本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

東寺のお舎利さん

2009-10-19 23:28:20 | 住職の活動日記
 京都での話がまだまだ尽きぬほどあるのですが、

感激の方が少しづつ薄らいでいくようです。

 写真を見直すと甦ってきますので、しばらくお付き合いください。


 もし京都へ行かれることがあれば、

『 東寺の朝参り 』 をお勧めします。   

総本山といいながら、一面には庶民信仰に支えられてきた、

弘法大師への信仰の生きた姿を垣間見ることが出来るでしょう。


 東寺の 『 御影堂 』 ( みえどう ) は朝6時に開門します。

しかし、暗黙の了解があって、まだ入れないのです。

梵鐘が撞き終る、( 二打連続で撞きます ) その合図で入っていきます。

ろうそく線香を上げて、御影堂に上がります。

 堂内も、また、暗黙の仕来りがあって、勝手には座れないのです。

常連の方というか、毎日日参される方の席が決まっているのです。

初めての方は、常連の方が座られるのを見てから、

開いている場所にそっと座って、お舎利さんが出るのを待ちます。


 『 生身供 』 ( しょうじんく ) といって、

お大師様が生きておられるときと同じように、ご飯をお出しするのです。

最初に 「 粥膳 」  そして  「 本膳 」  「 二の膳 」

最後に 「 玉露のお茶 」 が供えられます。

 これで、お朝事は終わりです。

弘法大師のお厨子の東側に、朱塗りの筒状のお舎利さんを納める厨子があります。




      



 お舎利さんはお参りの方全員に一人一人、額と掌にお授けをいたします。



      



  この赤い袋に入った中にお舎利さんが納めてあります。

 
 東寺には弘法大師が請来された 『 仏舎利 』 があり、その一分が

御影堂にお祀りしてあるのです。


 お舎利さんを頂き、東寺の清清しい空気を頂きながら、

鍋島先生の指導の下、気功教室です。



     



  「 いや~  いいですね~ !  」

     通りすがりの洛南高校の先生、しばし見とれて行かれました。


     




  見も心もリフレッシュできました。

 この後の朝食もとても美味しく頂きました。

 この日は16日、皆さん5時前には起きられたのではないでしょうか、

これから 『 えんま堂 』 さんへ

そして、天龍寺をお参りして、帰路につくという日です。


  東寺は着いた14日と帰りの16日と二度お参りしました。
 
 弘法大師伝来の宝物と、今に息づく大師信仰の二面を見せていただきました。
   
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