初冬の星峠と儀明の棚田の光景を撮るべく、新潟県十日町市へ。成果のあった撮影遠征は1か月ぶりである。
私が撮りたい棚田の初冬らしい光景には、雪が欠かせない。ただし、棚田一面が雪で埋もれてしまっているのではなく、畔だけが白く田んぼは水鏡の状態である。2019年12月29日には、十日町市松代地区の蒲生の棚田を訪れ、3回目の挑戦で何とか目的に近い光景「蒲生の棚田(冬の朝景)」を撮っているが、今回のメインは「星峠」である。
星峠は過去に何度も訪れ、5月の時は「朝霧と光芒」という目的を達成しているが、初冬の光景は運に恵まれていない。そもそもタイミングが難しい。連日降雪ならば、棚田が雪で埋もれてしまうし、積雪が少なければ溶けてしまう。そして私の休日とも合致しなければ撮影は叶わないのである。
今年は、12月2日に降雪があり積雪は2cm。以後の天気は雨で夜間は雪。5日は午後から晴れマークが出ていた。少し前から土曜日は午前中だけ出勤で、日曜日と月曜日が休日となったため、6日(月)の朝は、またとないチャンスである。次の記事で掲載するが、レナード彗星の撮影も兼ねて、迷わず出陣である。
5日(日)の午前10時半に自宅を出発。天気の良い関越道を進み、関越トンネルを抜けると湯沢は一面の銀世界。期待に胸が躍る。六日町ICから十日町市の松代に入ると、路面には雪はないが田んぼの畔は雪が積もっている。まずはロケハンで星峠へ。入り口付近には雪はなかかったが、展望スペース近くからは路面にも積雪があり、凍って固まっている部分もあった。車を止め、あちこち見て回るとまずまずの光景。続いて儀明の棚田へ向かった。
儀明の棚田は、田んぼの水鏡に映る桜の光景が有名で、過去に撮影し「儀明の棚田」として掲載しているが、この時期の光景も見ておきたかった。当然、誰もいない。ここでは、夕暮れに染まる光景を撮影し、再度「星峠」へ移動。
星峠での目的は3つ。昨年の11月に撮っているが、再度「星景」を残すこと。次に「レナード彗星」。そして朝方の棚田の光景である。星景は19時に撮影し、レナード彗星は翌朝4時から撮影。朝の棚田は6時から撮影を開始した。かつて5月に「朝霧と光芒」を撮った時は100人近くのカメラマンで賑わっていたが、平日の朝とあって撮影者は5名ほど。朝霧は出ず条件は完璧ではないが、白い畔と田んぼの水鏡という光景はこの時期でなくては見られない光景である。今回は、特に「棚田の白い縁取り」に注目してシャッターを切った。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2021 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます