正現寺(しょうげんじ)....(b9-2) 2007年04月30日 20時41分32秒 | 史跡散歩 藤の根方に、あまりお目にかかることのない花が咲いていた。 画像の通りだ。 何の花か、ご存じか。 ヒント1、この花は、花より実の方がよく知られている。 ヒント2、この花の色、実にも通じるが、花から実は想像できない。 答えはいずれの日か書き込もう。
正現寺(しょうげんじ)....(b9-1) 2007年04月30日 20時33分44秒 | 史跡散歩 美東町、小郡~萩道路のごく小郡に近いところに、浄土真宗本願寺派の萬勝山正現寺がある。 美東道の駅に野菜の買い物の帰りにふらりと寄り道をしたのは5年前だったか。 それ以来この時期になると、やはりふらりと行きたくなる。 木訥な釈迦如来の仏像があり、見ているとこころなごむいいお顔をしていらっしゃる。 が、かみさんと私を引きつけるのはその仏様だけではない。藤の花である。 この時期どこでも咲いている藤だが、ここの藤は私の知る限り最も背が高い。 藤棚の藤は、側の銀杏の巨木にまとわりついて、空へ空へと伸びていった。 いまや銀杏なのか藤なのか訳がわからなくなってしまっている。 何十㍍の高さがあるのだろう。 藤は豆科だから、これもジャックと豆の木のたぐいか。 この時期、どうしても仰ぎたくなるのだ。 そんな思いをさせる花はそうそうあるものではない。 ただ、どう写真に撮ったらいいのか、この藤の下ではいつも途方に暮れる。
たったいまの月....(86) 2007年04月29日 19時45分42秒 | うべプラネタリアン 今宵4/29 19:00 撮影の月だ。 月齢12。 使ったスコープは7㌢のフィールドスコープ(野鳥観察用)。 デジカメはこんな遊びができるからおもしろい。 こんど、ごく限られた人を集めて、会館の20㌢屈折で月と惑星撮影会を開く。 たくさんの人が集まるときは、とてもゆっくり自分の楽しみに浸ることはできない。 かず君や☆SAE☆さんや夏菜さん達を集めて、じっくりと惑星の写真を撮る日を設けよう。 何より自分の楽しみとして.... そのときは、呼びかけるからおいでませ。 でも、悪いくせで、すぐたくさんの人を呼び込んじゃうんでね、 結局いつもの観望会みたいになってしまうんだな、これが。
今夜の天体観望会は....(85) 2007年04月28日 23時22分07秒 | うべプラネタリアン 大変な人数だった。 一つの団体がいっしょになったこともあるが、総勢(延べ)70人には達したろう。 みなさん、携帯に土星を撮していたが、アシストしてくれた宇部天の坂本氏は 「人数が多いときは『誰でも簡単に撮せますよ』と案内しない方がいい、 列が長くなって収拾がつかない」と忠告してくれた。 そうかもしれない。 まぁ、人数の多い夜は、ピーカンに晴れた夜という証拠でもあるので、星空案内人としてはこれに勝ることはない。
宇宙図....(84) 2007年04月27日 20時30分01秒 | うべプラネタリアン うべプラネタリウムに、東京天文台発行の「宇宙図」が届いた。 各方面の専門家が集まって、現代宇宙論の神髄をイメージした図は、さすがなかなかの出来だ。 メインのイラストはビッグバン以来の時の流れと、現代宇宙の横の広がりをひとつに表していて、これがよくできている。 一発で、時空=宇宙が理解できるよう工夫されている。 プラで説明したい全てのことが盛り込まれている(ちょっと盛り込み過ぎかも)。 プラに来られた全員に配布したいくらいだ。 ただ、小学生には、よほど星にのめり込んでいないと理解ができないだろう。 漢字もむつかしいかもしれない。 でも、これを理解すると、かなりすごい。 プラネタリアンにとって、これを読み解いた客を相手にするなら、手強い。 あらゆる項目に、はてな「?」が隠されていて、のめり込めばのめり込むほど、次のドアをノックしたくなる。 質問をわき上がらせる力を持っているというのは、それだけですばらしいのだ。 いずれにせよ、天文クラブ員には、全員手渡るよう確保する。 クラブ員以外でも、ほしいなという方は、http://stw.mext.go.jp にアクセスしたらいいし、このブログのコメントにその旨書き込まれればお送りできる。
秋吉台星空観望会の案内....(83) 2007年04月26日 22時01分05秒 | うべプラネタリアン うべプラネタリウムでは、下記の案内チラシを配布します。 このブログをご覧になった近郷の方、よろしかったらぜひ、いらしてください。 なお、食事は一切タッチしませんが、口頭では次のように案内しています。 「おにぎりかサンドイッチか何か食べ物をご持参になられたら、いっしょにいただきませんか。 もし、その時よろしければ、一人分余分に持ってきてくれませんか (1人で来られる方は2人分、4人ご家族で来られる方は5人分という具合に)。 その余計分を、みんなで集めて、深夜食の闇弁当をしようという趣向です。 もちろんなにも持ってこなくてもいいんです」 秋吉台星空観望会 主催 : 宇部天文クラブ 宇部天文クラブで 星空観望会を催します。 ごいっしょに 広々とした秋吉台で 初夏の星空を 楽しみませんか どなたでも 自由に気軽に ご参加下さい。 当日は、月(月齢3 細い三日月)と 金星と 水星が、宵の西空にまとまり、 美しい星空になります。 ☆日時 : 5月19日(土)19時(自由参加) ~ 自由解散 ★場所 : 秋吉台道路 長者ヶ森駐車場 付近 参加自由。 申込不要。 もちろん参加費無料。 望遠鏡・カメラなどは 積極的に持ち寄ってください。 天体写真の撮り方などご案内します。 うべプラネタリウムからは ミード30㌢望遠鏡、双眼鏡など動員します。 雨天曇天の場合は 直前中止となります。 晴れれば 途中開始もあります。 食事 飲み物は 一切供しません。 ご持参は自由です。 (現地に 自動販売機はありません、トイレはあります) 画像は、秋吉台長者ヶ森
ぼうえんきょう座....(C17) 2007年04月25日 21時21分24秒 | 新・星座物語 わき丸少年は星が好きでした。 遠くに光る星、全部を見てみたいと思いました。 望遠鏡という遠くのものが近くに見える機械がある、と伝え聞いて、 親にその機械がほしいとねだりました。 父親は「ギヤマンの機械など手に入るわけはねえ」と、てんでとりあってくれません。 そんなことより、寺子屋の手習いをしっかり励めと叱るばかりです。 「変な子だのぅ、わりゃ、星を見て何がおもしろい、きつねに取り憑かれたか」と、親の心配を尻目に、 わき丸、今夜も浜に出て星を見ています。 ある朝、亜米利加国の使節団一行が、将軍様に拝謁するためにこの浜から上陸する、皆はおとなしくして いるように、とおふれが出ました。 わき丸は、しめた、彼らなら望遠鏡とやらを持っているに違いない、一台譲ってもらおう、と考えました。 黒船からボートが降ろされました。 一人の水兵が舳先に立って、望遠鏡で浜を偵察しています。 その時、遠巻きにしていた群衆の中から、一人の少年がとび出すのが見えました。 手を振ってなにやら叫んでいます。と、ばたばたと警護の侍がその少年に駆け寄るのが、望遠鏡の中に見えました。 水兵が見続けていると、侍が刀を抜くのが見え、きらり刀が光った瞬間、少年の背後に赤い霧がたち、 少年が音もなく砂浜に倒れ込むのが見えました。 あっと驚いた水兵は、思わず持った望遠鏡をとり落としてしまいました。 水兵は、上陸中止!と大声で叫ぶと、波間をちらと眺めて、海に落とした望遠鏡が惜しかったな、 とふりかえりましたが、まぁ やつにやったと思えばいいか、と気を取り直して、黒船に戻りました。 何事もなかったように、美しい陽光の中、波の音だけが聞こえています。 それから150年後、浜で星空を眺めていた和樹くんは、波打ち際で、2枚のガラスレンズを見つけました。 和樹くんは、大切に持って帰り、レンズをていねいに磨きなおして、小さな望遠鏡を作り上げました。 和樹くんは、今夜も、その望遠鏡で遠くの星を眺めています。 「ねぇ、おとうさん、ぼうえんきょう座ってあるの、知ってる?」 「ふぅん」 「南半球に行かないと見えないんだって、こんどつれてって、ねぇ、おとうさんったらぁ」 「ふん」お父さんは てんでとりあってくれません。 「そんなことより、おまえなぁ、こないだのテスト、ありゃぁ、なんだっ!」 「宇中 仁」作 大神ゼウスは登場しないし、ぼうえんきょう座の由来でもないけれど、これも一つの物語たり得るかと。 画像は、現代のハッブル宇宙望遠鏡 NASA
カメレオン座とはえ座....(C16) 2007年04月23日 18時28分37秒 | 新・星座物語 大神ゼウスと妻ヘラが、いつものように酒を飲み、語らっていました。 心地よい風が、咲き乱れた花々の甘い香をのせて吹き渡り、穏やかなやさしい時間が流れています。 ふと地上を見下ろしたゼウスの目に、カメレオンの姿が映りました。目を凝らすと、はえが、カメレオンをからかうようにその鼻先を飛び回っています。 「見て!食べられる!!」と、ヘラが叫びました。 そう、ヘラは、カメレオンがはえを捕らえる瞬間が見られるとわくわくしているのです。 カメレオンが長い舌を伸ばし、今まさにはえを食べようとしたその時、 「えいっ」とばかりに、ゼウスはカメレオンとはえを、同時にそのまま天上にあげ、 星座にしてしまいました。 ゼウスの心に、いつものいたずら心が顔を出したのです。 「また、余計なことを..」と、ヘラ。 ゼウスはニヤリとしました。 木の葉が風にそよぎ、二人は何ごともなかったかのように、グラスを傾けています。 今でも、カメレオンははえをねらっているのでしょう。 おしまい 林 祐子(07.4.22投稿) 昨日の林さん姉妹のおかあさん。 なかのいい親子がストーリーをつくっている様が目にみえるよう。
おおいぬ座....(C15) 2007年04月22日 18時33分49秒 | 新・星座物語 勝利の女神アテナは、犬を飼っていました。 ニューファンドランドという大型犬で、「アン」という名前でした。 賢くて、おとなしいアンを、アテナはとてもかわいがりました。 アテナは勝利の女神ですから、勝負が大好き。アンを連れていろいろな大会に出場し、優勝しました。 アンは、アテナが優勝すると、うれしそうに尻尾をふるのでした。 ある日、アテナは弓の大会に出場しました。もちろん、アンもいっしょです。 一番目の若者が的をめがけて矢を放ちました。が、大きくはずれ、矢は森の方へと飛んでゆきました。 的が小さくて、当てるのはむずかしいのです。 アテナは飛んでいった矢を、アンに探しに行かせることにしました。アンはとことこと森に入ってゆきました。 ところが、矢はよほど遠くに飛んでいったのか、アンはなかなか帰ってきません。 やがて、アテナの番です。 アテナは、自分の活躍をアンに見せてやりたかったのですが、順番なので、仕方なく弓に矢をつがえて、 的を狙い弦を引き絞りました。 そのとき、ワンと声がして、的の横からアンが現れました。 びっくりした拍子に、アテナは、矢を放ってしまいました。 しかも、その矢は、まっすぐアテナの方へと飛んでゆきます! それを、天上から見ていた大神ゼウス、とっさにアンを空にあげてしまいました。 矢は、まさしくアンのいた後ろの木につきささりました。 アンは、もうアテナと遊ぶことはできません。 でも、空の上からキラキラとアテネを見ることができるのです。 二俣瀬小6年 林 慧子(はやしけいこ) 林さん姉妹の投稿。 一瞬の切り取りが上手い。ほとんど原文のまま。 おかあさんも投稿して頂いているので、それはまた。 おおいぬ座の姿がつかめますか....
みずへび座....(C14) 2007年04月22日 17時32分34秒 | 新・星座物語 あるところに、みずへび王国がありました。 みずへびたちは、手足がほしくてたまりませんでした。 ある日、一匹の勇敢なみすへびが大神ゼウスにお願いに行くことになりました。 けれど、ゼウスは、「わがままを言ってはならん」と相手にしてくれません。 みずへびは毎日、お願いに通い続けました。しかしゼウスの応えは変わりません。 とうとうみずへびたちは反乱を起こしました。 勇敢なみずへびを先頭に、ぞろぞろぬらぬらやつてくるみずへび反乱軍の大群を見て、大神ゼウスは、 ぞっとしてかんかんに怒りました。 そして、雷でみずへび反乱軍を焼き払って全滅させ、勇敢なみずへびを星座にしたのでした。 今でも、みずへびたちは手足を求めて、ゼウスにお願いに行っているのです。 二俣瀬小4年 林 玲子(はやしりょうこ) 4/22プラネタリウムに寄せられた物語。 みずへびのデモなんて、怖いだろうなぁ。ゼウスに同情するよ。 さまざまなシーンが彷彿と頭にうかんできて、ものすごく話が広がりそう。 おもしろいなぁ! 画像は、藤井旭さんの「宇宙大全」からスキャンしたもの。みずへび座は、南極点にからむ。