うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

宇宙(そと)から見た...(12165)

2012年05月31日 22時11分02秒 | うべプラネタリアン
やはり、この画がでた。
NASA のHP“APOD”に載った宇宙から見た5/21金環食の時の地球上の影だ。
ま、この画の美しさと面白さはともかく、日本の南側の厚い雲!
あいつが災いしたのか。

MT-SATという地球気象衛星が静止軌道から見た。
高々度の衛星だから、ほぼ地球全体が見渡せている。
それはそれで実に美しい。
 

6/4 と 6/6 の天気予報...(12164)

2012年05月31日 15時20分49秒 | うべプラネタリアン
いつもかつも天気予報ばかり気にする趣味はヤになっちまう。
しゃけど、しゃぁない。この相克は宿命や。
で、6/4 18:30 から天体観望会(於:会館)。20:03に最大37%部分月食。
19:17に月がのぼるときにはすでに欠けている。月出帯食。
日没は19:32だから、まだ太陽は西にいる。夏至の月のこの時間は明るいの何の。
欠けている満月なんて確認できるんだろうか。
ASTRO GPV によるこの日この時間の天気予報は晴。雲量10。
いいじゃないの、先の金環食につながる月食だもの、この辺で晴れてくれても。

肝心の金星日面通過。
6/6午前中の天気予報は雲量15~30で推移。
6/6 07:30には会館に出勤して、直ちに天体望遠鏡を開ける。
07:10の第一接触を確認したいところだが、会館はまだセキュリティロックが
掛かっていて開かぬ。ま、この現象6時間以上続くので、へたに悪あがきしない。
我が家のベランダから先日のフィルター付き双眼鏡で見てから出ることにしよう。

星空かんさつ会 3....(12163)

2012年05月30日 08時41分42秒 | うべプラネタリアン
今年のメインコンセプトは以下の通り。

「太陽と地球、惑星たち、そして全宇宙の中の 私たち」

太陽と地球は、46億年前、同時に誕生した。
我が地球とその惑星上で はくぐくまれた幾多の生命体を考えるとき
まずは、太陽からスタートしなければならないだろう。
太陽を考え、地球を見つめ、月をあおぎ、惑星達を見わたしたとき
いかに私たちが奇跡の存在であるかがわかってくるに違いない。
二昼夜にわたり、実際の太陽や月や火星や土星を見ながら、
地球のすばらしさと生命の大切さに思いをめぐらせたい。

星空かんさつ会 2....(12162)

2012年05月29日 16時30分16秒 | うべプラネタリアン
今年の星空かんさつ会は、8/3-4だ。
星空かんさつ会2日目の会場は今年からは青年の家が使えないので、
湖水ホールのミーティングルームを使うことになるが、ここは食事を作ることができない。
そのため、夕食は各自持参となった。それやこれやで参加費は1000円と従来の半値に下げた。
それはそれでいいとして、
今年から参加者の幅を広げて親子兄弟も自由に参加できるようにしたらどうかと提案したが、
1日目の会場が狭いことを理由にこの案不採用になった。
唐突な提案だったから、小回りがきかないのはお役所の常で、来年以降は枠を広げるべく
働きかける。

実のところ今年はペルセ流星群の時季に金星食があるので、同好会独自の
「親子星空観察会」的な行事は催すことになるのだ。いずれにせよ大忙しだ。

太陽半径....(12161)

2012年05月29日 16時23分22秒 | うべプラネタリアン
この度の金環食で、限界線の観測から、100年以上もあいまいだった太陽のサイズが
はっきりしてきた。
未だ暫定値ながら、太陽半径は696,010km (±10km)との値が導き出された。
うれしい話だ。
その瞬間に私たちは立ち会っていたんだもの。
金環食が見えたかどうかも大切だが、何かの観測成果の瞬間時間を共有している
喜びは代え難い。

夏場所....(12160)

2012年05月28日 22時39分28秒 | うべプラネタリアン
夏場所は終わったが、あいかわらず外国人力士が強い。
バルトだのコトオーシューだの見ていると、星座の三巨人と重なって仕方がない。
初夏の三巨人...
ボォーテスうしかい座、ヘルクレス座、医神アスクレピオスのへびつかい座。
いずれも半裸だからますますそんな雰囲気がただよう。
いま、うしかい座が天頂近くにある。隣接して逆立ちのヘルクレス。
ヘビをわしづかみにしたへびつかいはサソリを踏みつけるように仁王立ちだ。
天頂をおおう星座がマツコ某でなくてよかった。

ISS山口県上空通過情報...(12159)

2012年05月25日 12時28分56秒 | うべプラネタリアン
夕方に見える状況を選んだ。
このたびは、ちょっとおもしろいコースを通るケースがある。
① 6/6 20:12 -2.1mag 南→東 低い 条件○
② 6/6 21:48 -1.2mag 西→北 低い 条件△ ①の回帰
③ 6/7 20:53 -2.8mag 南西→ほぼ天頂→北斗へ 条件◎
④ 6/8 19:58 -3.3mag 南東→土星→北西 条件◎◎
⑤ 6/8 21:36 -0.1mag 西→北 低い 条件△ ④の回帰
⑥ 6/9 20:40 -0.9mag 西→北 低い 条件△ 
⑦ 6/11 20:27 -0.1mag 西→北 低い 条件△

なんといっても、④がおもしろい。
現情報では土星とほとんど重なる(山口宇部A.P付近 20:01)が、2週間後なのでまだ不安定。
 


 

食の月....(12158)

2012年05月24日 15時39分51秒 | うべプラネタリアン
月の軌道は黄道に対し5°傾いているから、2つの軌道がクロスする時、日食と月食が起きる。
この度の金環食が究極の新月だったわけだから、この15日後の満月は月食になる可能性が高く、
6/4に部分月食が起きる。皆既月食ではないが37%欠けるので充分欠けた様子はわかる。
時間帯は、欠けはじめ18:59 食最大20:03 食終り21:07。
宇部の月の出は19:00なので、少し欠けた状態で上ってくる月出帯食だ。
会館の公開時間にジャストミートしているので、18:30~21:30 天体望遠鏡を開けよう。
ここのところ、スーパームーンー金環食ー部分月食と、月を廻る動きを学ぶ絶好の
タイミングとなっている。
 

AURORA....(12157)

2012年05月23日 14時08分20秒 | うべプラネタリアン
雨の宮崎日南から帰った次の日(5/22)、中垣哲也氏のオーロラトークショーに出向いた。
おいしいイタリア料理を食べ、極北の映像とお話を楽しんだ。
中垣氏(50)、実に感じのいいナイスガイ、札幌在住だが、秋から冬場はたいてい
極北の地に出かけているようで、その点でもアウトドア派最右翼。
地球(テラ)と一体の生命体を思わせ、究極の地球人ではないか。
診療放射線技師として札幌医大病院に勤めていたが、仕事の傍らオーロラを追いかけて
あまりにしばしば休暇願を出すので、さすが勤め先に迷惑をかけすぎては...と、
医大の方を退職して独立したという経歴の持ち主。
それだけでも傾注に値する。私的には最大讃辞を捧げている。

2時間近くアラスカ北極圏の自然を紹介していただいた。
オーロラはスチール写真を動画につないであるので、高感度のビデオ映像などよりよほど
美しくシャープに磁力線が見える。
息をのみっぱなし。これを見ずして死んでゆくわけにはいかぬと実感した。

11月に西下の予定があると聞いたので、宇部天で再度呼んで講演会を開きたいと思った。
思ったら躊躇しない。
仮約束を取り付けたので、具体化に持ってゆく。
氏は、オーロラダンス出版/Blue ∞ Green の代表としてDVDや本の出版をしておられるから
招請には費用がかかるが、なあに、はやぶさほど大仰にはならぬ。
氏の名刺をつぶさに見ていたら「星景写真家」とあった。造語としても好感が持てる。
DVD "Earth Bright"と写真集は購入したので今度の同好会例会にて披露する。

サバイバルツアーのコーディネイトもされていてアラスカ北極海まで連れてってくれる。
DVDを求めるとき、3回の日食すべて雨という強力雨男だが、北のアラスカお天気は
どうなんだろうと聞いたら、大丈夫、3月の北極圏は85%晴れ、南の雨は通用しませんよとの
返事。ほっ!


一瞬の出会い....(12156)

2012年05月22日 16時13分21秒 | うべプラネタリアン
またも、やっぱり、雨にたたられた。
延々宮崎までバスに乗って、ようやく観光しようと青島に降りたときから大嵐。
鵜戸神宮は危険なまでの風雨。
ごうごうと風の音。夜中の波音は雨風の中で腹に響く。
案の定明け方は雲の流れ激しく外にも出られない。
金環食中央帯のスタート鹿児島ー宮崎は、荒天始まりだった。
まあ、仕方がない。
金環食が終わり、まだ深い部分食の時、雲の切れ間から数秒太陽を見た。
37名の参加者とバスドライバーは突き上げるような歓声を上げた。
ちらっと見えただけでも良かったとしようか。
見ておけばいろいろの情報は同じものと納得も出来るというものだ。
2日間雨の中の行動となったが、それに反し今日のお天気のいいこと!

当日荒天は西日本を覆い、宇部も全くダメだったと聞いた。

...それでも気のいいことに、結構楽しかったのだ。