本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

1000本素振り !

2013-11-08 10:28:01 | 住職の活動日記

 先日亡くなられた 「 川上哲治さん 」

努力の人で、現役を退かれた後も、

毎日 「 1000本 」 の素振りは欠かさなかったそうです。

 

 最近のスポーツジムは結構ご年配の方で

賑やかになっています。

年取ったら 「 貯金 」 ですね ?  いや、

「 貯筋 」 です。

 私も体重が変わらないので安心してましたら、

太腿がどうも細くなっているようです。

 ということは筋肉が落ちて脂肪が増えたという

細めの隠れ肥満ということらしいです。

 

 体もさることながら、

「 脳トレ 」 、 頭も鍛えておかなければ

先日届いた、サントリーの 『 美感遊創 』

という月刊誌、今月は

「 感動こそ脳に響く 」 というテーマで

{ 若々しい脳のために } という記事が載っていました。

 

 あえて、難しい文章に触れるのも

脳を鍛えることになるのか ?  と、

わからないけど、読み砕きもできませんが、

ただ難しい文章に触れる、

これも、1000本素振り、に匹敵するものでは

と取り組んでいます。

 

 今朝も、わからないけど響く言葉に出合いました。

 

  観というのは 「 止観 」 という。

 一切唯識と止観するということです。

 止観という言葉が、これが常に 「 もの 」 の純粋な捉え方ですね。

 考え方というよりも、捉え方なんです。

 ものを考えるんじゃない、考えるというkとを捉える。

 すなわち見るということです。

 考え続けるんでもなければ、考えをやめるんでもない。

 考えをよく見るということです。

 普通には見えんのです。

 私たちが見ていることが本当だと思っているけど、

 そうじゃないんで、なかなかよくものが見えんのです。

 つまり私たちにものを見る眼をさまたげているものがある。

 そういうものが私たちの心の中にあるのです。

 それを 「 執 」 というのです。

 「 執着 」 があるのです。

 なかなか意識できませんけど、

 執着をとった人は良く見えるのです。

 それが即ち 「 智見 」 ということです。

 そういうものは悟った心で、仏の智見です。

 仏の智見で初めてよくものが見られる。

    …   …

 仏の心というのは 「 執 」 を破った、という意味です。

 それよりほかに仏はないのです。

 

なかなか難しい !!

というより、本当に事実は簡単明快なものでしょう。

私たちの心が 「 執 」 ということで難しくしているのでしょう。

 

 川上さんの1000本素振り、

それはひたすら、身についた自分勝手な 「 執 」 ということを

破るための鍛錬だったのです。

「 執着 」 が取れてみれば、

「 ボールが止まって見える 」 ということも、

本当の事実ということなのでしょう。

 

 やはり、日々鍛錬 !!

難しくても読み触れていくことが …

それしかない !

ということです。

 

 

 

 

 

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