本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 5/16~5/22 「自分の心さえ 自分の思うように

2011-05-15 21:52:43 | 今週の言葉
           自分の心さえ

          自分の思うようにならぬのに

          他人を 思うようにしようと

              考えるな



 なるほど !!  と自分で頷くばかりです。

この頃は、どうも 「 お説教魔 」 というか、人をとやかく言うことが

多くなってきたように思います。

 いわれてみれば、自分の心の始末に自分が一番困り果てているのです。

他人どころの話ではないのですが、なぜだか、人のことが気になって仕方がありません。


 昔のことですが、三浦先生の言葉を思い出します。

やんちゃな私たちを預かっておられた三浦先生、悩んでおられました。

子どもというものは、親を困らして喜ぶものです。

三浦先生の悩まれる姿を見て、内心、先生も困られるのだ、と

喜んで見たり、

  ( その頃の三浦先生は洛南高校を再建されている最中で

    火の玉のように燃えておられました。)

そんな先生が真剣に悩まれるのです。

ある時、先生の方がきれられて、

 「 なにも私はあなた方をよくしようとは思っていません。

   私はあなたたちの迷っていく姿を見て、

   それを肥やしにして、自分が成長するのです。

   かってに迷って自分の好きなことをしたらいい !! 」

と言い放たれたのです。


 自分の心さえどうにもならないということを一番身にしみて感じておられたのは

三浦先生です。

けど、親心でしょう。見て、見ぬ振りは出来ない。

手取り足取り教えられるのですが、

若くもあり、何もわからぬ私には、鬱陶しく思える時もありました。


 今思うと、今週の言葉のように


  自分の心さえ 自分の思うようにならぬのに

  他人を 思うようにしようと 考えるな


 と、わかっているのですが、

何とか分かってほしい !! その一念で叫び続けられたことが、

今頃になって、やっと、しみじみと分かってくるのです。


 他人を思うようにしようと考えるな、


とは分かっているのですが、けれども 「 思うようにしたい 」 と

考えるのも、仕方のない事実です。


 三浦流の教育も、この悪戦苦闘の戦いの連続だったように思います。


※ よくよく考えてみると、三浦先生は何も自分の思うようにということではなく、

  あなたはあなた自身の本当の姿で生きていますか、

  という、問いかけだったように思います。

  しかし、ここにも難しい問題があるのですが、

  本当の自分ということが出るには、

  決まった型にはめて、仕込んでいかないと

  出てこないということがあります。

  ここに、厳しい修行ということがあるのです。

  
     「 言わなければ分からないし、

       言えば誤解する。」

  という難しい、ジレンマのような問題も含んでいます。


そういうことを踏まえて、今週はこの言葉で頑張りましょう。











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