本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

手足指縵網相 

2011-09-12 22:20:33 | 住職の活動日記
 「 手・足・指  縵網  相 」

見た感じ何のことやら ??   読み方は ( しゅそくしまんもうそう )

 これは、お釈迦さまが私たち人間と違うところの一つなのです。


仏様の願いに、

 「 もらさで救う願なれば … 」  という

すべての人々をすべて救ってあげようという、願いがあります。

そのことを仏像でどのように表現するか、

すると、指と指の間に水かきが出来てきたのです。




    




 この仏像、その姿がとてもきれいに表現されています。

私たちも 「 仏さまの指には水かきがあるのだよ ! 」 と聞いていても

その形をきれいな姿で見ることはめったにありません。

 この仏さまは 「 東京博物館 」 の常設展に展示されていました。

ここの博物館、写真OKマークが出ている展示品があるのです。






    





 つい気をよくして撮りました。

これは 「 華鬘 」 といいます。花輪つまり、仏さまにお供えするレイのようなものです。

この華鬘は素材が面白く 「 牛革 」 で出来ていると手も珍しいものです。

『 牛皮華鬘 』 と書いて ( ごひけまん ) と読みます。


仏さまの姿ですが、

 『 三十二相八十種好 』 ( さんじゅうにそう、はちじゅっしゅこう )

といって、ぱっと見た感じ、人間と違うところが32あり、

よく見ると違っているところが80もあるということです。

そこから 「 相好 」 という顔かたちが違うという言葉が生まれました。


 「 もらさで救う 」 という願いは

縁は何でもいいのです。ただ、その縁を如何にして深めていくかが

私たちに問われている問題なのです。

 この 「 手足指縵網相 」 も人間の切実な願いから生まれてきたのです。


「 ご縁を大切に !! 」 

 あだやおろそかには出来ません。 !!






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