第4回 ほろいずみ・かふぇ 「猿留山道の紀行文を読もう!②」報告(その2)
当日の資料
最後に、「様似山道 歴史の道活用整備事業報告書」(様似町教育委員会2017)から、幌泉会所~様似会所の「継送り書」について学びました。その一例をご紹介します。
28
ホロイツミ会所継立書付
宜鋪御座候ニ付、掛送磯船ニ而番人壱人・蝦夷人弐人に而継立候条、御改御受取可被成候、以上
母衣泉
八月十三日未之中刻 会所(印)
前書之通今申下刻到着仕、早速受取継立申候、以上
砂馬荷
八月十三日 会所(印)
申下刻着
<参考>
宜鋪:よろしく
而:して
候条:そうろうじょう(よって、ゆえに)
可被成:なさるべく
旧暦八月十三日に、母衣泉(ほろいずみ)会所から、磯船を使い番人一人、アイヌ二人が輸送し、砂馬荷(シヤマニ)会所に送られたものです。
母衣泉会所から発送された時間「十三日未之中刻」が記録され[印]が押されています。
受け取った様似会所の[印]も押され、到着時間「十三日申下刻」が記録されています。
「未之中刻」は、14時頃。「申下刻」は17時前。約3時間弱で、現在のえりも町本町から様似町会所町へ、磯船で運ばれたことになります。
紹介した例は、磯船で輸送していますが、よほどの急ぎの知らせであったのでしょうか?どんな船だったのでしょうか?普段は海岸線や山道(猿留・様似)を使って継立されていました。
◆ 「ほろいずみ・かふぇ」次回は新年度になります。決まり次第お知らせします。
当日の資料
最後に、「様似山道 歴史の道活用整備事業報告書」(様似町教育委員会2017)から、幌泉会所~様似会所の「継送り書」について学びました。その一例をご紹介します。
28
ホロイツミ会所継立書付
宜鋪御座候ニ付、掛送磯船ニ而番人壱人・蝦夷人弐人に而継立候条、御改御受取可被成候、以上
母衣泉
八月十三日未之中刻 会所(印)
前書之通今申下刻到着仕、早速受取継立申候、以上
砂馬荷
八月十三日 会所(印)
申下刻着
<参考>
宜鋪:よろしく
而:して
候条:そうろうじょう(よって、ゆえに)
可被成:なさるべく
旧暦八月十三日に、母衣泉(ほろいずみ)会所から、磯船を使い番人一人、アイヌ二人が輸送し、砂馬荷(シヤマニ)会所に送られたものです。
母衣泉会所から発送された時間「十三日未之中刻」が記録され[印]が押されています。
受け取った様似会所の[印]も押され、到着時間「十三日申下刻」が記録されています。
「未之中刻」は、14時頃。「申下刻」は17時前。約3時間弱で、現在のえりも町本町から様似町会所町へ、磯船で運ばれたことになります。
紹介した例は、磯船で輸送していますが、よほどの急ぎの知らせであったのでしょうか?どんな船だったのでしょうか?普段は海岸線や山道(猿留・様似)を使って継立されていました。
◆ 「ほろいずみ・かふぇ」次回は新年度になります。決まり次第お知らせします。
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