元日は穏やかな日和で
空も美しく晴れあがりました。
初詣は近くの氏神様へ
宇治上神社の鳥居です。
扁額には「離宮」の文字が見えます。
江戸時代までは「宇治離宮」と呼ばれて
いたことの由来です。
鳥居をくぐり、ここの門は
神社らしからぬような、
小さな山寺の山門のような佇まい、
そして国宝の拝殿、
とても美しい拝殿です。
真新しい檜皮葺も清々しい
とても好きなところは
両端のちょっと盛り上がって
流れるような屋根の線です。
この造りは他ではあまり見かけません。
日本で一番古いという宇治上神社
拝殿の両端を付けたような屋根の形
縋破風(すがるはふ)というようです。
寝殿造りという住居のような
立派な拝殿の姿です。
そしてその裏にある本殿、
中央に応神天皇、左に仁徳天皇
右に菟道稚郎子(うじのいらつこ)
の三社を一つの大きな社殿で
覆っているという作りです。
応神天皇の子、菟道稚郎子は
皇太子でありながら
異母兄弟の仁徳天皇に
位を譲るために自殺したという
美談が伝わっています。
この宇治川沿いに少し下ったところに
立派な御陵さんがあります。
菟道稚郎子にとっても
一番落ち着けるところなのでしょう。
拝殿の前で気になったのが
美しいクチナシの実です。
漢字では「梔子」と難しい字です。
花言葉は
「とても幸せです」
「喜びを運ぶ」
と書いてありました。
帰りがけに見つけたのですが
みなさんにも幸せを運んでくれそう
そのような姿に見えました。
今年も善き事が一杯ありますように
願っています。