ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

星峠から天の川を撮る

2023-05-12 16:02:08 | 風景写真/星

 星峠から天の川を撮るのは、今回で3回目。なぜ、また同じような写真を撮るのかと言えば、1回目は、天の川と水田に映る星々は撮れたものの、水田は1枚だけで棚田風景にはなっていなかった。2回目は、天の川も撮れ、また棚田らしい構図にはなったが、まだ雪がかなり残っており水田に映る星々が僅かであった。そこで今回は、棚田の水田に映る星々と共に夏の天の川を撮り、タイムラプスも作ることを目的に遠征を行った。

 新潟は、この冬の積雪量が多かったにも関わらず雪解けが早く、4月下旬にはすっかりなくなっていたが、天の川と星々を撮るためには、月と雲がないことが最大の条件である。そして、水田に星を映すために無風であることも必須条件である。残念ながら、4月中は雨だったり雲がかかったりと全くチャンスがなかった。ゴールデンウイーク中は、満月に近い明るい月があり見送らざるを得なかった。
 この5月は、13日14日、20日21日がチャンスで、遠征の計画を立てていたところ、天気予報では、何と13日から雨マーク。しかし、運よく12日(金)が年次有給休暇であり、新潟の11日深夜は晴れの予報。GPV気象予報を見ても、快晴で雲は一切ない絶好の星景写真の撮影日和である。午前1時に月が昇ってくるので、それまでの時間に撮ることとして遠征実行である。
 11日の就業後、自宅には帰らず都内の会社を19時に出発。首都高と外環自動車道は渋滞がなく、関越道もスムーズに進む。途中、赤城高原SAでプー次郎味噌ラーメンを食べ、六日町ICで降りて星峠には22時半頃に到着した。現地の駐車場には先客が2台で2名。ただし、写真は撮っておらず車内で待機中であった。こちらは、すぐに準備に取り掛かり、一段下がった農道にカメラをセットして撮影を始めた。ちょうど天の川が昇り始めた時であった。気温は5℃。快晴で無風。完璧な天候条件である。その後、車は2台増えた。平日の深夜だが、やはり人気スポットである。ちなみにゴールデンウイーク中の朝は、車も人もすごい数だったらしい。
 星峠の撮影場所は、標高がおよそ410mで見晴らしがよいため、南東方向の彼方の街明かり(おそらく前橋方面?)が気になるが、何とか170枚ほど撮影し、過去のものと比べて「星峠らしい」光景になったのではないかと思う。月が出てくるまで、まだ時間的余裕はあったが、天の川の方がだいぶ昇ってきたため、午前0時で星峠を引き上げ帰路に就くことにした。帰りも赤城高原SAに立ち寄り、2時間ほど仮眠して、午前7時に帰宅した。
 写真現像は、これまで Dxo PureRAW にてRAWデータの適正化を行った後に Lightroom classic で現像を行っていたが、今回は、 Lightroom の新機能である「AIノイズ除去」を使っている。この機能は、とても素晴らしく、昨年5月に撮った「乗鞍高原まいめの池より天の川」の写真を再現像したところ、 Dxo PureRAW よりも良い結果となった。

 尚、動画はたいへん短いが、当地では初めてのタイムラプスだったので編集して掲載した。

参照:星峠より天の川星峠より夏の天の川

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

星峠から見た天の川の写真
星峠から見た天の川
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / マニュアル露出 F2.8 25秒 ISO 2500(撮影地:新潟県十日町市 2023.5.11 23:54)
星峠より天の川(タイムラプス)(再生時は、設定からHDお選び頂きフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます)
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