『 春の大祭 』 八代にある 「 安楽院 」 というお寺へ参りました。
春・秋2回お参りに参ります。
今は小さなお堂しか残っていませんが、歴史はとても古いようです。
珍しい写真発見!
『 雨乞いの棒踊り 』 の写真です。
今は、「 雨乞い 」 などというと笑われるかもしれませんが、昔は切実だったので
す。東寺には 『 請雨経曼荼羅 』 ( しょううぎょうまんだら )というのも残って
おります。
東寺の弘法大師・西寺の守敏が法力で雨を降らせる、ご祈祷で力比べをした、という
話も伝わっています。
西寺の守敏がいじわるして、日本国中の竜神様を閉じ込めてしまいます。雨が降らなく
て困った人々が弘法大師にお願いされます。神通力で探されますが、どこにも竜神様が見
当たらない。そこで、弘法大師は念力で中国にいらっしゃる 『 善女竜王 』 という
方をお招きして、京都の 「 神泉苑 」 というところでご祈祷をされます。すると、
京都の町中に雨が降った、という話が伝わっています。
ヨカッタヨカッタ
また、弘法大師は四国にある 『 満濃の池 』 という灌漑用のダムを作っておられ
ます。これは日本最初のアーチ式ダムなのです。この池を訪ねたことがあります。思って
たよりも、立派で大きく、この池は、日本さざなみ百選、にも選ばれていたと思います。
『 水とお坊さん 』、というのも、切っても切れない関係のようです。
この写真、昭和9年の文字が見えます。この頃は、相撲大会とかもあって、とても賑や
かにやっていたそうです。
作物が取れるのも水次第、命のもとはやはり 「 水 」 ですね。この地区には、い
ろいろな形の、「 雨乞い 」 のお祭が残っているようです。
( たぶん、日本全国、雨乞い、に関する行事はたくさんあると思います )
21世紀は 「 水の時代 」 ともいわれています。
21世紀は科学的な 「 雨乞い 」 の研究が進んでいるようです。
人間の 『 当たり前 』 になってしまう感覚は恐ろしいものがあります。
「 空気 」 「 水 」 も当たり前ではないのです。
そこんとこ、今一度、考え直さなければ … と危惧しております。