以前から気になっていたお宮さんです。
東寺のお寺も山号は 「 八幡山 」 です。
当院のご神体として八幡様をお祀りしています。
東寺には、国宝になっている
とても立派な八幡神像がお祀りしてあります。
弘法大師とのご縁も深く、
東寺には 「 互いの御影 」 ( たがいのみえい ) という
お掛け軸が残っています。
弘法大師が 「 八幡様 」 を描き、
八幡様が 「 弘法大師 」 を描いたものです。
ということがあり、参拝しました。
我が家から車で15分も走れば着いてしまいます。
車を止めて、上がって行くと南門が見えてきます。
そうです、今日は天皇様のお誕生日です。
ちょうど、 「 天長祭 」 がおこなわれていました。
立派な本殿、眩いばかりの
朱塗りの色が飛び込んできます。
珍しく本殿には大きな矢が飾られて、
( 昨日、お飾りされたそうです )
お正月の準備が整っているようです。
本殿裏に回ると、
「 若水社 」 という小さいながらも
立派なお社が 重要文化財ということです。
裏側から見る本殿も朱色が鮮やかです。
この突き当りのところに、
朱色とは正反対の真っ黒い建物が見えてきます。
校倉造の 「 宝蔵 」 です。
いたるところにある、小さな細工物も
丁寧にみると面白い発見があります。
本殿には鬼瓦、 ?
お宮さんに鬼瓦、神社のようでも
お寺の雰囲気も残っています。
この石清水八幡を開かれたのは
南都大安寺の 「 行教和尚 」 というお坊様です。
大分の 「 宇佐八幡 」 に籠られ、
京都の都を守れ ( 裏鬼門 ) という
御託宣を受けられて、ということです。
このころは神仏混交という、
神様も仏さまもご一緒にお祀りしていたのです。
南大門の前には 「 栢木 」 が、
樹齢700年とか、
栢の実からとれる油はこの八幡様の名物だったようです。
そして、その実はお供えにも使われるということです。
東寺でお正月に勤められる
「 御七日御修法 」 でのお供えにも
「 栢の実 」 が使われます。
栢の実、栢の油、その当時としては
最高のお供え物だったのでしょう。
私たちも行に入るときには
使う念珠は 「 栢の念珠 」 です。
それから面白いことに境内には
「 エジソンの記念碑 」 があります。
お宮に 「 エジソン 」 ???
これは、ここの地域は 「 竹 」 の名産で
エジソンが発明した 「 フィラメントの電球 」
このフィラメントになったのがここで採れる
「 竹 」 が使われたということです。
それにちなんでか、
記念碑の前には 「 電気自動車 」 用の
コンセントが設置してありました。
また、
「 都山流 」 の流祖の記念碑も、
当院でも毎年お盆の送り火法要でお世話になっているのが
「 都山流 」 の尺八の先生です。
ということもあり、お礼の意味を込めて
一礼してお参りしました。
この石清水八幡、 上から俯瞰すると
宇治川、木津川、桂川の三本の川が合流する
地点に位置しています。
やはり、交通、経済、軍事の要に
あたるところだったようです。
天気も上々、よいお参りができました。