うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

木星上の影....(9279)

2009年11月30日 19時46分45秒 | うべプラネタリアン
11/28 19:00頃に見た木星上のあの影は何だったんだろうと気になっていたが、
しゃあさんは、なに、東矩だから衛星の影ですよ涼しげにコメントを寄せてくれ、
ついでに映像まで添付してくれた。
ステラナビで探ったら、なるほど見事に木星上に衛星の影ができていた。
しかも、4衛星とも本体と重ならず、西に3つ(木星に近い順に、ガニメデ・イオ・エウロパ)、
東に離れて1つ(カリスト)と、見たとおりだった。
4衛星はイオが最も内側だが、この時は見かけ上、ガニメデが木星に近い位置にいたので、
木星に影を落としていたのは、ガニメデだったと推定される。
しゃあさんのコメントにもあったが、木星は、今、東矩(11/16)。
つまり東に離れているから、西日が射す形になり、影が伸びて見えるのだろう。
加えて、ガニメデは、4衛星の中では最大だから、黒いシミも大きく見えたということだろう。
疑問も解けてみれば、なぁんだ だが、たまたますごくいいタイミングだったわけだ。
その幸運を喜ぼう。

ISSの飛行 と ...(9278)

2009年11月28日 21時44分51秒 | うべプラネタリアン
ISSは、予報通り、本日(11/28)夕方18:13に南を通っていった。
木星に接するくらいに近づくかと思ったが、3°くらいは南に離れていた。
今宵は併走するスペースシャトルはいなかった。昨日の内に地球に帰還したようだ。

今宵は、木星本体の赤道面にある黒いシミのような影が気になった。
ガリレオ衛星は4つとも見えていたので、その影ではないと思う。
また、望遠鏡の傷とも思えないし、一体、あれは何だったんだろう。
4つ見えていると思った衛星の1つはバックの恒星だったのかもしれない。
その辺よくわからないので、時間経過後もう一度見たかったが、あとは全く曇って、
黒い影の動きは再確認できていない。
写真には残せなかった。さて、あれはなんだたんだろう...未だにわからない。

ISSと併走....(9277)

2009年11月27日 21時08分33秒 | うべプラネタリアン
STS129はアトランティスか。
今宵、移動天文教室は万倉小学校、その校庭に集まってISSとSTS129の併走を見た。
雲の多い夜、高学年はインフルエンザの学級閉鎖という状況、なま暖かく
露べったりという最悪の中で、そのときそのエリアは晴れて、よく見えた。
それにしてもどっちがISSかわからないほど併走するスペースシャトルが明るかった。
びっくりしたが、逆に説明に困った。
皆さん、それぞれにご覧になったと思うが、どんな様子で、なぜあんなに明るかったのか、
いろいろ教えて欲しい。

ISSを2度見た....(9276)

2009年11月26日 19時19分40秒 | うべプラネタリアン
今夕、17:30と19:00の2回ISSを見た。
先は、帰宅途中、車のフロントグラスの向こう東の空に沈んでいくのがみえた。
後は、ベランダから西の空、ベガとアルタイルの間で消えた。
いずれも写真には撮っていないが、後の場合、併走する人工天体があった。
間隔は同じで同時に消えたから、ISSの近くにいる人工衛星だが、
今スペースシャトルが追いかけていたっけ?
他にも多分イリジウム衛星だと思うが、北の空でフラッシュして消えた。
なんたって空は賑やかだ。
明日(11/27)は、万倉小でこれらを見よう(17:47)。
明後日(11/28)は、会館でISSと木星が近接するところを見よう(18:08)。

予算の事業仕分け....(9275)

2009年11月25日 20時32分01秒 | うべプラネタリアン
連日TVニュースでは民主党主導の予算事業仕分け作業の様子が伝えられている。
科学技術の分野の予算=事業が縮減されるというので、さはならじと、ケンケンガクガクだ。
大体ふくらんできた金の使途は縮めるのはむつかしいし、毛利さんまで
予算の修羅場に担ぎ出してどうだというんだろう。痛々しくって。
高速道路をタダにする財源や子どもに多額の手当を出すために科学技術の夢を摘むのは反対だ。
なんだかわからんが面白そうなことにつぎ込んどるぞ、という楽しみの方がいい。
こんな時代にこそ、夢が欲しいではないか。だんごより花さ。
高速がタダというのは イギリスは そうだった。基本的に全線タダと聞いた。
タダで驚いたのは大英博物館がタダだった。名だたる国営の博物館美術館はタダ。
韓国の国立博物館もタダだった。
仕分け作業のもっともらしいつっこみに、ちょっと嫌気がさしたとき、
そんな情報も何かを考えさせてくれるんじゃないの。

満身創痍....(9273)

2009年11月23日 20時29分34秒 | うべプラネタリアン
小惑星イトカワに到着し帰還エンジンが不能になる中で、
“はやぶさ”は、よろよろと満身創痍の体でふるさと地球を目指している。
現在小惑星帯からはずれ、火星軌道くらいまで帰ってきているようだが、
11/9のJAXAの発表では、4機のエンジンが全て不調になり、帰還は絶望視された。
4基のイオンエンジン、スラスタAは打ち上げ直後に停止。
スラスタBは帯電防止器の劣化で2007年4月に停止。
スラスタCは何とか稼働できるが中和器に不安あり温存中。
スラスタDが2年間推進力となっていたが中和器トラブルでこの度(11/4)停止。
これで4基とも重篤なトラブル。
その中でも、まだあきらめていない。ここで地球に向けて加速しなければ、
はやぶさは小さな小さな小惑星の欠片となって漂い続けなければならない。
はやぶさは、今、Aの中和器を使ってBがイオンを放出するという2基で1基の働きをさせて、
なんとかもがいている。
がんばれ、はやぶさ、あきらめるな。帰っておいで。
(画像は4基のイオンエンジンの内3基が稼働しているイメージ図 JAXA)

仁保病院....(9272)

2009年11月22日 23時11分19秒 | うべプラネタリアン
私は、プラネタリウムの仕事に就く直前は、山口市の山奥にある仁保病院という
認知症専門の病院の事務長をしていた。
その病院から、新病棟を建てたのでそのお披露目の案内が来た。
いつどこに引っ越すのか定かではないが、今までの病院はそれはそれは山深いところにあり、
山口県でも有名な豪雪区域だった。それは今でも変わらないだろうから、
多分雪を避けて南に出たのだろう。
9年強の勤務の間に60㌢の雪を体感したことがある。しょせん山陽だから、根雪にはならず、
雪は早いうちに融けるのだが、まあなんとよく積もった。3-40㌢なら毎年1-2回は積もった。
朝、宇部を出るとき陽が射すような天気でも、仁保に着く頃は大雪ということはしょっちゅうで、
冬の車の通勤は恐怖だった。
いつも降り始めは12月の初旬で、その時は紅葉も残っていて、もみじの赤と、
新雪の白さが、朝陽に映えて、息を呑むような美しさだったことも覚えている。
もうそこを辞して6年になる。


今朝、ビックリ....(9271)

2009年11月21日 21時17分13秒 | うべプラネタリアン
いつも6時に起床して、散歩をかねて1㎞弱を歩き、俵田体育館前で行われる
ラジオ体操の会に参加して手足を動かして帰るのを日課にしている。
が、11月になるとその時刻まだ真っ暗だし、寒いから、3月まではお休みを決め込んでいる。
ところが、今日は、近くのユニクロの店がヒートテックの下着を、6時から先着200名に大安売りをすると
広告していたので、のぞいてみようか、どうせ早起きの癖がついているのだから、
我が家からその店までさぁ300㍍くらいで、近いことでもあるし、散歩代わりの冷やかしに、
面白いじゃないか、こんな早朝に人も出ていないだろうと、ぐだぐだかみさんと話しながら、
物好きにも6時に出かけた次第だ。
空には西に傾いたオリオンとシリウス、明けの明星が鮮やかだ。
まだ薄明が始まるかどうかの気配。ほとんど真っ暗。
というのに、なんとなんと、寒く暗い明け方の闇の中で、その店の前は長蛇の列。
広い駐車場から車がはみ出し、人の列も車の間をぬって三重四重に蛇行し、
その列の尻尾は道路にはみ出して、さあ300~400㍍もあるいはもっと延びていたか。
パトカーも来て交通規制する有様。それが、6時5分の出来事だ。
こんな早朝になぜこんなに人が押しかけるのか、怖くなって、尻尾の先に取りつく気にもなれず、
かえろ帰ろと逃げ帰った。ありゃあ何だったんだろう。
普段1500円が600円でお一人3枚限定らしいが、たかが下着。
ちょいユニクロフィーバーの一端を見た感じだが、何だか明け方の悪夢のようでもあった。