北の丸界隈の散策のあと、新緑に包まれる靖国へ詣でることにしました。大鳥居から本社殿へとつながる参道脇のイチョウの並木は初夏を告げる美しい緑の若葉を纏っています。
青銅大鳥居
いつもながら参道脇の駐車場は東京見物の大型バスでいっぱいになっていました。そんな光景を見ながら第二鳥居の手前左右に立つ大燈籠へと進んでいきます。
これまで何度となく靖国へは訪れているのですが、この大燈籠をつぶさに見ることなく通りすぎていました。よく見ると、基壇部分に見事なレリーフがはめ込まれています。
大燈籠は本社殿に向かって左右に置かれていますが、右側の燈籠基壇には我が大日本帝国海軍が活躍した日清戦争から満州事変までの間の戦闘場面、左側の燈籠基壇には陸軍の戦闘場面を描いたレリーフがはめ込まれています。
終戦直後にGHQによって撤去されそうになったのですが、レリーフを隠す工事を施して逃れることができたといいます。それもそのはずで描かれている場面は我が帝国海軍と陸軍が勝利を収めた戦闘場面ばかりですから、GHQも見過ごすわけにはいかなかったのでしょう。
そんなレリーフの中から右側の帝国海軍の名場面を2枚ご紹介しましょう。一枚目は日露戦争のときの日本海海戦・戦艦三笠艦橋の東郷元帥閣下と二枚目が同じく日露戦争のときの第二回旅順口閉塞の広瀬中佐の場面です。
戦艦三笠艦橋の東郷元帥閣下
旅順口閉塞の広瀬中佐
NHKのドラマ「坂の上の雲」の中でも印象に残ったロシアバルチック艦隊を殲滅した日本海海戦の東郷元帥と旅順口閉塞作戦で戦死された広瀬中佐の場面が蘇ってきました。
のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、 それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。とたとえた名文がふと頭によぎった瞬間でした。
神門
神門をくぐり本社殿で参拝を済ませ、参集殿脇の遊就館へ向かいます。遊就館はこれまでに何度も入館し、我が国の戦争の歴史をつぶさに見させていただいております。そんな遊就館の展示物を見るにつけ、唯一心が痛むのが先の大戦に関わる展示物なのです。
坂の上の雲の一朶(いちだ)の白い雲を追い求め、欧米列強と肩を並べることができた我が国日本が亜細亜の雄に駆け上がった時から、その優秀さをうとんじられ、その結果としてやむにやまれず開戦せざるを得なかった先の大戦の展示は涙なくしては見ることができません。
戦争を美化する気持ちはもうとうありませんが、当時の方々が祖国日本を守るために選択せざるを得なかった「戦争」を知る上で、是非ご覧いただきたいのが「遊就館」です。
零戦
零戦
零戦
その遊就館のロビーに展示されているのが日本帝国海軍が誇った名機「零戦」です。戦争を知らない世代である「私」ですが、零戦を見るにつけ、極限までに無駄をそぎおとしたその美しいフォルムの中に、向かうところ敵なしと謳われた零戦の性能の良さを感じることができます。こんな優れた名機を持ちながら……、と思うのは私だけでしょうか?
蒸気機関車(C56型31号)
さらにロビーには昭和18年にタイ(泰)とビルマ(緬)を結んだ泰緬鉄道の開通式に参加した蒸気機関車(C56型31号)が展示されています。
※遊就館
開館時間:09:00~17:00
休館日:原則として年中無休
拝観料:大人800円・大学生500円・高校/中学生300円・小学生100円
日本の心・九段靖国の杜の桜
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いつもながら参道脇の駐車場は東京見物の大型バスでいっぱいになっていました。そんな光景を見ながら第二鳥居の手前左右に立つ大燈籠へと進んでいきます。
これまで何度となく靖国へは訪れているのですが、この大燈籠をつぶさに見ることなく通りすぎていました。よく見ると、基壇部分に見事なレリーフがはめ込まれています。
大燈籠は本社殿に向かって左右に置かれていますが、右側の燈籠基壇には我が大日本帝国海軍が活躍した日清戦争から満州事変までの間の戦闘場面、左側の燈籠基壇には陸軍の戦闘場面を描いたレリーフがはめ込まれています。
終戦直後にGHQによって撤去されそうになったのですが、レリーフを隠す工事を施して逃れることができたといいます。それもそのはずで描かれている場面は我が帝国海軍と陸軍が勝利を収めた戦闘場面ばかりですから、GHQも見過ごすわけにはいかなかったのでしょう。
そんなレリーフの中から右側の帝国海軍の名場面を2枚ご紹介しましょう。一枚目は日露戦争のときの日本海海戦・戦艦三笠艦橋の東郷元帥閣下と二枚目が同じく日露戦争のときの第二回旅順口閉塞の広瀬中佐の場面です。
戦艦三笠艦橋の東郷元帥閣下
旅順口閉塞の広瀬中佐
NHKのドラマ「坂の上の雲」の中でも印象に残ったロシアバルチック艦隊を殲滅した日本海海戦の東郷元帥と旅順口閉塞作戦で戦死された広瀬中佐の場面が蘇ってきました。
のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、 それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。とたとえた名文がふと頭によぎった瞬間でした。
神門
神門をくぐり本社殿で参拝を済ませ、参集殿脇の遊就館へ向かいます。遊就館はこれまでに何度も入館し、我が国の戦争の歴史をつぶさに見させていただいております。そんな遊就館の展示物を見るにつけ、唯一心が痛むのが先の大戦に関わる展示物なのです。
坂の上の雲の一朶(いちだ)の白い雲を追い求め、欧米列強と肩を並べることができた我が国日本が亜細亜の雄に駆け上がった時から、その優秀さをうとんじられ、その結果としてやむにやまれず開戦せざるを得なかった先の大戦の展示は涙なくしては見ることができません。
戦争を美化する気持ちはもうとうありませんが、当時の方々が祖国日本を守るために選択せざるを得なかった「戦争」を知る上で、是非ご覧いただきたいのが「遊就館」です。
零戦
零戦
零戦
その遊就館のロビーに展示されているのが日本帝国海軍が誇った名機「零戦」です。戦争を知らない世代である「私」ですが、零戦を見るにつけ、極限までに無駄をそぎおとしたその美しいフォルムの中に、向かうところ敵なしと謳われた零戦の性能の良さを感じることができます。こんな優れた名機を持ちながら……、と思うのは私だけでしょうか?
蒸気機関車(C56型31号)
さらにロビーには昭和18年にタイ(泰)とビルマ(緬)を結んだ泰緬鉄道の開通式に参加した蒸気機関車(C56型31号)が展示されています。
※遊就館
開館時間:09:00~17:00
休館日:原則として年中無休
拝観料:大人800円・大学生500円・高校/中学生300円・小学生100円
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