うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

移動天文教室(西宇部小)...(8197)

2008年10月31日 20時37分34秒 | うべプラネタリアン
今日は、西宇部小学校に移動天文教室の予定
だったが、あいにくの重い曇天で12時の時点で
学校側から中止を伝えてきた。
予報の星空指数は80だが、それは夜半過ぎのことらしく、
宵のうちはベタ曇り。中止が正解だった。
結局、天気予報は、半日ずれていて、おかげで、明日の“宇部まつり”は
好天予報だ。
祭りの夜にプラネタリウムを開け、天体観望会まで催すのは初めてのこと。
酔漢がきたり、どっと大人数がおしかけたらどうしようかと、
様子が読めないので、混乱がちょっと心配だが、まあ好天なら、
星が手助けしてくれるだろう。
星虫たちも手助けしてくれるだろう(←甘い!混乱の火に油を注ぐことになるか)。
画像はM74(NASA)。

木星と金星....(8196)

2008年10月30日 22時23分59秒 | うべプラネタリアン
これから12月上旬にかけて、木星と金星が
夕方西空に並んで輝く。美しい景色だ。
今日16時ころからあれよあれよと晴れだしたので、
宵のうちわずかな時間望遠鏡を開けた。
澄み切った空というわけではないが、惑星を見るにはむしろ
都合がいい霞具合だ。
ドームのスリットを開けると、そのわずかな隙間に、
木星と金星が見えた。
そのほか余計なものが見えない分、実に美しい。
手持ちだから、画はぶれたが、こんな景色だ。

ルーリン(鹿林)彗星....(8195)

2008年10月29日 20時44分00秒 | うべプラネタリアン
今日、藤井旭氏より、09天文現象カレンダーが届いた。
もちろん、来年の目玉は、7/22の皆既日食だが、
それ以外に来年はいろんなことがあって、大忙しになりそうだ。
早速2月には、ルーリン彗星(C/2007N3)が近づいてくる。
地球に最接近するのは、2/24で、4等級になる見込みだ。
その時、ルーリン彗星はしし座の後ろ足のあたり、土星のすぐ近くにいる。
見ものだろう。楽しみだ。
ルーリン彗星の詳細は、期近になるとしばしばお知らせするが、
もうひとつ面白いのは、2/26に尾の向きが180度逆転することだろう。
尾は10°と予想されているが、例えば、それまで右にあった尾が
その日以降左に見えるわけで、それはどんなふうなんだろうと、
ますます期待がふくらむのである。

シャックルトンクレーター3...(8194-3)

2008年10月28日 17時14分00秒 | うべプラネタリアン
永久影の映像の輝度を強調して
シャックルトンの底を覗いた。
直径21㎞のクレーターの底には、
高さ300㍍の小丘があるだけだった。
氷がむき出していれば、反射率が格段に違うはずだという。
そうでないが故、氷はないと、いえるという。
ただ、氷が月の土(砂)の中に埋まって隠れていれば、わからない。
ないと断言はできないだろう。
40億年前の氷、どこから来たのか、地球が分けたのか、
独自に彗星が持ってきたのか、やっぱ、どきどきするなぁ。

シャックルトンクレーター2...(8194-2)

2008年10月28日 17時03分12秒 | うべプラネタリアン
シャックルトンクレーターの底に水氷が在ると
考えられたのは、NASAのレーダーが南極部に
水素の濃いところがあると解析したからである。
水素といえば水(氷)と、直結しても不思議はない。
でも短絡に過ぎたかもしれない。
水が在るかもしれないですませておいた方が良かったか。
いずれにせよむき出しの氷はなかった。
画像は暗黒の底をひめた件のクレーター。
×印が月の南極点。まさしくボトムホール。画像はJAXA。

月“シャックルトン・クレーター”1...(8194-1)

2008年10月27日 21時39分31秒 | うべプラネタリアン
月の南極点に、シャックルトンと名付けられた
深いクレーターがある。
画像は月の南極点を中心に見た合成画像だが
シャックルトンクレーターはまさしくボトムホールである。
このクレーターの底には永遠に太陽光が当たらない。
だから、ここはマイナス180°の極寒。この温度なら、40億年間でも、
水が氷として閉じこめられるという。
月に水があると想像されるのは、こうした永遠闇の底の底だ。
水の氷が在れば、将来の月面基地建設運営は大層楽になる。
そんなわけで、期待を込めて、かぐや姫はこのボトムのホールをのぞき込んだ。
で、こうのたもうた「あら、やだ、水なんてなかったわよ」。
かぐや姫はシャックルトンになかったから、別のクレーターも探してみるとおっしゃる。
表面にむき出しの氷がなかったからといって、水の存在が否定されたわけではないが、
もし在ったら驚天動地ものだ。
これでいいのだ、月はその方が月らしくていい。ちょっとほっとした。

ホームズ彗星再び....(8193)

2008年10月26日 20時12分57秒 | うべプラネタリアン
ホームズ彗星が100万倍も増光した大バーストを
起こしたのは昨年のちょうど今頃だった。
ペルセウス座のα星が2つできたかのように
星座のかたちを変えてしまったけったいな彗星だった。
興奮したなぁ....
今や宇宙にとけ込んでしまってどこにいるやらわからなくなってしまった。
その時は、世界の天文会は、おれよあれよというまもなく、
詳しい分析が追いつかず、奇跡の事象を追跡するだけに終始したのだが、
昨今ようやくホームズ彗星の謎の分析が進んでいるようだ。
シャーロック・ホームズ探偵は謎解きが明快だが、
コメット・ホームズは謎が更に深まっているようだ。
第一この画像のように、尾が離れているなんて、それを見ただけで仰天瞠目では
ないか。
本体があって右にちょっと離れてかすかなイオンのベールがある。
それ故に美しさも抜群だ。星の世界の魅力は尽きぬ。
星虫の友よ、我々はこれを一生の間に目にすることができたのだぜ。
~~なぁ....

秋吉台の夜空....(8192)

2008年10月25日 22時30分00秒 | うべプラネタリアン
べったりの曇りで、夕陽すら見えなかった。
それでも延べ30人もの人が集まったか。
宇部は曇りでも秋吉なら...とか
5/31の秋吉の星空に再会したくて...とか
新聞で見たから...とか
いつも星を見に郊外に行きたいのに単独では怖いしおっくうだから...とか
さまざまな理由で来られたが、
皆さん星か見えないからといってもそれなりに楽しげであった。
せっかく2台の望遠鏡とフル充電したバッテリーも持っていったが、
セットすることもなく、20:30には完全撤収した。
次に外に出張る機会は、12/1.18:00 小野田竜王山とした。

明日の秋吉台....(8191)

2008年10月24日 22時44分28秒 | うべプラネタリアン
明日は午後から夜はベタ曇りらしい。
雨にはならないようだから、日中に秋吉台に行って
花の写真でも撮ろう。
もうリンドウもいいだろう。野菊も可憐だろうし、
センブリも美しい星型の花を咲かせていよう。
天空の星が泣くときは、地上の星に憂いをつなぐこととしよう。

10/25秋吉台星空観望会....(8190)

2008年10月23日 20時06分19秒 | うべプラネタリアン
明後日土曜日、秋吉台の晴を祈っている。
明日の星空指数100で、明々後日も100、
ところが明後日だけ60。おもしろかねぇの
ま、一喜一憂しても仕方がないので、土曜日は
実施の方向で確認案内メールをながす。
画像は9月に月光の中で宮崎さんが撮った秋吉台長者ヶ森だ。
うねる水の山の秋吉石灰台地の高原の一隅になぜかポコッと森がある。
これが長者ヶ森だが、ここだけ森があるのは秋吉台七不思議のひとつという。
さすが高原の夜空は雑光がないから“抜け”がいい。
多少雲があっても、雲間の空は今日の雨で洗われてさぞかしいいだろう。
楽しみだなあ。
友よ暖かくして集まれよ。