うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

誕生日と国勢調査....(10223)

2010年09月30日 19時17分11秒 | うべプラネタリアン
1942年は国勢調査があった年だそうだ。
前年の12/8に米英に宣戦布告しているから、大変な年だったのだ。
国勢調査は10/1現在の様子を記すことになっていて、私は1942.10.1.23:30にこの世に生を受け、
地球の酸素を吸い始めたので、30分の差で国民の仲間入りをしたようだ。
以来まる67年がすぎ、明日から68年目に入る。
私は、この間、何㌧の米を食い、何㌧の水を飲み、何㌧の糞をし、何㌧のおしっこをし、
何㍑の酸素を吸い、何㍑の二酸化炭素を吐きだし、何匹の蚊をたたきつぶしてきたろうか。
60才になったとき、あと20年の命だと言った。計算通りならあと12年というところだが、
いまだにあと20年とほざいている。
石油の枯渇と同じだ。いずれ絶える時がくるのに、いつも先行き数十年保つような気がしている。
やはりおめでたいのだ。ただ、言えることは「絶対に若返りたくはない」ってことかな。
せっかく間近にゴールが見えているのに(あるいはゴールを通りすぎたかも)、
いまさらスタートラインに立って、再びレースをする気にはなれない。そりゃなれんど。

今年の彼岸花....(E1028)

2010年09月29日 21時17分18秒 | 水の存在
異常に暑かった今年の夏は、彼岸花の開花を遅らせている。
感覚的に10日か2週間遅れている。9月末になってやっと咲き始めた。
例年なら花期はもう終わる頃だ。やっぱ異常気象かなぁ...
そう言えば、蝉の声も、“つくつくほうし”はほとんど聞かないまま、
クマゼミの“しゃわしゃわ”からいきなり秋になった。
今後、そう言えば...という事象に気付かされるんだろうな。
やっぱ異常気象かなぁ...

夜明けのISS....(10222)

2010年09月28日 21時20分46秒 | うべプラネタリアン
どうせ誰も、夜明けのISSなんて、見やしないだろうと、予報を流したことはないが、
月末月初めに面白いコースを取るので、明るいいいやつを紹介。
(実は、ご高齢の側の方々から、たっての希望があったので)
①9/30 5:19 南西→ふたごを縦に割って北東へ
②10/2 4:41 天頂カペラ付近から出現、北東へ

夕方のチャンスは10/25になる。当分先。期近にまたまとめてお知らせする。

秋の流星群....(10221)

2010年09月27日 20時04分08秒 | うべプラネタリアン
秋に3つの大きい流星群がある。
①りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)10/9極大。月齢1.3。
②オリオン座流星群10/22極大。月齢14.3。
③しし座流星群11/18 06:00極大。月齢12。極大時には月は没する。

①は月齢最適だが、とんと不活発と聞くから観測態勢は組まない。
②は昨年大ブームになったやつだ。秋吉台長者ヶ森駐車場に人があふれかえった。
その割にはたいしたことなかった。今年は月齢が満月に近い。となるとやる気は出ない。
③は観測会を持つかどうかはあと1ヶ月先に考えよう。
中間のピークは過ぎたから、どうだろう、あまり面白くないのではないか。
ただ、これらはハートレイ彗星や木星&天王星と観測を抱き合わせで考えると、
つまりおかずの一品と考えれば いいご馳走になるかもしれない。
今年の10-11月の流星群は、従って目玉に据えて呼びかけることはない。
安心してお寝みこう。

天文学は面白い....(10220)

2010年09月26日 21時19分59秒 | うべプラネタリアン
ドキドキするほど面白い。
最近のAstro Arts 社の天文ニュースに「宇宙の一番星」や「新型のブラックホール」
といった話が載っていた。どちらもわけがわからない理論でここで開陳できることではないが、
「宇宙の一番星」という表現にバクッと食い付かれてしまったのだ。
およそ137億年前、宇宙はビッグバンで誕生した。それ以降現在までなめらかに膨張して
きたわけではなく、誕生して7億年くらい空白時代があるらしい。混沌とした暗黒の時。
それがすぎて晴れ上がりの時代になると、活発に銀河が誕生してきたが、
観測で探れる一つの壁は130億年前あたりにあった。理論的にも星は生まれないともいわれていた。
本当に何もなければ見つけようもないが、星の萌芽がなければ現代につながらないわけで、
何かがあったはずだとむつかしい命題の探求が続けられてきた。
その暗黒の時代に輝き始めた一番星がどうやら見つかった...らしいのである。
壁を抜けたのかどうか、乗り越えた先の発見があったのかどうか、
それはどんなテーマであれ、いくつになっても興奮させる。
故水野晴夫さんの言葉ではないが「いやぁ天文学って、ほんとにおもしろいですね」

ほしと音楽のゆうべ....(10219)

2010年09月25日 20時59分37秒 | うべプラネタリアン
奇妙に大盛会なのである。
星仲間のおなじみはともかく、初めてとか、めったにとかいう方が特別イベントにきてくれる。
今宵は、さあ、60人は超えたろう。プラの中は69席だが、ほとんど満席だった。
8曲で50分。用意した画像数と曲の長さが合わぬ時もあるがそれは愛嬌。
愛嬌といっても、4度目になるのにどうもこちとらがへたくそなのだ。
晴れていれば天体観望のチャンスをくっつけるのだが、これもままならぬ。
晴れるかどうかがおぼつかないと流れを作れない。イラついては流れに乗れない。
これからは総合演出をいくつかのパターンで用意して、したたかにすすめるようにしよう。
そして、仲間内の他のプロデューサーにまかせた方がいいだろう(←毎回考えることだが)。
大人数を動員できる集いなのだからむげにしてはならんぞ。

103P その2....(10218)

2010年09月24日 21時08分20秒 | うべプラネタリアン
103Pの、近地点は10/21、近日点は10/28 とされている。
一体どちらが明るく見えるのか。地球に近いときか、太陽に近いときか。
この辺ちゃんと測りたいところだが、地上から見ていたのでは、淡い天体は月明の影響が強かろう。
栗名月とされる10月の十三夜が10/20だから、近地点ころは月明が強い。
彗星観測には都合悪かろう。東京国立天文台の全国キャンペーンは10/21&22で組んでいる。
また、もし尾がみえていたら、近地点の前後で尾の向きが変わって見えるという。
一方、近日点の頃の10/28から月末は、月齢20とか22だから月明は具合良さそうなものの、
ふたご座の足あたりにいるとなると、見えてくる時間は0時近いので月は上がってくる。
それこそ10/上旬 6等級でもペルセ二重星団とのコラボを楽しむのがバッチシかもしれぬ。
ああでもないこうでもないというわけで、10月は、一筋縄ではいかんコメットハートレイに
振り回されそうだ。うれしいね。

次は103P....(10217)

2010年09月23日 21時03分13秒 | うべプラネタリアン
ハートレイ彗星(103P)。6.5年で太陽の周りをまわる周期彗星。
木星あたりの軌道を折り返すので木星型短周期彗星といわれる。これがぼつぼつ見頃になる。
10/28が近日点通過で、星座上ではそのときふたご座の足元あたりにいる。
10/1カシオペアから、ペルセウスを経て、ぎょしゃを横断し、ふたごからこいぬに至る。
面白いのはこのコースにたくさんの散開星団や銀河などがひしめいていることだ。
殊に、10/7あたりでペルセウス二重星団とほとんど重なる。
重なると言えば、マックホルツ彗星はすばると重なったし、シュワスマンワハマン彗星は
こと座のM57リング星雲と重なった。百武彗星は北斗をよぎった。
彗星の軌道は12星座にはしばられないから、すき勝手なところで面白い画を描く。
10/7~9あたりは観望会開催は絶対だ。見逃せないチャンスとなろう。
ただ、10/8は厚東小学校で移動天文教室を組んでいるので、会館での観望会はむつかしい。
しかし、晴れればかえって面白い観測会になるかもしれない。大きい目玉になるのは確実だ。
まぁ、なんて楽しみなんだろう。

観月会....(10216)

2010年09月22日 22時37分57秒 | うべプラネタリアン
ドタ雲。かろうじて月のあたりがうすぼんやりという、仲秋の名月観月会というのに ひでぇ曇。
今宵は名月の側に木星が添うという願ってもないシテュエーションだったのに、何も見えない。
ただ、ぜんざいが一人歩きし、みんな「これはいい。次は何でやろうか」とすぐ話が発展した。
発展すれば、さぁ、12月21日の皆既月食の時の豚汁だろうと、即決である。
負担をかけるのはCosumosuさんやその一味だが、おもしろがってくれればそれに越したこたぁない。
楽しい集いである。これでいいススキがあって、ナマの名月に会えたら言うことはないのに...

折角の名月だが....(10215)

2010年09月21日 23時19分04秒 | うべプラネタリアン
ちょうど秋雨前線が南下して、明日(9/23) は、旧暦8/15で名月というのに、雨模様だ。
それでも、ぜんざいを50人分つくって観月会を催す。
プラの中で月見としよう。
明日は仲秋の名月だが、月齢は13.7、満月に1夜以上達しない。
旧暦では、新月の日を必ず朔日(ついたち)として、月々の日の数え方が始まるが、
そもそも新月の日の基準とは何か。
それは「一日の0時から24時の内にいずれかの時間に月齢0がある日」のことをいう。
だからそれは夜の0時1分に月齢0がある日でも、23時59分に0がきても同じ朔日とする。
先の月齢13.7とは、厳密には、正午時点の月齢を指している。
そうしたことから考えると、月齢を整数に丸めるには、小数点以下の表示は、
四捨五入より切り上げで、考えた方が適切だろう。
いずれにせよ、刻々変化する月齢で暦をコントロールしていた頃は、天文暦法方は
やっぱ大変だったろうなぁ。