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入門者用教材2
入門者用教材として、音声付きの絵カードを制作して、ネット上にアップロードしつつある訳ですが、その語彙の数が大体、どのテキストも一定しているということに気が付きました。即ち、「みんなの日本語初級Ⅰ」「できる日本語初級」「まるごと入門編」の新出単語を集計いたしますと、それぞれ大体,1,000語程度と言う訳でした。著者の方々は、当然その辺を意識して制作されているのでしょうが、我々にとりましては、よほどしっかり観察いたしませんと気が付かない事柄かと思います。しかし、そうは言いましても、ボキャブラリーの選択は、随分異なりますので、悲しいかな、あまり、語彙の使い回しが出来ません。
1,000語と言いますと、2.5歳の幼児のボキャブラリー数です。日本語学習者は、抽象的な漢語も含んで学習しますが、幼児達はその言葉の定義が理解できませんので、彼らの方が、もっと、浅く、広く、言葉を知っているかもしれません。
日本語能力試験の大体の目安として、N4の語彙は、800語(内、和語が600語)そして漢字が100文字だそうです。そして、N4では、「基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができる。」あるいは、「日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる。」と有ります。
さて、現実には、初級の教科書を一冊、一通り学習した後、どの程度定着しているのでしょうか。私の中学、高校での学習経験から致しますと、一通り学習した程度では、ほとんど定着していませんでした。大体は、中間試験、期末試験の試験勉強が、それらを定着させてくれていたと思います。アスリートでありました私は、国体と中間試験がぶつかり、一度、追試も受けずに、エスケープしたことが有りました。大学入試の試験の際はどうしてもそのあたりの問題に弱かったのを覚えています。やはり、そうした、定着させるための訓練が必要ではないかと考えます。
話変わって、教材作成の現状をお話いたしますと・・・・・・
ネット上にテキストデータとして表示されているものは、コピー&ペーストで、WordやExcelに直接取り込むことが出来ます。その他の資料(PDFや画像)は、PDFによりましては、コピー&ペーストで、WordやExcelに直接抽出できるものが有りますし、そうでない場合は、OCRソフトを使って抽出します。判別しにくい言語の文字は、読取ミスが発生します。(ベトナム語、タイ語、ロシア語) 抽出したデータを、オンライン辞書で調べますが、一語一語では骨が折れますが、Google翻訳は、良くしたもので、一度に400語程度翻訳してくれます。日本語に翻訳させたあと、大きな読取ミスがないか点検します。しかし、読取ミスがなく、本当は正しいのですが、頓珍漢な翻訳部分も有ります。それは、Google翻訳の問題点です。その時に有効なのが、自家製のPDIC辞書です。
PDICは、辞書検索ソフトで、非常な優れものです。「英辞郎」は、このソフトをお使いで、データは翻訳家の著者が準備されています。私は、第一版を購入しその頃からお世話になっております。英語以外は、ネット上に散らばっています単語帳からデータをいただいて、取り込み、使用しています。
直接取り込めない場合は、OCRソフトを利用します。私は、「FineReader」というのを使っていますが、これも優れものです。しかし、タイ語は読取ミスが多いので、今のところ使いものになりません。ミャンマー語は、そもそも、OCRソフトの仕様には含まれていません。これは、経済制裁の影響を受け、マイクロソフトのユニコードを与えられていないからです。文字化けが起こりますし、ネット上のデータは、大部分画像データなので、手持ちのOCRソフトでは、テキストデータに変換が出来ませんので、八方塞がりです。一文字一文字入力するしか方法が有りません。現在では、一応、ミャンマー政府も一役買って、Windows上で扱えるフォントを提供してくれています
教材作りは、教科書の補助教材の対象になっていない言語は、精度が確保できませんので、無視する考えで、やって来ましたが、私のターゲットが「誰でも」という要素も有りますので、ちょっと、無視ではまづいと考えるようになりました。多少、不正確かもしれませんが、「Google翻訳」「百度翻訳」そして、自家製のPDIC多数語言語辞書を駆使して、手が届きそうな範囲にある言語に関しては、トライアルする決心を致しました。
総数は、教科書3種類×約1,000語×約10ヶ国語になります。大部分は、ミャンマー語、タイ語、ベトナム語に、労力を費やすことになります。そして、現実には、資料の少ないミャンマー語に、集中しています。
(追記)
何ともはや、中途半端なツールばかりを使っての制作なので、手間がかかって仕方が有りません。良いツールを求めて、また、うろうろしています。
「Glosbe」というオンライン辞書が有りまして、一語一語でしかチェックできませんが、それが、少しずつ穴埋めをしてくれています。
アンドロイドのアプリで、「ミャンマー語」というのが見つかりました。日本語、ミャンマー語、カタカナ発音表示というものです。スマホ用なので、PCにデータが取り出すことが出来ないのが残念な所です。動詞、形容詞には、活用形というのが、付いていまして、これは非常に利用価値が高いと考えます。いずれ、双方向に使えるこういうのを取りまとめたいと考えていましたので、その時には、参考にさせていただきたいと考えます。すなわち、日本語とほぼ同じ語順なので、韓国語と同じように、いわゆる文末の語尾の「form」のパターンを覚えることに役立ち、文型の使い回しが非常に効くということです。「VoiceTra」で、ある程度、発音の適正化を図りながら、全部、口癖にいたしますと、単語、一語一語覚えるのとは異なり、ミャンマー語の速習に大いに役立ちそうです。
「Google翻訳」で、ミャンマー語の発音をしてくれるのです。今まで、頻繁に使っておりますが、そのことには、全く、気が付きませんでした。そうは言いましても、私の場合は、ベースがまだ確立していませんので、今のところ、何を聞いても雑音にしか聞こえませんので、全く役に立ってはおりませんが・・・・。