うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

今夜は天文クラブの例会日....(82)

2007年04月20日 23時13分54秒 | うべプラネタリアン
話も早々に切り上げて、山陽小野田市の、瀬戸内海周防灘にはりだした岬、
竜王山に、月と金星の近接を眺めに、皆で出張った。
竜王山は、名の通り、昔は狼煙台のあったところで、九州の異変をいち早く中央(京都)へ伝える
中継基地だったから、いまだに見晴らしがいい。
見晴らしのいい観光地だが真っ暗。これは実に都合がいい、星好きには。
サイトがいかによくとも、空がかすんでは、どうにもつまらない。
なかなかうまくいかないものだ。
クラブの仲間は、これはこれで風情があっていいわぁ、と言ってくれるが私はつらい。
ピーカンに晴れる空の下で話がしたいのだ。予定して、そんな空に会うのは、なかなかむつかしい。
5月例会は、19日(土)に変更し、会場も秋吉台現地集合とした。
いい目に転がるといいのだが、さて、晴れてくれることをひたすら祈ろう。

今宵も人にる呼びかけるほどの....(81)

2007年04月19日 23時32分25秒 | うべプラネタリアン
星空ではなかったが、天体観望会には初めての方が多く来られた。
友達の友達から声をかけられたので....との話。
うべプラネタリウムネットが一人歩きをはじめた気配。
うれしいことだ。
そんな初めての人々の中にあって、小学生の夏菜さん莉菜さん姉妹は、
あちらの望遠鏡こちらの望遠鏡と、くるくるとミズスマシのようにわたりあるき、
余裕の対応をしてくれた。
その存在は、なんともいえない和やかさを作り出してくれるので、すごい手助けになる。
それにしても、大人達は、なぜ、あの土星の美しさを見て同じことを言うのだろう。
「あらま、うっそぉ!どこにシールが貼ってあるのかしら」だと。
こちらも「あ、バレましたか」と、てきとーな無駄口をたたくのだが、それは、マジに取られかねないから、止そう。
自分のデジカメに土星を撮りこんで、「すっごくうれしい」と子ども以上に喜ぶ若いお母さんの表情にあうと、
「あ、星好き病に感染したな」とぐふっと笑ってしまう。
そんなとき、チラと横を見ると、夏菜さんコロコロ笑っている。

今宵のように、晴れているが霞の濃い時は、望遠鏡で見る細い月が美しい。

星好きの友よ....(80)

2007年04月18日 18時36分01秒 | うべプラネタリアン
多くの星好きの友よ、思い出してくれ。
私たちには、この夜(星空)があったから、星が好きになったんだと、折にふれ思い出して忘れられぬ夜があることを。
ある人は、2001.11.19のしし座流晴雨をあげるだろう、ある人は、池谷関彗星をあげるかもしれないし、ヘールボップ彗星の姿が目に焼き付いて離れないというかもしれない。
そこは、人それぞれに、心に残る星の景色があるものだ。それはそれでいい。
しかし、思いだしてくれ、星のとりこになったきっかけは、決して特別な天文現象のある夜ではなかったってことも。
普通の宵だった。なぜか忘れられぬあの夜があった。星と一体になった心ときめくあの夜があった。
ものすごく晴れていただけかもしれない。ただ、8等星まで見えたんじゃないかと思うくらいすっごい星空だった。
あるいは、側にいた友が意外と星に詳しくて、目と耳をみはらせた思い出に重なっているのかもしれない。
いずれにせよ、そこにはチャンスがあった。かけがえのないチャンスがあった。
どんと腹の底に居座ってぬぐい切れぬコアのような、思い出。
それを、10才の友だちのためににつくろうと思うのである。
5月18日か19日か。所は、秋吉台の広大な大自然の中。
地球創世記のフズリナの化石とともに、星空の下、太古の歌を歌うのである。
つきあってくれ。

春は好天が続かない....(79)

2007年04月17日 20時13分50秒 | うべプラネタリアン
しかし、明後日(4/19)は好天の予報なので、天体観望会開催を、
うべプラネタリウムネットでよびかけた。
「すばると月(月齢2)と金星の近接」の観望が狙いだ。
黄砂もなく、晴れてくれればうれしいが....

西日本は、春は、黄砂が激しい。ひどいときは空が赤い。
中国奥地からわたってくる黄砂の向こうに、とろんと光る春陽をみていると、
火星の大気のようだ(行って見たわけじゃないけど←あったり前じゃん)。
地球には海があるため、水蒸気など水気があって、太陽光の中の青の部分が特に散乱し、
空は青く輝いて見えるのだが、火星にはじゃぶじゃぶとした水はないから、
火星の空は、赤茶けた砂嵐の色になる。
火星では、空色といえばブルー系ではない。画を描けばレッドブラウン系で描かれることになるだろう。
火星で天体観望会は開きたくないなぁ
しかし、火星から地球を見たらブルーの美しい星に見えるだろう、あこがれるだろうなぁ...

画像は、火星上の探査機オポテュニティーの撮った夕陽、特に空が赤い。
NASA提供。


うべプラネタリウム、4月・5月の計画....(78)

2007年04月15日 21時29分56秒 | うべプラネタリアン
①4月19日と20日、月と金星とすばるの近接がある。
両日の星空指数は、長期予報によると、“80”とでているので、19日は会館天体望遠鏡を開けるつもりだ。
20日は天文クラブ、一旦会館集合とするが、星の話ももそこそこに、直ちに小野田竜王山に移動する。
そこで、遠く関門橋にかかる細い月と金星の美しいシーンを、皆で楽しみたい。
天気予報次第で、他の人々にも呼びかけたい。
②4月28日、定例天体望遠鏡公開日だが、この日同じ時刻に、朗読の会が飛び込んできた。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」をプラネタリウムで読み聞かせのあと、天体観望会に移る。
来館者には、誰でも参加自由としているので、どちらにも参加して頂くことでうまく流れると思う。
③5月18日(金)、天文クラブだが、かねての計画通り、場所を秋吉台に移して、夜遅くまでの出向観望会だ。
じつは、これを19日(土)にずらすことも考えている。
土曜なら、昼から出かけてバーベキューなど用意して、ミニキャンプも可能になるからだ。ぶち楽しいぞ!
アイデアを4/20に打ち合わせ決定する。

花は、黄花かたくり。

たけのこ....(D2)

2007年04月14日 22時44分37秒 | 四季の味
この時期、筍にふれておかねばなるまい。
今宵は、食べて吉、春を感じるも吉、ということで竹林の画をひとつ。
イギリス人は、いい牧草を見たとき、その草を食って育った牛の肉の美味さを想像して、舌なめずりするそうだ。
その伝でゆけば、よく管理された竹林の、木漏れ日と、土の色と温もりを見て
筍の味に舌なめずりするのも悪くない。
毛利邸にて本日撮影。

女子道社(二所山田神社)....(b8-1)

2007年04月13日 11時03分55秒 | 史跡散歩
以下は、二所山田神社宮本宮司さんの語ってくれた話の覚え語りだ。
(細かいところは訂正して下され、宮本せんせ)
現宮司 宮本公胤氏の祖父は、とてつもなくスケールのでっかい人だった。
明治半ば、「国の発揚は、個々の家庭の活性化にある、個々の家庭が豊かに明るくならねばならぬ、
そのためには、家庭婦人が時代に目覚め、生き生きと変わらなければならぬ..」と考えた。
そこで女性解放運動を全国に先駆けて展開した。
家庭婦人よ目覚めよと訴えたのは、平塚らいてふ等の青鞜社以前のことである。
神社のネットワークを通じ、女性解放を説く機関誌として「女子道」を発刊したが、
上海、大連、ハワイに至るまで何千にも及ぶ部数を、無償で発送するとたちまちのうちに資金困難に陥った。
それをカバーするために、印刷技術を活かして、おみくじ生産供給に取り組んだ。
その人は、おみくじの歌を作り、願の説きも書き、全て一からつくって、全国の神社に発送したのだった。
機関誌「女子道」を基にした女性解放運動は、いち早く女性参政権も訴えたが、あまりに時代の魁となったので、
ずれも生じ、大正昭和の戦争の時代もあり、相当の苦労のすえ、昭和19年に活動が停止した。
一方、おみくじ生産の方は一人歩きして順調に発展、全国でいち早く自動販売機まで考案して、
鹿野の山奥から、全国のおみくじの7割を供給するに至った。
おみくじの、印刷や折りたたみなど、未だにあえて手作業で行っている小さな会社組織(?)は、
機関誌の名から「女子道社」となっている。
...この話は、一つの日本の女性解放史にも展開するが、一方では、おみくじの裏話までおよぶので、
おもしろくておもしろくてとてもこんなところで紹介しきれることではない。
もっと聞きたい知りたいと、興味のある方は、周南市の北、鹿野の二所山田神社を訪れられるとよい。
咲き乱れる四季の山野草と共に、宮司さんご一家が気さくに歓迎して下さるはずだ。
花は、山あじさいがすばらしい(←絶対おすすめ)と一言申し添え。

自業自得といいながら....(77)

2007年04月12日 23時30分04秒 | うべプラネタリアン
なんだか、もーれつに忙しくなった。
いっぱい宿題を抱えながら、なお、遊びに行きたい夏休み終盤の子どもみたい。
ブログにも思いがけないところからコメントが入って舞い上がってしまった。
周南市のいいおっさんになっちまった福永氏からのコメントには感動した。
古い古い星仲間だ。
星仲間の良さは、いつまでも仲良しだってことだ。
何十年会っていなくても、会ったとたん、昨日わかれたばかりのように話し合える。
そりゃ、あんたの個性だよという友もいたけれど、やっぱり、星がつなぐ世界の懐の深さだと思う。
いいかい、和樹くん、夏菜さん、冴夏さん、我々は友達なんだよ。
じいさんと孫のような年齢差が、地球上では歴然とあるかもしれないけど、私たちは友達なんだよ。
というわけで、今夜の天体観望会は、たくさんの人が集まった。みんな身内だった。
すっごいみんないい友達だ。だれひとり剣呑な人はいないもんね。
(あ、剣呑なんて死語だね)いいフィールドだ。
でも、ぐふっ、星はいまいちだったね。