ギフチョウのイエローテールという異常形質に近い個体を掲載したい。この形質は後翅肛角紋の赤色が淡黄色になる個体で、後翅外縁の黄紋列と同一色を呈する形質群で、やはり劣性遺伝をすることが知られている。撮影した個体は、写真最後のノーマルタイプと比較すると後翅肛角紋の赤色がかなり薄く後翅外縁は黄色になっている。形質が受け継がれる途中段階と言えるかもしれない。
写真の個体は、2013年に新潟県内で撮影したもので、北海道の南部から本州の中部地方の日本海側に分布するオオイワカガミで吸蜜する様子は、カタクリとの組み合わせとは違って地域的な特徴となっており、当ブログで
未掲載でもあったことから紹介することにした。
ところで、今年は桜の開花が全国的にとても早い。2週間から場所によっては3週間も早い開花である。桜の撮影を色々と計画していたが、天候とのタイミングを見計らっているうちに、
どこの桜も満開を過ぎ、結局まったく撮らずに終わってしまった。
またこの時期は、ゲンジボタルの幼虫が発光しながら上陸する様子を観察できるのだが、条件が合致した日は夜まで仕事で断念。計画では、西日本まで遠征し、数百という幼虫が一斉に集団で上陸する様子を収めようと
思っていたのであるが、来年に持ち越しとなってしまった。
とにかく季節の進み具合が早いので、今後予定している計画をすべて見直さなければ、昆虫だけでなく風景もまったく写真に残せないで終わってしまいそうである。ギフチョウのイエローバンドを今年も撮りたいと思っているが、計画を前倒しにしないといけないだろう。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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