本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

春を頂く

2008-03-12 23:22:24 | 住職の活動日記
 安楽院でのお参りが終わると、皆さんと一緒に 「 直会 」 です。

いつもの定番は 「 味噌に漬け込んだ野菜の漬物 」 です。

いろんな野菜がありますが、私はしょうがの漬物が大好きです。

 そして今日は 「 菜の花のおしたし 」 が出ました。

春を頂くようで、絶品でした。

 町のおばあちゃんに 感謝 !   
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雨乞い !

2008-03-12 23:01:22 | 住職の活動日記
 『 春の大祭 』 八代にある 「 安楽院 」 というお寺へ参りました。

春・秋2回お参りに参ります。
 
 今は小さなお堂しか残っていませんが、歴史はとても古いようです。

珍しい写真発見!

  『 雨乞いの棒踊り 』 の写真です。

 今は、「 雨乞い 」 などというと笑われるかもしれませんが、昔は切実だったので

す。東寺には 『 請雨経曼荼羅 』 ( しょううぎょうまんだら )というのも残って

おります。

 東寺の弘法大師・西寺の守敏が法力で雨を降らせる、ご祈祷で力比べをした、という

話も伝わっています。

 西寺の守敏がいじわるして、日本国中の竜神様を閉じ込めてしまいます。雨が降らなく

て困った人々が弘法大師にお願いされます。神通力で探されますが、どこにも竜神様が見

当たらない。そこで、弘法大師は念力で中国にいらっしゃる 『 善女竜王 』 という

方をお招きして、京都の 「 神泉苑 」 というところでご祈祷をされます。すると、

京都の町中に雨が降った、という話が伝わっています。  ヨカッタヨカッタ

 また、弘法大師は四国にある 『 満濃の池 』 という灌漑用のダムを作っておられ

ます。これは日本最初のアーチ式ダムなのです。この池を訪ねたことがあります。思って

たよりも、立派で大きく、この池は、日本さざなみ百選、にも選ばれていたと思います。

 『 水とお坊さん 』、というのも、切っても切れない関係のようです。


 この写真、昭和9年の文字が見えます。この頃は、相撲大会とかもあって、とても賑や

かにやっていたそうです。

 作物が取れるのも水次第、命のもとはやはり 「 水 」 ですね。この地区には、い

ろいろな形の、「 雨乞い 」 のお祭が残っているようです。

 ( たぶん、日本全国、雨乞い、に関する行事はたくさんあると思います )


21世紀は 「 水の時代 」 ともいわれています。

21世紀は科学的な 「 雨乞い 」 の研究が進んでいるようです。

 人間の 『 当たり前 』 になってしまう感覚は恐ろしいものがあります。

「 空気 」 「 水 」 も当たり前ではないのです。

 そこんとこ、今一度、考え直さなければ … と危惧しております。
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