ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

強形と弱形って何?

2019-09-10 05:29:29 | 8.第二第三外国語

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『「弱形」を知れば、英語は9割聴き取れる!(関 正生さん)』と言う記事が、ネット上に有りました。関さんは、大学受験界のカリスマだそうですね。知りませんでした。

 曰く、我々が学校で習って来たのは、「強形」の発音だそうです。そして、「強形」と「弱形」では、音の強弱ではなく、発音の『音』が変わるのだそうです。また、ネイティブの通常の会話では、「強形」はほとんど使わず、「弱形」を使っているのだそうです。強形を使うのは、非常に丁寧に話すときか、その単語を特別に強調したいときだけだそうです。

 通常、そう言うチャンスに回り逢うことが無さそうですから、それがもし正しいと致しますと、いつまで経っても、我々は、ネイティブの発音が聞き取れないことになってしまいます。

例えば、以下のようであり・・・・

Of   (「ァヴ」/「ア」/「ヴ」)

For  (「ファ」)、you(「ユ」/「ヤ」)

Him  (「イム」)、

And  (「ァン」/「ンド」/「ン」)

そして、主な弱形として・・・

From  「フロム」 →「フム」

At   「アット」 →「ァト」

With  「ウイズ」 →「ワズ」

In    「イン」 →「ァン」

On   「オン」 →「ァン」

Your  「ユア」 →「ヤー」

She  「シー」 →「シ」

Her  「ハー」 →「ァー」

They  「ゼイ」 →「ゼ」

Their  「ゼア」 →「ザ」

Our  「アウア」 →「アー」

Could 「クッド」 →「カド」

Should 「シュッド」 →「シャド」

Will   「ウイル」 →「ァル」

Would  「ウッド」 →「ァド」

Have  「ハヴ」 →「ァヴ」/「ヴ」

Do   「ドゥー」 →「ドゥ」/「ダ」

が有るそうで、私には、「アレッ! どこかで、見たゾ」と言うことになります。

 そうです。池谷先生の「カタカナ英語」とか、前項の「真カタカナ英語」ということです。池谷先生は「聞こえた通りに発音しなさい。」と教えておいでですが、関さんのご指摘では、辞書に「弱形」の発音も載っているそうなので、恐らく、ネイティブがそう発音し、そして、我々にそう聞こえる。至極、当たり前ということになるのでしょう。耳からの情報を採用すべきところを、目からの情報を重視したからでしょう。日本国の英語教育は、通訳者よりも翻訳者養成の方向に向いていたのかも知れません。

続けて、

日本人が苦手な音ベスト5攻略法

「him」「her」──消えたうえに、前の語にくっつく

 英語のhの音は意外とやっかいで、普通の単語はきちんと発音するけれど、弱形のときには消滅してしまう。だから、たとえば「him」や「her」は、それぞれ「イム」や「ァー」という音になる。さらにやっかいなのが、こうなると前の語末の子音とくっついて、別の音になってしまうこと。たとえば「tell him」は、「テル・ヒム」でも、「テル・イム」でもなく、「テリム」となる。この法則を理解しておくと、かなり聴き取れる音が増えるはず。 

「t」と「d」──「チェキラ」というより「チェキダウッ」

アメリカ英語において、「t」は「タ行」ではなく「ダ行」になることが多い。たとえば「water」は「ウォーター→ウォーダー」、「party」は「パーティー→パーディー」となる。この濁音化する現象を「有声化」と呼ぶ。

ちなみに日本人は有声化した「t」が「ラ」に聴こえやすいようで、partyが「パーリー」、「Check it out!」が「チェキラ」と書かれているのをしばしば見かけるが、実際には「ダ」のほうが正確。より正確に言えば、最後のtが呑み込まれ、「チェキダウッ」となる。

 英語の「ア」──「だらんとしたア」をまずマスター

 日本語の「ア」の音は1種類しかないが、英語には4種類のアがある。会話で使う頻度が突出して多いのは、eをさかさまにした発音記号で表現される曖昧な「ア」なので、まずはこれをマスターすればいい。ネイティブはこの母音を口をだらんと半開きにしたまま発音するので、声がこもって曖昧な音になり、ときに「イ」や「ウ」など他の母音に聴こえることさえある。昔の日本人がmachineを「ミシン」だと思ったのもそのため(machineのaがこの音で、これが「イ」に聴こえた証拠)。そういう音だと意識しておけば、「ア」の聴き取りはかなりラクになる。 

「can」と「can’t」──最後のt は聴き取らなくていい

 英語には、「単語の終わりにきた子音は飲み込まれる」というルールがある。だからcan ’ tは、最後の「t」が飲み込まれて「キャーン」と発音する。ところが、日本人はこれを「can」だと思ってしまうことが多い。否定か肯定かで意味が180度違うので、ここを勘違いすると厄介だが、区別は意外と簡単。「can」は弱形で「カン」もしくは「クン」と発音するからだ。よってネイティブとの会話で「キャーン」と聴こえたら、「これはcan ’tだな」とまずは考えてみるほうがうまくいくことが多い。

 

「r」と「l 」──最初に「ウ」が入るかどうか

 日本人が区別しにくいとされる代表格の音だが、実は明らかな違いがある。それは、「r」には最初にかすかな「ゥ」が入ること。「red」なら「ゥレッド」、「write」なら「ゥライト」となる。発音の際も、最初に思い切り口を突き出して「ウ」の音を出す形にすると、次の「r」の音がラクに出せる。「l」は単語の先頭に来たときははっきりした「ラ」でわかりやすいが、注意が必要なのは単語の途中や終わりに来たとき。「milk」は「ミウク」、「people」は「ピーポー」のように、「ウ」や「オ」に聴こえるので注意。

等々。

いくつか本を出しておられますので、もう少し詳しく調べたいと考えます。

「世界一わかりやすい英語の発音の授業」 関 正生/著 KADOKAWA

(追記) You tubeで別の英語の先生が言っていました。

 我々の頭の中では、学校で教わった「強形」の発音でイメージするようになっていますので、「弱形」の発音とは、ギャップが有り過ぎます。従いまして、よく聞き取れません。どうぞギャップを埋めてくださいとのお話です。そのやり方は述べられていませんが、現象としては、恐らくそうでしょう。具体的には、池谷先生の法則や、真カタカナ英語の実例に従うのが宜しいかと考えます。私の考えでは、更に、単語単体よりも、単語数後の塊のフレーズで発音しながら覚えるのが適切かと考えます。



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