歯科医院の椅子に座り
椅子が倒れ、顔にタオルが
かけられる
口の部分だけが開いている
痛くもないのですが
手足の指先に力が入る
眼が塞がれているせいか
ふと考える
毎月通う病院は
六根の治療ではないかと
眼根(げんこん)
耳根(にこん)
鼻根(びこん)
舌根(ぜっこん)
身根(しんこん)
意根(いこん)
今日は口ですから
まあ舌根の治療でしょうか
二月に一回は眼科へ
白内障と緑内障の検査
なんとか、半分ほどの
進行具合ということです
月に一回は耳鼻咽喉科へ
鼻に細いカメラを入れて
中の様子を見て
耳鼻咽喉科ですから
耳もあるのですが
今のところ何とか大丈夫
というところです
身根というと
病院でいえば皮膚科でしょう
ちょっと前までは
亀みたい、といわれ
シミを取りに通っていました
意根は精神科でしょうか
後期高齢者講習というとで
認知症の検査
いやなものです
最近気になったのが
「AI」の技術が進み
アバターといいますか
その人の顔写真から
そっくりのアバターを創り
言葉も同じように話す
今日もニュースで
映画の街でストライキが
行われていました
そのスターが出演しなくても
アバターを作り演じさせる
というと
俳優さんの職が奪われる
ということです
このアバターは
色々の情報を入力しておくと
それ相応の返事をしてくれる
まるでその人のように
六根でいえば
見たり聞いたり話したり
あるところまでは
意識らしきものもできる
というように
時代はそういうところまで
きているようです
しかし
思うに「身根」というか
皮膚感覚というよな
仏教では
「仏法は毛穴から入る」
ともいいます
お説教がはじまると
途端に居眠りを始める
お婆さん寝ちゃダメじゃ
ないか、と注意すると
お婆さん曰く
「心配いらん
仏法は毛穴から入るじゃ」
ということです
私たちも考えてみると
生まれてきた環境
というものが育ててきた
といえるのではないかと
毛穴から入るでは
ないですけど
自然と毛穴から沁み込んで
きた歴史が
私という人物を作りあげて
きたように思うのです
眼耳鼻舌ということは
「AI 」の技術が進んで
可能になって
くる日が来るかも
しれませんが
「身」という
毛穴から入るという
この感覚だけは
絶対に出来ないように
思うのです
まあ、科学の方からいえば
そんなものは必要ない
のかもしれません
逆にそういう感覚
皮膚感覚というものは
邪魔になるのかもしれません
しかし、
「AI」が進み
単純作業はロボットが
やってくれるような時代に
なるのかもしれません、が
そうやって空いた時間は
どうするのでしょうか??
今周りを見渡すと
みなスマホに夢中です
時間が空けば空くほど
増々スマホをいじる
時間だけが増えていくのかも
しれません
「AI」に振り回されない
ためにも
その場に身を運んで
私たちの皮膚感覚、
毛穴の感覚を大切にする
必要があるようです
場の力を受け止めるような
そういう力を身につけないと
「AI」に使われる
日がまじかに迫っている
ように感じました
口を開けて治療も進み
痛くもなく無事に終わり
一安心
妙なことを考えていました。
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