今回の沖縄遠征では、トンボ類は14種類を撮影することができたが、チョウ類はまったく縁がなかった。主目標にしたコノハチョウ、フタオチョウ、イワカワシジミは見ることすらできず、リュウキュウウラボシシジミは、3回目撃したにも関わらず撮ることができなかった。
山奥の沢に行ったとき、とても小さなチョウがチラチラと飛んでおり、止まって所を観察すると、リュウキュウウラボシシジミであった。日本で最小クラスのチョウで、環境省版レッドリストで準絶滅危惧に選定されている。カメラを向けようとすると、ジャングルの奥に飛んで行ってしまった。その翌々日も訪れ2回ほど目撃したが、いずれもジャングルの奥へ飛んで行ってしまい、撮影することができなかった。どうも、曇りの日でないと林道まで出てきてくれないようだ。残念で仕方がない。
ナガサキアゲハのメスは、南方ほど翅が白化するというので目標にはしていたが、出会えたのが2回だけで単なる証拠写真で終了。ナガサキアゲハは、今では東京でも普通種だが、やはり沖縄のナガサキアゲハのメスは美しかった。また今回も、オキナワハンミョウに多く出会った。砂地は彼らの楽園とばかりに、どこに行ってもチョロチョロと動き回っていた。川の近くの林道では、湿った落ち葉が多い場所に潜んでいたシリケンイモリにも出会った。
4種類だけであるが、映像も撮影した。リュウキュウアブラゼミ、オキナワハンミョウ、ヤンバルトゲオトンボ、リュウキュウハグロトンボが写っている。リュウキュウアブラゼミは、鳴き方も違うのに
驚いてしまった。
今回も課題を多く残した沖縄遠征であった。トンボ類も含めて主目標の達成率は2割ほどだが、目標をすべてクリアするには、1~2か月くらい滞在しないとダメかもしれない。今度は、まだ一度も昆虫撮影に行ったことがない「北の大地」 へ心が動いているので、その後、石垣島や西表島なども含めて、ホタルの時期に合わせて、また是非行ってみたいと思う。
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