うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

おうし座の牡牛の顔は....(71)

2007年04月03日 22時10分22秒 | うべプラネタリアン
ヒアデス星団という、最も近距離にある星団だ。
近距離と言っても、149光年だが、すばる(プレアデス星団)が408光年、
かみのけ座が261光年、それから見ると近いと言えば言えるだろう。
このヒアデスの中の、ε(エプシロン)星が、惑星を持っていることが最近わかった。
おうし座エプシロン(εTau)は、アストロアーツのステラナビの星図のとおりだ。
εTauは年齢6億年(太陽は46億年)。太陽の3倍くらい大きい。
これが木星の8倍くらいの大きさの惑星を抱いているらしい。
日本の研究チームの発見だ。
太陽系以外の惑星を持っているらしい星は、すでに200個とも700個とも言われるくらい発見されているが、
ヒアデス星団の中の星ということで、より精度が増し、研究が飛躍的にすすむだろう。
こんど、プラで詳しく説明するとして、いつも言うことだが、この際、生のεTauを見てほしい。
連れている惑星は絶対見えないけど、εTauは3等星だからすぐわかる。
ロマンがかき立てられるよ。
4月12日の観望会でもみんなで見てみよう。

夏菜さんがコメントで....(70)

2007年04月03日 21時29分35秒 | うべプラネタリアン
最近、いい星空がないと嘆いていたが、春先はどうも仕方がない。
花曇りとか、月はおぼろとか、春の気象を飾る形容詞は、どれも、
うすらぼんやりしている。昨日も黄砂がひどかった。
しかし、一年に一度か二度、5月はじめに、ものすっごく澄み渡る最高の星空の日がある。
今年も、きっとある。
その夜が、月明かりだったりすると、星の観察に適さないが、それでも澄みわたった夜空に会えると、星好き夜盗虫はうれしくてしようがない。

5月18日(金)の天文クラブの例会は、秋吉台にみんなで出向きたいとかんがえているので、
その夜が晴れの貴重な一日であればいいなぁ。晴れてほしいなぁ。
その以前に、4月12日(木)は天体観望会を予定しているが、この日は「すばると金星の近接」だ。晴れてほしいなぁ。
つづいて、4月19と20日はこれに細い月が加わる。月とすばると金星と。
天文ファンには応えられないシーンだ。
ちょうど天文クラブ例会(4/20)だから、都合がいい。晴れてほしいなぁ。

すでに、天体観望ネットワークの構築をはじめた。
皆さんから、Eメールか携帯のメールアドレスを登録させていただいて、
観測会の案内をするというシステム。
天文クラブ員を核として、ほかに参加される方を募り、
アップデートな情報発信をするというもの。
予定の観望会が曇りで流れるという情報も、
晴れたから予定外だが突然の観望会を開くという案内も、ネットワークにのせる。
管理がたいへんだが、うまく機能すると、濃密に、生の星に会えるし、
仲間の親密度が増すよ。
ともかく生の星に会うチャンスを、きめ細かく作るつもりだ。