最近になってこのブログの訪問者数が、半年前位に比べますとほぼ倍(≒100名/日)ぐらいになってきましたので、私なりのおさらいをして、新しい訪問者のご参考にしていただきたいと考えます。
(随分長くなってしまいました・・・・・・・・・)
モチベーションが維持できる学習方法
そもそもは、初級のテキストがスラスラ読めるのに、会話が全くできない学習者が沢山居ることでした(日本人の英会話の状態と全く同じでしょう)。私の最初の経験(韓国語)から、少しでも会話ができますと、会話学習のモチベーションが、どんどん上がって来ます。会話において、これを利用しない手はないという考え方です。拙くてもよいから会話ができる。
正しく聞き間違えてくれる発音
身の回りを、観察しますと、幼児、児童の会話は、厳密にいえば、出鱈目(発音、文法)です。しかし、大人は、要件を外さず理解できます。また、外国人が単語を並べても(単語一個一個が聞き取れたとして)ネイティブには、彼らが何を言いたいのか大体分かります。こういう状態を思い出してください。
日本人が何とか聞き取れる発音。
少ないボキャブラリーでも、確実なものにしてすぐ口から出てくる。
韓国での仕事は英会話でしたが、頭の中で、いくら単語が分かってもダメで、すぐ口から出てこないと役立たない。たとえ、少ないボキャブラリーでも、すぐ口から出てくるようにすれば役に立つ。そして、その少ないボキャブラリーを確実にし、相手が納得するまで(言い直しをどんどんして)説得するということが大切でした。取りあえず、少ないボキャブラリーを確実にする。
それらしき発音で、単語を並べるか、短文を並べれば、会話ができる。
そこまで行けますと、恥ずかしさ、かっこ悪さを乗りこえることもできます。街では、一人歩き(乗り物、買い物、食事)ができます。
ノンネイティブは、下手でいいのです。決して、ネイティブ並みにはなれませんし、ネイティブのようになろうとしても、大抵の人は無理です。それさえ押さえておけば、何も卑下することも、恥ずかしがることもありません。すぐ口から出てくる単語、短文を増やす
いくらでも言い直しが利く
また、試験ではないので、一発で決めるパーフェクトの作文でなくてもよいのです。分かってもらえなければ、どんどん言い直ししても良いのです。少ないボキャブラリーを駆使する。
実用できる会話を目指す。
日本語教育では、長い文章を作って、日本語らしい100%の日本語を目指しているようですが、とんでもない勘違いでは有りませんか。学習者が全員日本語学者になろうとしているわけではないでしょう。本当は、仕事上で、yes、no が明確になれば、実用に耐えられます。
日本人が、日本人向けの日本語テストを受けて点が取れなくても、日本で生活できます。
まずは幼児の会話を目指す。
日本人が聞き取りやすい、日本語に近い母国語の単語
私のブログで、一番人気のページは、英語話者用の五十音表です。英語話者用の五十音表同様に、それぞれの言葉用の五十音表が出来れば、それらしき日本語の発音が出来ると考えます。発音が出来ますと、聞く方の能力もポテンシャルが上がってきます。(発音ができないと、聞くことができないという話もあります) 自国語の単語で書かれた50音表を見つけ、それを見本にして、日本語の発音に近づける。
隙間時間の利用。
次は単語ですが、私たちが、学生の頃、単語カードを使っていましたが、音声が有りませんでした。今では、音声付きで利用できるフラッシュカードがスマートフォンで利用できます。ノートや参考書なしに、隙間時間を利用していくらでも、トレーニングが出来ます。
この辺ですと、投入時間と成果はほぼリニアでしょうから、隙間時間を投入時間にどんどん繰り入れて行って欲しいのです。
Quizletの発音は、録音をしてやっているのではなく、機械やソフトを使ってやっているのですが、ネイティブが十分聞き取れる程度の自然な発音をして呉れますし、文字入力だけで、発声してくれます。
隙間時間を投入時間に変えていく
一人で自転車に乗れます。
恐らくこの辺りまで来ますと、自転車に乗れるようになった頃の状況と同じ状況が作れます。
すなわち、一旦、自転車に乗れるようになりますと、もう、自転車乗りのバランスを忘れることが有りません。
ピアノの上手な上司に、子供のピアノもそこまでは、しっかりやらせなさい、やる子は、そのあと放っておいてもやります。すぐに元に戻り、続けていけるとのアドバイスを受けました。実際、息子はそうなっています。
そして、会話も同じようです。
私の英語、韓国語、中国語は、言い直しばかりの、全く片言の部類ですが、外国まで、出張ってきて、仕事をやって行けております。
取りあえず、自力で自転車に乗れるレベルを目標。
発音のテスト
自分の会話が、チャンと発音できているか調べることのできる道具が有ります。
PCやスマートフォンの音声認識を利用する方法です。皆さん、もっぱら、翻訳にばかり使おうとしていますが、自分の英語の発音を、機械が正しく英語に認識してくれたかどうかに使いますと、ご自分の会話の発音を磨くことに使用できます。
昔は、自分の発音が下手なのか、機械の聞き取りが下手なのかよく分かりませんでしたが、今では、音声認識の技術が随分成長していて、信用してもよいと考えます。
すなわち、ご自分が、目的の言葉で発音してみて、その通りに、PC,スマホが聞き取ってくれれば、十分実用に耐え得ると言う訳です。
通常の人間の会話では、脳は先を見越して予想しているそうです。最初の幼児の話で、彼らが出鱈目に発音しても大人がきちんと聞き取れるのは、どうもそういった脳の働きのようで、脳は、機械よりももっと、融通を利かしていてくれそうです。機械が正しい結果を出していてくれておれば、十分、人間の脳を持ったネイティブは、きちっと聞き取ってくれているだろうと推測します。
スマホ、PCの音声認識を使って、自分の発音の良し悪しを確認する
聴解対策
同様に、読上げソフトも随分進歩してきています。
文章をコピー、ペーストするだけで、発音してくれます。これもリスニングに使用できるでしょう。学習者の中には、その用語のTPOが良く分からないという話が有りますが、短編小説を読んではいかがですか。短編小説を読上げソフトに読上げさせてはいかがですか。
読上げソフトで聴解能力向上。
用途別にご自身でソフィスティケート
何とか早くそこにたどり着いて、いったん自転車に乗れたのです。あとは、買い物に出かける程度の自転車乗りでよいのか、平地のサイクリングをしたいのか、いや、山を上り下りするマウンティンバイクまでやりたいのか、それとも、自転車乗りのプロになるのか・・・・・人それぞれです。
しかし、もう、他人の手を借りなくても自分で、ステップアップ、クリエイトが出来ます。
ご自分の目的に合わせて、学習方法を考えてください。理解し易い。習得しやすい。
掛け算の九九に倣ったやり方
国文法では、九九のようにして活用を覚えさせられました。日本語教育学者は、そこから逃げています。私が日本語指導者講習を受講して真っ先に変に思ったのがこの点でした。世の中、有無を言わさず覚えさせた方が良いものが有ります。九九(九九に当たるものは世界中でやっておられるそうです)がそうですし、動詞、形容詞の活用もその部類に入ると考えます。
海老原さんもそのことにお気付きで、無理やり覚えさし、効果を上げておられますし、学習者からも評価を受けておられます。
強引に覚えた方が後が楽になる方法がある。
漢字の覚え方に工夫を
N1,N2を取るのに、4,000時間、そううち漢字に、2,000時間かかるとの話を聞きました。もし本当ならば、文法、文型に、2,000時間必要は仕方ないとしましても、漢字圏以外の方たちの苦労をせめて半減できないだろうかと考えます。
1,300年前の日本人にとりましても大変だったのでしょう。漢字一字一字に説明を付けました。それが、訓読みとして残って今に伝わってきています。
小学1,2年の漢字は強引に覚えてもらって、それ以降は、それらを使った熟語で覚えるのがどうかと考えました(新たに日本語を学習されるのは、大部分、大人と考えます。発展途中の小学生とは異なるアプローチが必要と考えます)。
私の小学校の頃は、新出の漢字から覚えやすいとか、聞いたことのある熟語を書き出して、辞書で遊んでいた経験が有ります。孫は、漢字は書けませんが、大人でも使わないような漢語を知っていたことに驚いたことが有ります。
会話、文書の頻度に応じて提示し、覚えやすいのから覚えていく。点で覚えたものを、膨らませると同時に、線でも拡大し、その線も太くしていくというような考え方で、習得できないかと考えます。難しいのは捨てる。
普通の日本人も難しい漢字は知りません。漢字の意味も勘違いして使っていたりして、流動的です。
簡単過ぎるより、複雑な方が頭に入りやすい場合がある。逆もまた真なり。
出来るだけ費用をかけないで、レベルアップを図っていただきたい。
読み書きできても会話のできない発展途上国からの学習者は、往々にして、時間もお金も不足して、会話に割く余裕がないものと考えます。日本語教室に来るのは恐らくそういう事情と推測します。
しかし、彼らは、PCやスマホを持っています。それらを使った勉強方法を知らせてあげて、少しでも早く、自転車に乗れる状態になっていただきたい。
このブログがそういう点で役に立って欲しいと考えます。
このブログに、何か役立つものが有ればよいのですが・・・
Quizlet
Quizletの方は、N3検定ぐらいまでのつもりでデータを作りましたが、ほとんど利用が有りません。残念です。
しかし、わざわざ、本ブログを訪問してくださった方々には、その良さが分かっていただけるものと信じています。(私のデータではなく、『音声、絵付フラッシュカード』のことです。)
経済的、時間的に制約があって恵まれませんが、やる気のある学習者がきっといます。何とか彼らの役に立って、少しでも良い生活を目指して欲しいと考えております。
私のデータが気に入らない方は、あなたご自身で簡単にデータを作ることが出来ます。
また私のデータをこのソフト上でコピーしてリネームしアレンジすることも簡単にできます。
お試しください。使い方の参考になるサイトも以前に確か記事にしたと思います。当たってみてください。
このソフトの良さを理解してください。
日本語学習おさらい