暗闇。
本来、暗闇は美しい。見上げれば星々が瞬いているものだ。暗闇があってこそ星は輝くが、今は、星も見えない暗黒な世界が広がっている。
昨日4月17日は、東京で新たな新型コロナウイルスの感染者が200人を越した。陽性者を早くたくさん見つけて隔離すれば、感染の拡大を止めることができるが、PCRの検体を増やそうにも検査技師不足。これは、判明していないだけで、町中に感染者がたくさんいることを指している。発表の10倍の感染者がいるという専門家もいる。感染した人は熱が出るなどの発症する2日前から他の人にうつすと言うのでやはり、外出自粛が大切だ。
こんな状況でも勤務せざるを得ない方々に頭が下がる思いだが、私のような自宅待機組としては、自宅にいることが仕事である。平日は勿論、週末であっても不要不急の外出はしていない。外出は
朝夕一回ずつ、犬を連れて家の周りを散歩と一日一回コンビニで買い物する時だけである。今月は、週末の予定をすべて取り止め、車も2週間以上動かしていない。
にも関わらず、相変わらず都心以外は人が溢れている。運動と買い物は自粛の対象ではないから、公園やスーパーは夫婦や家族ずれで混雑している。休校で家に閉じこもっている子供のストレス解消のためと子供連れで外出する者も多い。この状況は、感染症の専門家でない素人でも分かる。これでは、収束させるための接触8割減は達成できないのではないか?多くの人命が奪われることにもなるのではないだろうか。
知り合いのプロの写真家の方がFBで訴えていた。「人が少ない所なら 人がいない時間帯なら撮影に行ってもいいだろうと出歩きFBにアップしている風景写真愛好家が沢山いる。でもみんなそんな考えになってしまったらどうなるのだろう?たしかに私の周りは田舎で人に会わないで撮影できるところは沢山あります。私以上に風景写真をとらないと仕事にならない多くの写真家がじっと我慢して早く事態が良くなるように願っている。自分だけ撮れればいいという気にならない。」私もそう思う。
今日4月18日は、雨!私も出かけたい。ホタルの幼虫上陸を観察し撮影するには絶好の日和だ。しかも、夜は晴れなので星空も撮れる。明日は、晴れで気温も高いので、きっと朝には霧も出るだろう。チョウやトンボも撮れるだろう。でも、私は我慢する。
こんな状況で撮った写真は重要か?どれだけの意味があるのか?単なる個人の楽しみのために他人を苦しめることにはならないか?最悪は、自分が殺人者になる。従って、過去に撮った写真を整理したり現像し直したり、昆虫の生態をまとめる時間に費やそうと思う。
今、全員が我慢しなければ、決して終息には向かわない。事態の収束にも時間がかかるだろう。私は、今月だけでなく5月の予定までもキャンセルする訳にはいかないのである。東京都発表の「東京都内感染者数の状況/区市町村別感染者数について」を良く見て考えたい。STAY HOIME 家にいよう!
このままでは、いつ収束するのかも分からず「見通しがつかず混乱した状態で、希望が持てない」という暗闇が続いてしまうのは明らかだ。とにかく我慢である。暗黒な前途を照らす光明が差すまで、そして再び人々が輝くよう、自分自身の行動を戒めようではないか!
お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。

富士山と天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1250 / PRO1D プロソフトン[A](W)使用(撮影地:山梨県身延町 2018.3.17 3:19)

天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:岩手県二戸市/折爪岳 2018.07.14)

開田高原の星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 15秒 ISO 800(撮影地:長野県木曽町 2018.2.3)

天の川
Canon EOS 7D / SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG / 絞り優先AE F2.8 10秒 ISO 6400(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.08)
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