耳を澄ますと
もうセミの声は聞けなくなり
薄暗くなってくると
鈴虫の声がきこえてきます。
道端にクマゼミが死んでいました。
ハタラキを終えて
次の命を託して尽きたのでしょう。
そっと土に返しました。
9月15日は「仲秋の名月」
生憎、
月に叢雲(むらくも)です。
やはり雲が厚く、
美しい姿は拝めませんでした。
世の中は
「月に叢雲、花に風」で
なかなか思うようにはいきません。
仲秋の名月、
ススキを飾り、だんごをお供え
というところですが、
わが家には叢雲を吹き飛ばすような
元気な花が活けられました。
家内が活けて、
見るのは私しかいないのですが
心行くまで眺めています。
下の方にはフォックスフェイスも
入っています。
右からの姿も
また違った変化があって
面白い装いです。
上から見るとまた
違った花が見えてきます。
一つの生け花といっても
たくさんの花の構成で
美しさを醸し出しているのです。
ピンクはピンクで良し
紫はムラサキで
緑は緑と
それぞれの持ち味で
共演しているようです。
「人見るもよし、人見ざるもよし
我は咲くなり」
という武者小路さんの言葉が
浮かんできます。
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