本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 沢瀉 』

2010-08-29 22:13:55 | 住職の活動日記
 この字読めますか ??

単純に 「 さわがた 」 ですが、

「 おもだか 」 という植物の名前です。

ちょっと、難しい文字ですので アップで  沢瀉  という字です。


 
 当院では、毎月 『 花御札 』 ( はなみふだ ) という、

それぞれの月に縁のあるお札を出しています。

 正月は松、2月は梅、3月は桃  …  というように、

小振りですがとても綺麗なお札です。

 毎月集めていらっしゃる方もおられますので、28日護摩祈祷が終わると、

その花の由来を添えてお送りしているのです。


 8月の 『 花御札 』 が 『 沢瀉 』 ( おもだか ) なのです。





      




 写真の中央が 「 沢瀉 」 です。7月が 「 笹竹 」 

右側、9月が 「 菊 」 です。

  解説に

   夏の水田や池に見られる沢瀉は、独特の葉形が広く意匠に用いられました。

   紋所の抱沢瀉や立沢瀉、鎧の沢瀉縅などにその名が残ります。
                        おどし


  と書いてあります。

気になって調べてみると、

お正月のおせち料理に出てくる縁起物の 「 くわい 」 は、この沢瀉と

親戚筋にあたるようです。


 日本の風習として、月々の草花に人々の息災延命を願ったのでしょう。

自然と共に生きていく、そして自然に感謝するという、すばらしい習慣だと思います。
コメント
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