本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

冬支度

2013-12-14 17:27:27 | 住職の活動日記

 ここのところ、厳しい冷え込みが続きます。

車の温度計は 2℃ を表示しています。

 

 

     

 

 

手洗いの蹲には薄氷が張りました。

 

 しかし、秋の名残もまだあります。

 

     

 

まだ見事な紅葉も残っています。

 

 周りの紅葉はほとんどが葉を落とし、

これも見事な風情を見せています。

 

 

     

 

葉を落とし、力を地中に蓄え

来春を待つのでしょう。

 

     

 

 

松の木には菰が巻かれています。

松の虫は大変です。

ちょっとした隙に松の木に潜り込み

あっという間に枯らしてしまいます。

こうやって 「 わら 」 を巻いて

地中に戻っていく虫たちを

巻いた藁に集めるのです。

暖かさにつられてわらに集まってくるのでしょう。

春になると、わらを外し

燃やして、松の虫退治をするということです。

 

 

     

 

 

ハスもすっかり枯れてしまいました。

しかし、ハスだけは枯れても趣があるものです。

枯れたハスの台 ( うてな ) はそれだけでも

いけばなに使っても面白いものです。

 

 ハスの実は何千年も眠っていても

いつかは目を覚ます時があります。

こうやって枯れた姿をさらしていても、

来年はしっかりした新芽をのびのびと出してくるものです。

 

 人間の中にある

仏の種も絶対に枯れることはなく

いつかは目を出すチャンスを窺っているのです。

悲しいかな、

そのチャンスを見つけることが難しいのです。

 

 生かすも殺すも

チャンスを頂いた私たちの責任なのですが、

なかなか   …

     

せっかくのチャンスを頂けないのです。

 

 寒い冬を迎えますが、

必ず、春はやってくるものです。

 

  『 手に取るな  やはり野におけ 蓮華草 』

 

自分の居場所を見つけて、

春にはしっかりとした芽を出してほしいものです。

 

      

 

 

 

 

 

 

   

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする