15
(2012年9月29日訪問)

流山温泉の敷地にありますが、この新幹線はJR流山温泉駅に近い場所に置かれています。先頭は222-15です。


車両の手前には流山温泉駅とJR函館本線があります。
ホームからだと分かりにくいですが、間近で見る新幹線はすごい迫力です。


中間の215-15。グリーン車です。
これらの車両は雨水の垂れ跡や塗装の剥がれなど少し残念な保存状態です。しかし車体はアルミ製ですので腐食は無いと思います。


221-15です。この車両の反対側は藪で覆われており接近は困難です。駅ホームもこのあたりで途切れていますので、221-15を撮影するならこのアングルしかありません。
これらの車両は、2002年に流山温泉が開業した際に搬入されました。
特に新幹線車両は、北海道新幹線の開業を願ってここに展示されています。後輩の新幹線が来るのはいつになるでしょうか。

(2013年9月追記)
この200系新幹線は、2013年6月に撤去されました。北海道新幹線の札幌延伸が決定したことと老朽化が原因と言われています。
老朽化については、私見ですが車体表面の塗装に剥がれはあるものの状態は程々といった感じに見えました。貴重な200系の保存車であること、せっかく北海道まで渡ってきたこともあったのでせめて先頭1両でも保存してもらえればと思うと残念です。

札幌市 北海道開拓の村の車両たち

2013-09-18 22:49:00 | 石狩・後志(北海道)

場所:札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 北海道開拓の村
保存車両:下夕張森林鉄道10tDL、同5tDL、同運材台車、モーターカー(いずれも無番号)
(2013年9月18日訪問)

札幌市にある北海道開拓の村に保存されている車両たちです。
車庫に収められていますが、この車庫は置戸町にあったものを再現し建築されたものです。広い敷地の奥地にあり、さながら現役の森林鉄道のような雰囲気です。


この機関車は昭和31年に酒井工作所で製造された10tディーゼル機関車です。当初は上芦別で活躍していましたがその後大夕張地区に移り、昭和41年の廃線まで活躍しました。


箱型車体にボギー式の台車、前面のデッキ状の台枠など独特の形態です。


こちらは野村組工作所で昭和25年に製造された5tDLです。
典型的な2軸スイッチャーといった形態ですが、野村組工作所の車両は全国でも貴重な存在だそうです。
手前に見える木材の下には運材台車が2つあり、札幌営林署S2型とされています。


後部の3枚窓が面白い形態です。まさに機能優先の働く機関車です。


詳細は不明ですが、巡回・保線用のモーターカーです。本来はアーチ状の骨組みの上に幌が鰍ゥっていたようです。

これらの車両は、車庫内に保存されている事もあり状態は非常に良好です。しかし車庫内が狭いため全体を撮影する事は困難です。全て北海道開拓の村の敷地内にあり、休館日や開場時間以外は見学出来ません。

上砂川町 炭鉱館のナローゲージ保存車

2013-09-11 22:34:00 | 空知(北海道)


場所:上砂川町上砂川22 かみすながわ炭鉱館
保存車両:電気機関車A16、鉱車827、同833、バッテリーロコ(無番号)
(2013年9月11日訪問)

上砂川町のかみすながわ炭鉱館の敷地で保存されている車両です。三井芦別炭鉱(上砂川町)の坑内軌道で使われていた車両かと思われます。


「電気機関車(トロリーロコ)」と紹介されていますが、有線電車と呼ばれる事もあるようです。
狭い坑内へ入るためか全高が非常に低いのが特徴です。実測でレール面からパンタグラフ先端まで2m程しかありませんでしたが、2mもあれば頭にぶつかって感電する事も無いという考えなのでしょうか。
運転席はありますが、後述するバテロコと同じように座ると上半身が車体からはみ出します。


バッテリーロコ(蓄電池式機関車、バテロコ)と炭車です。
バテロコは車体が一部切り欠かれている部分が運転席であり、腰から上が車体の上に出る感じで座ります。鉄道車両というよりアントなどの貨車移動機械そのものです。
炭車はごく平凡な形態です。番号がレタリングされていますが現役当時からあったのかは分かりません。


車両は屋根の下に保存されています。全て軌間610mmのナローゲージです。


近くには炭鉱で使われた機械も保存されています。

これらの車両は炭鉱館建物横の敷地にありますが、現在でも自由に見学出来ます。ただし冬期は大量の積雪のため近づく事が出来ません。

2024年4月10日 現存を確認